IV. 身の毛もよだつ出会い
開いた独房のすぐ近くまで来ていた。
中からは何の物音もしない。
空っぽなのか?
いや、何かを感じる。
気配を。
ナイフを前に突き出し、もう片方の手にろうそくを持ったまま進む。
ざわめきよりも、こうした沈黙のほうが私を不安にさせる。
一歩。
また一歩。
少しずつ近づいていく。
やがて、何かが聞こえ始めた。
中からかすかな呻き声が漏れていた。
誰かが怪我をしているのか?
それとも罠か?
そんなことはどうでもよかった。私は介入しなければ、助けを差し伸べなければならなかった。
歩みを速めた。恐怖のあまり、ろうそくが手から落ちそうになる。
前へ。
前へ。
ようやくその前に辿り着いた。まだ震えながら。
私はいつも躊躇していた。
あらゆる瞬間に。
あらゆる些細なことに。
だが今回ばかりは、勢いよく独房の中へと身を翻した。
そこで目にした光景は、あまりにも凄惨で、ナイフとろうそくが手から滑り落ちた。
息が荒くなった。
喉が詰まった。
部屋の奥、私の独房にあったのと同じベッドのすぐそばに、新鮮な血の海の上で、一人の男が手足を切り落とされて横たわっていた。
傍らには、消えそうなろうそくと、極小のナイフ。
両足の関節を奪われていた。
彼は息を切らし、頭を垂れたまま、声を殺して痛みに呻いていた。
無防備だった。
諦めきっていた。
彼はすぐに私の存在に気づいた。
苦痛に満ちた視線を上げた。
震える声で、わずかな力を振り絞って彼は言った。
「頼む、見知らぬ人よ、お前が誰であろうと、何の用でここに来たのであろうと、どうか私を見逃してくれ。
自分の命の灯火が容赦なく消えていくのを見ること、それもこの汚らわしい壁の中で見ることほど辛いことはない。お願いだ、私の最も大切な宝を奪うために私の体を弄んだ者たちと同じ蛮行で、お前自身を汚さないでくれ……」
私は文字通り呆然とし、墓場のような沈黙の中に立ち尽くした。
目の当たりにしている光景の残酷さに打ちのめされ、私は身じろぎもせず、無言で彼を見つめ続けた。
目を見開き、姿勢も定まらぬまま。
助けたかった。
だが、できなかった……
無力感が即座に私を貫いた。
なぜ、君にこんなことを?
彼もまた私を見つめていた。
悲しげな眼差し。戦うことをやめた者の眼差し。
諦めた者の眼差し。
おそらく彼は、私にこのすべてに終止符を打ってほしかったのだろう。
死を、苦しみの終わりとして待ち望む病人のように。
私は嫌悪と憐憫にむせび泣きながら答えた。
「お……落ち着いてください、危害を加えるつもりは……ありません……正直に言うと、自分がどこに迷い込んだのかすら分からないんです、突然ここにいたんです……あなたを助けたい……助けを呼びに行きます!誰かいるはずです……」
その男は、呻きを続けながらも、私の言葉と善意を聞いて落ち着きを取り戻した。
そして、まるでその言葉を何千回も聞いてきたかのように、私を遮って語りかけた。
「見知らぬ人よ、ここにいる者は皆、突然、何の理由もなく目覚めたのだ。
ここから生きて出る方法を知る者は誰もいない。
出口もなければ、お前が探せるような助けもない。
むしろ、そんなことはしないほうがいい。
ここの人間たちは狂っている、救いようのないほどに。
彼らに道理を聞かせる気はなく、ただお前を欺くことしか考えていない。
そしてもし誰かが同盟を持ちかけてきたら、即座に断れ、後悔することはない。彼らはただお前の信頼を利用し、最も都合のよい瞬間に裏切ろうとしているだけだ。
ここでは、誰もが自分の利益だけを考え、力ある者の法が支配し、誰一人として他者への敬意を持たない。
ここでお前が見つけるのは、自らの破滅、意識の喪失だけだ。
お前のあらゆる悪夢、忘れたと思っていた最も遠い悪夢でさえ、ここでは現実の姿となって甦る。
ここでは、誰もがお前を軽蔑、嫌悪、恐怖、憎悪の眼で見つめ、不可解な理由でお前を惨殺しようとするだろう。
ここは、希望が消滅する場所、悪夢が現実と化す場所だ。
ここで、お前は私を救うことはできない。
そして私も、お前を救うことはできない。」
不可解で……理解しがたい。
これほど死にかけた男が……それでいてこれほど明晰だとは。
あの言葉……
私は彼を救えない。
彼は私を救えない。
皆、狂っている。
どういう意味だ?
