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TheRoom  作者: Rubeus
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5.  笑っている男


私はその巨大な文字の前で呆然と立ち尽くしていた。何らかの道具を使い、凄まじい力で壁に刻まれたその文字は、少なくとも五メートルの長さを覆うほどに大きかった。

さらなる謎を孕んだ、招待を呈する文字だった。

「呪われし者たちよ、これ以上時を無駄にするな、お前たちの命は貴重だ。

あてもなく彷徨うな、危険はすぐそこに潜んでいる。

我らはあらゆる脅威からお前たちを守るため、迎え入れる用意がある。

我らに加わり、この場所をより良き場所とせよ。

我らは一階にいる。直ちに我らのもとへ来たれ。

我らはADAS、お前たちの輝く暁となる者なり」

ある種の……生存者グループ?

それとも罠?

いや……それにしてはあまりに安っぽい手口だ。

ADAS……ADAS……お前たちは誰だ?

いや、それより……この招待の対象である「呪われし者たち」とは誰なのか?

だがそれは後で考えるべき問題だ。同じ道筋にあるのだから、ちょっと寄り道をするのに支障はない。

進もう。

道中で遭遇するこれらの細かな手がかりはすべて頭に留めておく。

廊下の終わりが見えてきた。左に曲がる道だ。

地図に書かれていた通り。あそこに向かわなければならない。

階段、一階……だがいくつ階があるのだろう?

ビルか?まさか……地下構造?

それともシェルター……

うむ……

けたたましい笑い声が私の意識の流れを断ち切った。

「ハハハ……お前たち、誰を敵に回したか分かっているのか!!! ハハハハハ!!!」

その声は、まるですぐ隣で笑っているかのように廊下に響き渡った。

私は歩みを速める。

廊下はますます暗くなっていく。

ろうそくがなければ、何ひとつ見えないだろう。

私は廊下の端に到達する。

ちょうど角の陰に身を寄せる。

背中を壁に。

またしても。

そっと右目だけを覗かせて窺う。

目の前には、ここと同じような廊下が続いていた。その奥には、幅の広い階段が見えた。

そこだ。

ビンゴ。

しかし本当の問題は、私たちの間に立ちはだかるものだった。

私と同じ服装をした、背を向けた一人の男が、不安げに辺りを見回しながら行ったり来たりしていた。

短髪で、手には長い刃のナイフを握っていた。

サイコパスのような笑み。

頭の先から足の先まで汗まみれだった。

落ち着きがない。

狂犬のように口から涎を垂らしていた。

ちょっと待て……あれは何だ!?

驚愕のあまり私はとっさに口を押さえた。

自分の目が信じられなかった。

彼は私のと同じろうそくを持っていた。微かな光を放っている。

ところが……

それは彼の傍らで気だるげに揺らめいていた。

そう、空中で。

まるで幽霊のように。

そして彼が動くと、それも彼に付いていった。

「一体何なんだ……」と、私は心からの驚愕に呟いた。

私は手に持っているろうそくを見開いた目で見つめる。

温かく、光と命に満ちて燃えている。

たった今点けられたばかりのように。

燃焼の最盛期にあるかのように。

それを観察する……

さらに、さらに……

もし奴に気づかれたら?

そんな好奇心のためだけに、本当に死にたいのか?

いや。

やる。

少なくとも一度くらいは、自分の直感を信じてみたい。

手を放す。

ろうそくは勢いよく落下し始める。

何時間にも感じられるような秒。

地面まであとほんのわずか。

一つの物音が、私の死刑宣告となるだろう。

ところが、ろうそくは地面から指一本分のところで止まった。

そして、まっすぐに立ち直った。

そしてゆっくりと空中を漂い始め、私の肩の高さまで上ってきた。

言葉もない。

触れてみる。

押してみる。

前に進む。

そして後ろに下がる。

しかしそれは、私について来る。気だるげに揺れながら。

何も理解できないながらも、私はその謎めいた灯火が無言で闇の中を伴うのを感嘆して眺めていた。

「お前は……お前は私に何を伝えようとしているんだ?」と、まるで何らかの形で答えてくれるかのように、私はそれに問いかけた。

「お前は……私を守るためにここにいるのか?」と、明らかに錯乱した状態で私は譫言を呟いた。

「ハァァァァ!お前たち、自分が何をやらかしたか分かってないだろうな!!!」

あの狂人の声が、私の精神を正気に戻した。

奴を再び観察する。

あまりにも神経質に動いている……

同じ経路を無限に繰り返している。

同じことをぶつぶつ呟いている。

普通の人間でないことは、もう分かっている。

だが、その態度はあまりにも奇妙だ。

苛立ち、強迫的、反復的。

道を探しているわけではない。

何かを探している。

あるいは、誰かを。

しかし両脇には壁しかない……どういうことだ?

