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獣魔登録が終わったスナップはおやつにつられてよく学園長室に居る


「まったく、ちょろ竜め」とフリージアがつぶやくと


“なんか失礼なこと言ったでしょ”

頭の中に直接声が聞こえた


「聞こえるのね。別にたいしたことは言ってないから心配しないで。私一人で研究室で研究中だから」


“それもそうだね、知ってる”

見えても居るのねと思うフリージアだった



スナップは学園長と友達になったらしい

ドラゴンのこと色々聞かれたってちょっとドヤ顔で教えてくれた


ドラゴンが人里を襲うのか?とかドラゴンが暴れるのはなぜかとか

ドラゴンはあまり人里を襲うことは無いって教えてあげたんだって

ドラゴンは卵を傷つけられない限りは他者とは戦わないらしい

基本戦線離脱をすることを第一目標にしているらしい

戦えば屍が増えるだけで世界が滅びそうになるからとか

ドラゴン理論がいろいろあるらしく

学園長ってばそんなことも知らないんだよ♪

と教えてくれた

ちなみに私も知りません



「え…知らないの…?」


「知らないよ。ドラゴンなんて普通に生きてたら一生会わないで生涯を終えるもの」


「そっか、ドラゴンは出会っただけじゃ襲ったりしないよ。ワイバーンとかの下等生物は向かってくるけど」


「ワイバーンは種族が違うの?全く知らないのごめんね。」


「知識を得るのは悪い事じゃないよ。大丈夫

ワイバーンは竜種だけど、ドラゴンよりトカゲに近いんだ祖先を辿って辿って辿ればドラゴンに行きつくけどね。」


「そうなのね。」


「うん。ドラゴンはね。他の生き物が居ない所にいるんだ。」


「どうして?」


「潰しちゃううでしょ。それに、種族が違うと争う生き物が多すぎるから」


「スナップはどうしてあそこにいたの?」


「え…あのっ…それは…」


「どうしたの?」


「そういえば攫われたんだった…」


「それって…マズいじゃない!一度お母さんのところに戻って!」


「そ、そうだね。親切な人に助けて貰ったって話してくる」

その時


“ゴゥオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!”

遠くで大きなドラゴンの声が聞こえた


「スナップ…」


「お母さんだね…」


「マズいじゃない!」


「フリージア!急いでぇ」


「私も行くとまずいんじゃない?」


「大丈夫お母さんは誰彼構わず襲ったりしないよ。多分」


「不安要素!」


とりあえず窓の外にスナップが出て、フリージアが乗れる程度の大きさになる


フリージアも急いで防具に着替えスナップに飛び乗った


「スナップ!いいわ!行って!」


「最速でいっきまーす!」

フリージアは慌てて空気の膜を張り速度に負けないように姿勢をスナップにピッタリとくっつける

空気の膜で窒息はしないが、自分の意識じゃない所のスピードからの圧力には反応しきれないのだ


光の速さなの?ってくらい豪速でドラゴンの傍にきたスナップ


「ゴァアア」と愛おしそうに鳴くお母さんドラゴン


「キュウウ!」とお母さんに抱きつくスナップ


私このまま帰っていいかなとか勝手に思っているフリージア

感動の親子の対面だった


ゴァ、キュキュキュウなどと話しているようなので

フリージアは近くの木の根の辺りに座って待つ


「フリージア、お待たせ!」スナップが戻って来た


お母さんドラゴンは泣いている


「スナップ!お母さん泣いてるじゃない!」と心配するフリージア


「だってお別れだからさ。」とスナップがサラリと言う


「いや、無理して私の所に来なくていいから。お母さんと帰ったら?泣いてるじゃない。まだ巣立ちには早いんじゃないの?」と痛い所をつくフリージア


「そ、そんなことない!ぼくはもう1人前なんだ!」とぷんぷん顔のスナップ


「嘘つき。一人前のドラゴンは森で倒れてたりしないよね?」


「そ、それは…」たらりと汗を垂らすスナップ


「帰んなさい」フリージアが言う


「え…ヤダよフリージアと居たい。」


「ダメ。時期が来て巣立ってからまた来ればいいじゃない。」


「ヤダ、やだやだやだやだ。フリージアと一緒がいいんだ!」


「なら年に1回くらいお母さんに会いに行ってあげて」とフリージアが優しく言う


「え…」帰らなくていいの?とスナップは顔を上げる


「お母さんだってスナップに会えないの寂しいんだよ。ドラゴンは長生きでしょ?年1回帰ればたまに帰って来るって安心するんじゃない?」


「話てくる!」スナップは言うや否やお母さんドラゴンの所に行きキュキュキュウと話をしていた


「ゴァウ」と嬉しそうなお母さんドラゴンがスナップを抱きしめる


そして、スナップに頬ずりすると片手を上げてまたねと飛んで行ったのだった


「お母さん、フリージアにありがとうって言ってた」とスナップ


「そう、良かった」とフリージア


「フリージアはどうしてお母さんの気持ちがわかるの?」とスナップ


「気持ちなんかわからないよ。でも、私が産まれてすぐお母さん死んじゃったから。会えるならあった方がいいと思うの」寂し気なフリージア


「そっか…人族は弱いもんね…」そっとフリージアに寄りそうスナップだった


「さ、学園も大騒ぎだろうから帰ろう。学園長にはスナップが説明しないさいね。」


「…う。わかった」ちょっと面倒そうなスナップだった


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