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翌日、フリージアは朝からケーキを焼いていた
朝食はトマトからケチャップを作り、スクランブルエッグを焼き
ふらっと作ってみたベーコンを添えた
オーク肉で作った。
煙を細く立ち昇らせるのが一番苦労した。
トマトとレタスっぽい野菜を添えて、欲しい人はパンを食べれるようにジャムとパンも並べて
フリージアは午後にケーキを食べるので、パンは無し。
さっさと朝食を済ませてケーキを焼く
本当は前日に焼きたかったが、あの後タマゴを攪拌する元気はなかったのだ
シャカシャカと混ぜる
フ「スナップ手伝って」
ス「混ぜればいいの?」
フ「そう、フワフワになるまでまぜるとフワフワなケーキを作れるの!大事な作業よ。」
ス「わかったー」
手で混ぜるのかあの体で可愛いだろうな~と想像を膨らませるフリージアに反して
魔法で泡だて器を動かすスナップ
フ「魔法なのね」
ス「手だと疲れるでしょ」
フ「そうね。」と
遠い目をするフリージアだった
ス「フリージアどうしたの?」
フ「なんでもない。生クリームも泡立てるからよろしくね」
ス「何それ?生なの?」
フ「美味しいのよ。雲を食べてるみたいって言った人も居たわ」
ス「雲は味しないよ」
フ「食べたのね。」
ス「フワフワでもないし」
フ「水蒸気だものね。」
ス「水蒸気って何?美味しいの?」
フ「雲は美味しかったの?」
ス「全然」
フ「なら、水蒸気も美味しくないわね」
ス「そっか、ねぇ。こんな感じ?」
フ「あ!いい感じ。次はこっちお願いね。」
と生クリームのボウルを渡す。
もちろん新しい泡だて器を付けて
ス「さっきのそのまま使ったらダメ?」
フ「絶対ダメ。シャバシャバになってフワフワにならなくなっちゃうから」
ス「そうなんだ。ケーキって面倒なんだね。」
フ「面倒な工程を丁寧に作ると美味しいのができるのよ♪」
ス「フリージア嬉しそう」
フ「美味しい物はみんなを笑顔にするからね」
ス「僕も美味しいー!ってなるね!」
フ「でしょ。さ、頑張るよ」
2人?はケーキをホールで10個ほど作ったのだった。
何があるかわからないかね。
慎重派なフリージアなのだった
そして、お昼ご飯を食べてから研究室で研究中のレポートを少し書いているとみんながやってきた
スナップはお昼寝中だった
ノックの後続々と入って来るポピー達
「いらっしゃい。」とフリージアがい言う
「久しぶりフリージア嬢」と殿下が笑顔を見せる
ベラードとカルセとオラリアはスナップに視線がいっている
「スナップ。お客様よ。起きて」とフリージアがぽにょぽにょのお腹に手を置き揺すると
小さなドラゴンは目をさまし目をくしくしと擦り目覚める
ポピーが可愛いぃーと可愛さに打ちひしがれているころ
「起きたのか?」とカルセが聞いてくる
「ドラゴンのスナップだ。よろしくな」と元気な挨拶をするスナップ
「さ、ケーキでも食べながら話しましょ。」とフリージアがお茶とケーキの準備をする。
もちろんスナップの分も皿に出す、ホールごとだ。
カルセがドラゴンだけずりぃとぶー垂れているが、ドラゴンと人を一緒にしてはいけない。
スナップはこれから質問攻めにあうのだから
こうしてドラゴンと貴族の対談は進み
彼らの先入観は次々と破られ、やはり思い込みは良くないと改めて思ったようだった
目の前に本物が居れば信じるほかない
「ドラゴンって変身できるのか?」とベラードが質問する
「大きくも小さくもなれる。ただ大人になるとこの幼竜にはなれない、小さな大人ドラゴンの姿だな。」
「スナップは大きくなれるのですか?」とポピーが聞く
「なれるよ。フリージアを乗せて飛ぶのも余裕だ」とドヤ顔のスナップ
ポピーはその顔を見てズキューンって感じでソファに沈んだ
それからも質問は続き今度は一緒に討伐訓練に参加しようぜと馬鹿なことを言っていたので
フリージアに森を消し炭にして国から未開の地を消すつもりなの?と超低温で言われ
大人しくなった
そんな感じで和やかにティータイムは過ぎて行った
「しかし、このケーキ美味いな。」とルリトが言う
「ホント。すごく美味しい。城でも出ないよ。こんなの」と殿下も続く
「少しお土産に包みましょうか?日持ちはしませんので、時間停止させない限り。今日中には食べると約束していただければ」
「いただこう。」と殿下
「いくついりますか?」とフリージアが問えばそれぞれ1つとか5つと必要数を言ったので
裏からマリーが来てフリージアからケーキを受け取り、あらかじめ用意していたケーキ箱にカットケーキを積める
お土産を人数分作るとそれぞれに渡し、解散となった。
「食べきれなかったら、廃棄してくださいね。無理して古いの食べるとお腹痛くなりますから」とフリージアが念を押す
「わかった」とそれぞれが理解をして帰っていった
「ねぇ、フリージア。ケーキもうない?」不安げにスナップが聞いてくる
フ「大丈夫。4ホールほど残ったので、またおやつに出すよ。」
ス「わーい。ケーキだー」
フ「今日は出さないよ。」
ス「えーーー!!」
フ「さっき1ホールも食べたでしょ。」
ス「美味しいもん」
フ「今度学園長室に行く時に手土産にしなさい。いつもご馳走になってるんだから」
ス「もう少しだけ」
フ「ダメです。」
しょぼんとしたスナップをよそに片づけを開始するマリーとフリージア
部屋に戻ってマリーが作ってくれた夕食を食べたのだった




