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作り置きを出して食事をしながら山の精霊様と話をした。
山の精霊様はモーフと呼ばれているそうだ
フ「モーフ様は南の大陸の異常は気づいておられますか?」
モ「ああ、儂は草木が生い茂る場所でしか生きられんから
南の大陸には行けんのだ。異常を感じても何もできん。いつもそうじゃ。見守ることしかできんのじゃ。」
フ「そうなんですね。歯がゆい思いをされているのですね。」
モ「こうして話ができるのが何より嬉しいのぉ」
ス「モグモグ、モーフは南の大陸のあれはなんだと思う? モグモグ」
フ「スナップ、飲み込んでから話して欲しいな。」
ス「ごめん、でも気になってさ。」
モ「そうさの、いいものではなさそうじゃのぉ。その昔、邪神スラッシャーと呼ばれたものがこの世に出てきた時の感覚に似ておる
似ておるだけで同じではないぞ」
フ「邪神!?」
ス「やっぱりそう?厄介だよね~。」
フ「スナップ一度教会に寄らない?指示を仰いだほうがいいと思う。私たちだけでどうにかできる問題なのか不安だわ。」
ス「そうだね。モーフこの辺に教会ある?」
モ「ここを少し下った、ほれ、あそこ山の教会があるぞい。3刻ほど歩くがな。」
ス「あ、飛ぶから時間は平気なんだ。ありがとね。」
モ「もう行ってしまうんじゃな。」
フ「邪神の件があってきたので、先を急がなければいけなのです。モーフ様もお元気で」
モ「ああ、楽しいひと時じゃったよ。またどこかで会おうな~。」
フ「ええ。また会えるのを楽しみにしてます。」
ス「またね~」
ささっとその場を片付けて、フリージアもスナップもそのままのサイズで飛び出していきました。
モ「おおぉ、若いのは元気じゃの~」
緑の草の塊のような精霊モーフは顎髭にあたる草をふさふさと自分で撫でながらフリージアとスナップを見送るのでありました。
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山の6号目あたりにあるであろう山の教会の前にフリージア達は到着しました。
フ「誰かいる?神父様とか」
ス「今はいないみたい。」
フ「スナップ周囲の警戒お願いするね。私はフローラ様と話してくるから」
ス「任せておいて~」
鍵の掛かった観音開きの教会の扉を静かに開ける
もちろんこっそり。
後でちゃんと鍵閉めますので、と心でお話ししながら
中はずっと人がいなかったようで教会の椅子には白い布がかけられている
奥の石像にも
フリージアが静かに奥の石像まで歩き、そっと布を取り払う
石像の前にひざまずき、祈りの体制に入るといつ通り彼女は光りだした。
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「いらっしゃい。我愛し子 邪神の件ですね。」
「はい。」
「そんな心配そうな顔をして可哀想に、でも大丈夫。大丈夫だから。思うままに行動して。」
「世界が滅びることはないと思っていいのですね?」
「ええ、そのようなことにはなりませんよ。あの程度では。ふふっ。
さ、チビ竜さんがあなたが戻るのを待っていますよ。名残惜しいですけど、戻ってあげて。
私はいつでも見守っていますから。」
穏やかにゆっくりと笑顔で話すフローラを見ながら胸がジーンとして安心したフリージアだった。
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ス「フリージア!戻ってきたね。どうだった?女神様はなんて?」
フ「大丈夫だから思うままに行動してって笑っていらしたわ。」
ス「ならとりあえず南の大陸に向かえば大丈夫そうだね。良かった~」
フ「まだ少し不安だけど行ってみましょう」
スナップと女神像に白い布をかけなおし、見える範囲で埃を払い外に出す。
魔法って便利ね…。
外に出て、開けた鍵を元通り施錠
スナップに乗り飛び立つフリージア達であった。
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速度を上げつつ南の大陸へ
今日から飛び立って2刻ほど飛んだだろうか
フ「スナップ疲れてない?」
ス「甘いもの食べたい~、疲れてはないよ~」
大陸の端が見えてきたので降り立った1人と1匹
ザブーンと波が寄せては返す浜辺でヤシの木を見上げつつシートを広げ、とりあえずおやつタイム
のんびりしてていいのかしら…南国のフルーツとかついでに買えるかな…
とやっぱりのんびりしてしまったフリージアだった。