確かなことは一つ。奴はそこから動かない。

どうやって通り抜ければいい?

引き返すつもりは決してない。もうこの道を選んでしまった。

自分の直感を裏切りはしない。

このセンセーショナルな発見の後では、本物の狂人でない限り、自分の感覚を信じることを拒みはしない。

長い間奴を観察し続けて、私はその動きを覚え込むことができた。

私の方を向く瞬間を理解する。

そして反対側を向く瞬間も。

頭がどちらに向くかも。

罵り始める正確な瞬間も。

今、行動に出なければ。

「ハァァァァ!それで、本当に気づいていなかったのか?」

今だ。

これから奴は、階段に向かって振り返る。

行くぞ。

私は角からゆっくりと出て、つま先立ちで階段に向かって歩き始める。

奴が再び戻ろうと振り返るちょうどその瞬間に、私は反対側を、奴の背後を通り抜ける。

言い換えれば、奴に気づかれないように、奴と一緒に回るのだ。

うまくいくかもしれない……いや、うまくいかなければならない!

他に選択肢はない。

このおぞましい場所で、こんな精神異常者と争いを起こすわけには何があっても行かない。

ゆっくりと。

ゆっくりと。

もっとゆっくりと!

たった二歩しか進んでいないが、それが肝心だ。

一センチごとが、私を死に追いやる。

行ける、なんとかなりそうだ。

しかし突然、左から一筋の風が吹きつけてきた。

他にも誰かがいる。

気配を感じる。

振り返る。真っ暗で何も見えない。

その暗闇の中で、一つの声が、楽しげにくすくす笑った。

「ヒヒヒ……ヒヒヒヒ!」

待てよ……あれはこの男の笑い声ではなかったのか?

私は身じろぎもしないでいた。攻撃されたら、私は終わりだ。

その同じ声が、直接私に話しかけた。

「見つけたぞ……お前だ!」

私は呆気にとられる。

一瞬のうちに、真っ暗闇から一つの石が凄まじい速度で飛び出してきた。

私の顔をまっすぐ狙っていた。

電光石火のように頭をかがめて、避けた。

しかし、あの声は……私を狙っていたのではない。

私はプランBだったのだ。

石は壁に激しく跳ね返った。

数瞬が過ぎる。

逃げても無駄だ。

奴は勢いよく振り返り、これ以上ないほど不気味な眼差しで私を凝視し始めた。

私の存在に気づくと、奴は唇に下劣な笑みを浮かべたまま、身じろぎもせず私を見つめていた。

口からは大量の涎が流れ落ち、その虚ろでありながら致命的な眼差しから、私はもはや為す術がないことを即座に悟った。

外交は通用しないだろう。

奴は明らかに正気を失っていた。

再び動悸が始まる。

「ドクン、ドクン」

「ドクン、ドクン」

「ドクン、ドクン」

逃げ出すか?

だが、どこへ?

それに、あの石を投げてきた奴は?

何者だ?何が目的だ?

罠か?

ただの異常者か?

いや……いや……いや!目にしているもの、何一つ意味を成していない!

涎を垂らすあの狂人が、唸り声を上げながら近づき始めた。

反応しなければ。

何かしなければ。

逃げない。

逃げられない。

「お前……ジュル……俺が誰だか分かっているのか?」

私は身じろぎしない。

何と答える?

「知らない。」

「ああ……気の利いた答えだ……ジュル……」

奴はなおも近づいてくる。

ますます。

さらに!

私から一メートルの距離に迫る。

「一歩でも前に出るな。」と、私は奴にナイフを突きつけて言った。

「ウフフフ……ジュル!気が利いて……それに戦闘的だな!お前……お前は俺が誰なのかを知っている奴の一人だな!」

「繰り返すぞ、お前のことは知らない。

さあ、踵を返して消えろ。俺が苛立つ前に。」

待て、私はどうしたんだ?

待て……待て……待て!

これは私らしくない……

この口調……この傲慢さ……

私に何が起こっているんだ?

「あぁ……当然、俺のことは知らないだろうな……ジュル!