私はどこに迷い込んだのだ?
だが彼は、私よりも多くを知っている。それは明らかだ。
もっと知らなければ。
動悸がする。
私は弱い。
脆い。
暴力の中では生き延びられない。
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
彼を助けなければ……どこに迷い込んだんだ……汗が出る……
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
恐ろしい……気色が悪い……この光景が、私を吐き気で満たす。
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
「ドクン、ドクン」
止まれ!
落ち着け、落ち着け!
動揺している。
深呼吸しろ。
ゆっくりと。
「誰があなたをこんな目に?」
「卑怯者どもが私から、ある計り知れない価値の宝物を奪おうとしたのだ。私はそれを偶然見つけた——地図だ。
忌々しい一枚の地図。
この地獄のような場所のあらゆる隅々が、紙の上に病的なまでに緻密に記されている。
信じがたい代物だ。
作成者については定かでない。だがあの地図のおかげで、私と弟はようやく無事に上の階へと辿り着こうとしていた。そこには奇妙な噂がある……強大な者たちの話だ。
あまりにも強大で、想像を絶する秘密を守るほどの。」
「弟さんは今どこに?」と私は尋ねた。
「分からない。
この場所の悪臭漂う霧のせいで、はぐれてしまった。
あの卑怯者どもが私をこんな姿にしたのは、彼らに渡すまいと、目の前で地図を引き裂いてみせたからだ……
だが……」
彼は微笑んだ。
満足げな笑みだった。
そして続けた。
「……あれが偽物だったとは奴らは知らなかった。ただこの場所についての覚書を書きつけていた紙切れに過ぎなかった。本物はここに隠していたのだ……」
彼はそう言いながら、チュニックのポケットからかなり傷んで明らかに古びた一枚の紙を取り出した。
「お前が見ているこれが、ここでのお前の唯一の救命綱となる。
これのおかげで、この迷宮で道を見出せるはずだ。
お前は素朴で、純粋で、善良な若者だ。
目を見れば分かる。
お前のような者が、ここで命を落とすのを何人も見てきた。
これを渡すことでお前を救えるなら、それを許してくれ。
どうか弟に返してほしい。私にはもうこれを守る力がない。
時間が残っていない。」
「で……でもちろん、喜んでお受けします……!」と私は涙ながらに、なんとか平静を装って答えた。
私は彼に近づき、その奇妙な紙を受け取った。
紙にしては、実に異様な質感だった。
ほとんど天鵞絨のようだった。
雲に触れているかのよう。
指でなぞっても……それは多くの物語を生き抜いてきたように見えるのに。
本当に異様だった。
「弟さんを見かけたら必ずお渡しします……ただ、どうやって彼を見分ければ……?」
彼は再び微笑み、頭を垂れた。
おそらく、もう失われた弟のことを思いながら。
最も辛い時に傍にいてやれなかった弟のことを。
「弟は遠くからでもすぐに分かる。首に目立つ傷跡がある。見逃しようがない。」
「ぐっ……」と彼は声を押し殺して呻いた。
そして続けた。
「礼儀を忘れていた……私の名はティム。この中で、まだ正気を保っている者と知り合えて嬉しい。」
「ジャック、ジャック・ロッテルダム。よろしく……ティム。」
「……ぐぁっ!!!……
……うっ……
——なんという痛みだ!!!」
