レイお兄様の学園生活開始です。―4
今、シアはフィビナティア公爵家の長男の方と挨拶をしているはずなのですが一体どうしちゃったのでしょうか。因みに他は、一つの場所に固まっています。それぞれ、ジルさんは婚約者であるレティの隣にいてユーナティア様はなぜか私の隣にいます。そして、レイお兄様は勿論私の隣で私はレイお兄様とユーナティア様の二人に挟まれていることとなります。ユーナティア様はなんだかニコニコとしていてよくわからないです。話がそれましたね。実はシアが変なのです。ボーっとなさっています。挨拶まではできたみたいなんですけど。
「シア、どうなさったのでしょう?」
「ハルに恋したとか?」
「シアがですか?どうしてそう思われるんです、ジルさん。」
「恋する乙女に似ているからかな。ルルちゃんは恋してないの?」
「ジル、余計なことは言わなくていい。」
「レイお兄様?どうかなさいましたか?」
「ルクナティア様はルルが恋しているかどうか知るのが怖いだけでしょう。」
「レティ。私は2歳ですよ。恋などまだしませんよ。」
「でも、王族でしょうに。」
「まあ、そうですけど。」
そうなのです。我が国の王族は精神の成長が早いのです。王族だけでなく三公も早いのですがね。そして、王族には最愛というものがいます。お父様のお母様、フィル伯父様のクリス叔母様のような存在です。言葉の通り最愛とはその人が一番愛している存在です。普通、国王なら側室はいるものですが、我が国はいません。最愛以外と結婚することが私達王族にとって苦痛だからです。だからなのかわが国では上に行くほど政略結婚はほとんどありません。
「王族ではありますけど、少なくとも私はまだです。」
「そっか。ルル、良かったよ。まだ、僕の妖精さんでいてほしいからね。」
「当り前です、レイお兄様。」
「ルクナティア公爵家ってすごいね。」
「エド、ルルにどんな態度とられたのよ。すごい落ち込みようね。」
「いきなりファーストネームで呼んだんだ。」
「異性ならアウトなやつね。」
「レティは仲良くなれていいな。羨ましい。」
ユーナティア様は私と仲良くなりたいのでしょうか?将来一緒に働くこちらとしては仲悪くなければいいと思うのですけどね。
「ルル。エドはルルと仲良くなりたいみたいだけどどうするの。」
「私としては仲悪くなければいいと思いますの。ですがルルシーナと呼んでもいいですよ。」
「ありがとう。なら僕の事もエドワードと呼んでね。ルルシーナ。いつか愛称で呼んでもらえうよう頑張るね。」
「頑張るだけ頑張ってみては?」
別に礼儀さえあればどうでもいいです。
「ルシー。わたくし、彼と結婚したいわ。」
「シ、シア。それはまだ早いのでは?」
「アレナはもう、自分の最愛を見つけたのだな。」
「えぇ、お父様。そうですわ。」
「あ、あの。国王陛下。自分が本当にそうなのですか?」
「あぁ、だろうな。最愛というものは初めて会った時に分かる事がほとんどだからな。」
このような波乱な展開でパーティーは終わっていくのでした。




