攫われてしまいました。―3
私達は守護竜様の子孫です。子孫と言うだけならリック等も当てはまりますが王族とは言うなれば守護竜様の加護を受けているいうなれば選ばれし者なのです。そして、神に近い方の加護を受けるのにはそれだけ耐えねばならない事もありますし人外に近いのです。だというのに私達が生まれで差別している?それは差別ではなく区別です。
浅ましいのはどちらでしょう?私とシアをジーメス・ハンスタンを使ってまで侍女にするほうが浅ましいと思います。別に私達でなくともジーメス・ハンスタンを侍女に使うなんて最低です。契約という方法もあると思うんですけど。ですが、だとしても、こんな方法で見つけるならば最低なのは変わりませんね。そして、契約にしないのは多分、完全には言いなりにできないからでしょう。だからジーメス・ハンスタンですか。
ジーメス・ハンスタンとは奴隷につける首輪の事です。奴隷とは家族に売られたものや犯罪者、借金を返せずに奴隷になった人の三種類が表向きの奴隷です。奴隷は人ではなくなりますが買われた値段の3割増しだけの働きをすることや刑期がきたら、借金を返せたら人に戻ることが出来ます。
しかし、表向きという事は裏もあります。無理やり奴隷にするのです。そう、今みたいに攫ったり脅したりして。
私とシアは10歳くらいに見えるようにしているのであの輩は私達を侍女にと言ったのでしょう。
ここまで本気で怒るのは生まれて初めてです。怒ることはあってもどうでもいいようなくだらない事でそれも怒ったふりをする戯れみたいなものですし。
そして、私と同じく怒ったのかシアが魔力暴走を起こしてしまいましたね。魔力が、溢れ出てます。精霊さんに頼んで各属性が使えないようにしたのでまだましですが、魔力が無くなればシアが倒れてしまいます。
「どうして私達を侍女にするんですか?」
「それは君たちが綺麗だからね。僕の専属侍女にゆくゆくはなれるんだ。感謝してほしいね。」
なんだか私達を見る目が怪しいです。見られると鳥肌が立ちますし気持ち悪いです。
「感謝しろですって?あぁ。なんて卑しいんでしょう。」
「ルルッ。彼らは貴族だぞ⁉」
さっきまで静観していたアルさんが思わずといった風に口を挟んできます。もしかしなくとも、私達を守ろうとしてくださってますね。
「そうですね。ベルダーナ公爵にその嫡男ですね。」
「どうして、僕達の事を……
まぁ、知っているのなら逆らうなんてことはしないよね?」
そうして触ってこようとします。
「触らないでもらえますか?身体が汚れてしまうので。」
「うるさいなぁ。ルルっていうんだっけ?ルルは僕のいう事に従っておけばいいんだよ。平民なんて下賤な者なんだから。」
平民だったら正体が分からないと思うのですが。その分、公爵のほうは状況を少しは分かっているのか顔を青ざめてます。
さっきのシアの魔力暴走でお父様達はこの場所は分かっているでしょう。シアの魔力暴走はお父様達に伝わってしまうので。
思ってたより長くなってきちゃいました…
勝手に犯人の人たちとルルが暴走していく……