そのお前のチュニック……雪を被った山のように真っ白だ……

新鮮で……清潔で……この場所の悪意に汚されていない……

お前は……新参者だ……目覚めたばかりだな……」

「俺が新参者だからといって、お前を殺さない理由にはならない。今すぐ立ち去らないなら殺す。」

ジャック……お前はどうしたんだ?

気が触れたとしか思えない。

何が起こっているんだ?

奴に同じ調子で言い返すのはやめろ……奴が正気じゃないのが見えないのか?

ここに来てまだ数瞬しか経っていないのに、もう殺されたいのか?

なぜ……なぜこんな振る舞いを続けているんだ?

怖がっているのか?

まだ自分のままなのか?

自分の体が独りでに動いているのを感じる。

まるでこの状況に千回も対峙してきたかのように。

持ち合わせていないはずの傲岸不遜さが、まるで一生待っていたかのように溢れ出てくる。

「ジュル……俺のことを知らない……ということは……」

奴は視線を下げて、自分の大ぶりなナイフを見つめた。

涎が、汚れと血が固まったその刃の上に勢いよく滴り落ちる。

そして奴は再び私に視線を上げた。

「これで、死ねるな。」

奴は狂ったように叫びながら飛びかかってきた。

時間がない。

反撃できない。

そもそも、反撃の仕方を知らない。

誰も傷つけたことなどない。

私は死んだ。

もう終わりだ。

愉悦の狂人は私の顔に向かって凶暴な一撃を振るう。

これまで送ってきた無意味な人生に対して、私は死ぬ覚悟を決める。

戦うのはもう十分だ。

目を閉じる。

ため息をつく。

しかしそのとき……

「タンッ」

「ラァァァ!畜生めが!」

私は信じられない思いで目を開ける。

宙を漂うろうそくが、私の目の前に陣取り、その金属の台座で奴のナイフの一撃を受け止めていた。

愉悦の狂人は衝撃で後ろに倒れる。

突然、私もまた不気味な笑みを浮かべ始めた。

無防備な獲物。

加害者から犠牲者へ。

最高だ……至福だ。

ろうそくは私の傍らに戻る。

私はナイフを下向きに構え、腕を振り上げて奴に向かって飛びかかる。

私は激怒している。

奴と同じだ。

楽しげに笑っている。

「くたばれ!」

跳躍する。

自分の全体重をかけて着地し、串刺しのように奴に突き立ててやりたい。

自分に何が起こっているのか分からない。

流れに身を任せる。

自分を制御することができない。

「ガキィン」

奴も同じように、ナイフで私の攻撃を受け止めるが、私は不格好に奴の上に着地する。

私たちは地面でもみ合い始める。

すぐに、二人ともナイフが手から離れて落ちる。

ナイフは重荷だ。

二つの闘志に燃えた魂の間に立ちはだかる、無用な重さだ。

「どうやって……こんなに短時間でアレを制御できるはずがないんだ!」

「俺を殺そうとしただろう……圧倒されるってのはどんな気分だ……?」

唸り声。

物音。

奴は私の腕を掴み、背中の後ろにねじり上げる。

私の腹に蹴りを入れる。

私は後ろに吹き飛ぶ。

しかし立ち上がる。

先ほどよりもさらに怒り狂って。

奴に拳を放つ。

二発目。

三発目。

私の手は奴の汚らわしい涎にまみれ、その間も奴の顔を殴り続けて打ち砕く。

奴は両手で私の首を掴んで引き離そうとする。

地面に落ちたナイフを掴む。

奴の腕にそれを突き立てる。

「ぐぁぁぁ!!!ぐぅぅっ!!!」と奴は苦痛に喘ぐ。その血が、まだナイフを握る私の手の上を流れ落ちる。

奴の苦痛の隙を突く。

奴の顔を掴む。

冷たい石の上に思い切り叩きつける。

奴は立ち上がろうとするが、ひどい状態だ。

私は勢いよく立ち上がる。

足を後ろに引いて構える。

全力で。

心臓が破裂しそうな勢いで。

目を見開いて。

奴よりもさらに錯乱している。

「ドガッ」

捉えた。

まるでサッカーボールを蹴るかのように。

奴の首の骨が砕けるのを感じた。

奴は最後の息を吐く。

奴のろうそくはゆっくりと弱まっていき、やがて消える。

そして、無。

沈黙。

私は息を切らす。

汗を流している。

腫れ上がり、血にまみれた自分の足を見つめる。

血がすでに固まり始めた手を。

私は、一人の人間を殺してしまった。

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