「ジャック……私が見つけられなかったものを、どうかお前が見つけられますように……あの地図は、私がここに存在した証だ……全力で戦った証だ……私は、自分の魂の証をお前に託すことを選んだ……」
そこで、沈黙が訪れた。
ろうそくの光は次第に弱まっていった。
甘く、しかし確かな響きとともに。
彼の戦いの終わりが訪れたのだ。
武器を手放す時が。
ますますか細く。
ますます光を失って。
彼の苦痛の喘ぎは静まっていった。
光が、消えた。
そして同じ瞬間、彼は左側に崩れ落ちた。
私は神経質に目をきつく閉じる。
今目にしたものが信じられない。
私は手にしていたものを地面に置いた。
両手で顔を覆った。
膝をついて。
私を知らずに、彼にとって最も大切なものを託してくれた者と共に、ひとときの哀悼を捧げる。
彼を抱きしめたい。
ごめんなさいと言いたい。
だがもう。
私は立ち上がり、意識を取り戻す。
ティムの独房を出る。
私は最後にもう一度、消え去ったあの灯火を振り返って見つめる。
彼の存在の最後の証を、私は拳に握りしめる。
それをよく観察する。
天鵞絨の紙に描かれた、明らかに非典型的な地図だった。
かなり大きく、重く、何層にも分かれている。開いていくにつれて広がり、より詳細を見せてくれる、まるでマトリョーシカのように。
だがそれを開く前に、私は目標を定めなければならない。
私はティムに出会う前に進んでいた廊下、右手の方角に視線を向ける。
私はどこにいるのか?
何のために?
どうやってここに来たのか?
本質的な問い、それでいてどれも一つ以上に謎めいている。
この悪夢から抜け出したいなら、ここから始めなければならない。
順序は問わない、いつでも構わない。これらの問いに答えなければ、長くは持たないだろう。
私は地図を開き、最初の区画を見始める。
手書きの記号、文字、奇妙な絵が雑然と入り混じっている。「素朴」と言えば褒め言葉だ。
さて……地上階……
うむ……
…
うわああああ!!!
廊下に警報のように響き渡る叫び声を上げてしまった。
口を押さえる。
ティムの独房に身を隠す。
一体どういうことだ?
何が起こっているんだ?
地図にあるのは、私の名前。いや、より正確には、私の苗字……
何だこれは……
ティムはなぜ、私だと知っていたんだ?彼が書いたのか?
いや、いや、待て……彼の名前は「X」で消されている。
誰がこの忌々しい地図を作ったんだ?
冗談か?
この地図を作った者は、どうして私を知っているんだ?
私がここにいると知っているんだ?
ティムが……死んだことを?
動悸がする。息が荒い。
不安をうまく扱えたためしがない。
静かだが、激しい病。
最悪の瞬間、最悪のかたちで君に襲いかかる。
影。君のすべてを知り、すべてを見ている影。
君が見えず、理解できないこと……
その影は、ずっと前から君を知っているかのよう。
君自身よりもよく。
私は何年もセラピーを受け、それを管理し、理解しようと、長く超人的な努力をしてきた。
だが無駄だ……無駄なのだ!
それは……いつも私の一歩先を行く。
私のことを知り尽くしているから、私のあらゆる動きをかわすことができる。
それは……私と共に成長し、成熟する。
そして、ここがまさにその最悪の瞬間と場所の一つだ。
パニック発作。
震え……動悸……視界のかすみ……息切れ……
止まれ、ジャック……止まれ。
深呼吸しろ。
落ち着け。
そして見ろ、不安に飲み込まれながらも、お前は自分が立てた問いの一つに、おぼろげながらも答えることができたじゃないか。
私は牢獄の中にいる……たぶん?
