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おやつタイムを終えて、お茶を飲んだら
フ「スナップ嫌な気配はどっち?」
ス「あっちだよ。でも、弱まってるんだよね。最初のころより」
フ「気配が?」
ス「そう。」
スナップが指した方向に気配探知で探るも、フリージアの気配探知には引っかからない。
フ「スナップ、気配は遠い?私にはわからないの。」
ス「結構遠いよ。飛んでいこう」
南の大陸と呼ばれるだけあってとんでもなく広いのだ。
スナップがフリージアを乗せれるサイズになり、また飛び立った。
フ「この大陸はどういう区画わけかしら。」
ス「区画?」
フ「入国の検査が必要とか何かあるかもしれないじゃない?ドラゴンは討伐対象とか」
ス「怖いこと言うね。うーーん。3つ、4つ大きな都市は4つ。小さなのはパラパラあるなぁ」
フ「気配はどこから?」
ス「一番大きなあっちから。」
フリージアとスナップが飛んできた方角からは近めの大都市だった。
とはいえ歩いていくなら何日かかるかわからないくらい遠いのは確か。
そして、その反対方向には立派すぎる大きな巨木がみえた。
これだけ離れているのにあんなに立派なら近くに行くとすごいに違いないとフリージアは密かに思った。
スナップはそれが世界樹だとなんとなくわかってはいたけど、特に興味がなかった。
ス「フリージアここから結界がはあってあるからここから都市じゃないかな?入口探そう」
破って突入もできたけど、さっきのドラゴンは討伐対象かもなどというフリージアの妄想で少し心配になったスナップは礼儀正しく入国することにしたのだった。
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無事に大都市クラットに到着した。
一応門番みたいな人たちが居たのだ
入る為の行列も発見した。
おとなしく順番待ちをするフリージア達
しばらく待つと順番が回ってきた。
兵「大都市クラットへようこそ。身分証はあるかな?」
フ「これでいい?獣魔も一緒なんだけど」
兵「3階級の冒険者、連れはド!?ドラゴン きちんと登録もしてある。ああ、よい旅を」
冒険者の登録証を返してもらい中に入る。
ここからは捻話で話した。
(スナップ。どのあたり?)
(うーん。あっちの端の方だよ。)
端端と思い進むと、どーみてもスラム街
建物の死角で服を目立たない深緑タイプに変えて、気配を極力薄くする魔法をかけスナップを肩車して
小道を進む。
(フリージア!あの掘っ立て小屋の中。)
(わかった。)
コンコンコンとノックをする
「すみません。どなたかいらっしゃいますか?」
返事はなかった。
フリージアはドキドキと緊張を告げる自分の鼓動を感じつつ、そっと掘っ立て小屋の今にも壊れそうな扉を開いた。
中には
子豚?いや、生まれたてのハツカネズミ?
肌がピンクのあまり毛の生えていないポニョポニョとした30cmくらいの生き物が
はぁはぁと呼吸を荒く床に倒れたまま息をしていた。
フリージアはすかさず傍に膝をついて
「大丈夫?ケガしてるの?」
ス「フリージア、そいつたぶん邪神の一種だよ。触って平気なの?」
フ「弱ってるし、なんか生まれたてみたいよ。しかも私の鑑定には邪神とは出ないんだけど。」
ス「ん?フェインってでるな。たしかネズミ型の魔獣。たしかに生まれて間もない感じ」
フ「なら助けていいんじゃないかしら」
生き物を抱えて立ち上がるフリージア、おっとっととよろけた時
生き物がいた場所に、邪神になるはずだったスライムのようなぐじゅぐじゅな何かがあったのを
踏んでしまった。
フ「うわっ。なんか変なの踏んじゃった。」
足の裏から伝わるぐにゅりとした気持ち悪い触感が伝わりすぐにクリーンの魔法を使った。
足と床に
邪神になるはずだったものはきれいさっぱり浄化されてしまったのだ。
ス「ねぇ、なんか邪神っぽい感じが一切なくなったんだけど。」
フ「え? なら良かったじゃない?あなたはきっと邪神じゃないわね。」
腕の中のほのかに暖かいその生き物を抱きながらやさしく話しかけるフリージアだった。
スナップは肩のあたりにつかまりながら、小さな子竜の見た目でフリージアを見つめる。
フ「スナップ、あなたわ可愛いわ。大丈夫よ。」
ス「ふん、わかってるよ。」
ちょと拗ねるスナップなのだった。