独房が……たくさん、見知らぬ者たちで埋まっている。
いくつかには疑問符が……
他には「まだ到着していない」と書かれている。明らかに、私には分からない何かがある。
この地図を作った者こそが、私の問いの答えだ、明らかに。
私が誰で、どこにいて、誰がここにまだ来ていないのか、ティムがあそこにいる……いや、いた、ことを知っている。
すべてを知っている。
その人物を見つけなければならない。
方法は……これから探すしかない。
不安が著しく引いていく。
追うべき手がかりがあるという安堵が、私を我に返らせる。
よし。この戦いは、私の勝ちだ。
どうやら、上の階にも行けるらしい。
私はティムの独房の外にいる。「A」階段に向かうのが私にとって都合がよいのは明らかだ。
すぐ次に、クレイグという者の独房がある。
だが「Ex(元)」というのは、もう彼の独房ではないということか?
それとも、この地図を書いた者の論理で言えば……彼が去ったということか?
それを知る方法は一つしかない。
ため息をつく。
視線を前へ。
私は歩き出す。
数歩進むと、このクレイグの独房が見えた。
半開きだった。
今度こそ、不意を突かれはしない。
試してみよう。
「誰かいますか?」
だが返ってきたのは、自分の声のこだまだけだった。
ティムは、この場所は悪意ある者で溢れていると言っていた。
待ち伏せしているかもしれない。
もう一度試す。だが今度は、こちらが気づいていることを伝えよう。
「面倒は起こしたくない、安心しろ!だが、お前がそこにいるのは分かっているぞ!」
そして今度は、声のこだまが消えた途端、返事があった。
私の言葉の何がそれほど面白かったのかは分からないが、遠くで小さな笑い声が聞こえた。
「ヒヒ、ヒヒヒ!」
だが、こだまがあまりにも深く響く……
あの笑い声は、本当に独房から聞こえてきたのか?
私は壁に背中を押し付け、ゆっくりとクレイグの独房に近づく。今度は私が彼を待ち伏せる番だ。
ゆっくり。
ゆっくりと!
微かな音も立てるな……
沈黙に耳を澄ませろ……耳を澄ませろ!
わずかな物音でも、私を死に追いやるだろう。
人間的な要素が許されない試験。
右手にナイフ。
左手にろうそく。
ますます近づいていく。
勢いよく身を翻し、不意を突くのだ……そう、そうだ!
ここだ。
準備はできた。
私は勢いよく身を覗かせる。空っぽだ。
いつもの通りのベッド、いつもの通りの机。だが、クレイグの姿はどこにもない。
この地図を描いた者は、悪魔より一枚上手だ。
ため息をつく。
ここの空気は冷たい。
解放されたような呼吸が白い息を作る。
進め、ジャック。
勇気を出せ。
私は階段に向かって再び歩き出す。
あの廊下の沈黙の中で、ティムの言葉を思い返し始める。
彼は、皆狂っている、誰も信じてはいけないと言った。
私は出会うあらゆる生き物から自分を守らなければならない。
だが結局、日常生活でもそうしていなかったか?
ある意味で、私はうまく訓練されてきたのかもしれない。
今、頭から足先まで震えていると言ったら、それは矛盾語法になる。
人間にとって未知ほど恐ろしいものはないのだから。
皆さんの中で、夜中に大洋に飛び込める者がいるなら挑んでみせろ。
誰がいるのか、何がいるのか、自分がどこにいるのかも分からない状態で。
私は今、まさにそんな気分だ。
自分の思考に没頭していると、著しい時間の引き延ばしを感じる。
ここ数日に経験したものとは違う、本当の意味での精神的なブラックアウトだ。
まるで自動操縦に切り替えたかのよう。
体は独りでに歩き、視線は消える。
私は、自分が感じていること、考えていることと一体化している。
だが突然、私は好奇心に駆られて立ち止まる。
ちょっと待て……
これは?
何だこれは?
これは興味深い……




