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こうして、様々な研究やら実習を積みながら月日は流れた
4年経ち
最高学年に上がるクラス分けでのこと
フリージアは、一応クラスだけ確認に来た
その日、名簿の前はいつになく騒がしかった
「どうして私がCクラスなのーーーー!!!!ヒロインなんだからAクラスでしょーー!!」
「うるさいですわ!」
「何よ、あんた誰よ!ただのモブのくせに!」
「も、もぶ?」
「あーあ、あたし忙しいの失礼」
かなりピンクよりのピンクブロンドの水色の瞳の派手な女子生徒がギャーギャー騒いでいたので
フリージアが注意したのだ。
訳の分からない言葉を発しながら去って行ったのを見て
モブだなんて…そんな、私…何かの物語の中の人なの?
「嵐みたいなやつだったな。」
「そうですわね。おはおうございます。カルセ様 オラリア様」
「おはよう。フリージアさん。凄い人だったね。」
「お二人はCクラスでは…ありませんわね。良かったですわ。
Cクラスの方…不憫ですわ。」
「「まったくだな。」」
カルセとオラリアは赤髪の双子
昔はやんちゃで猪突猛進型だったが最近は騎士を目指しているとかで
きちんと物事を考えるようになったのだとか
フリージアは最後の年も
Aクラスだった。
あんまり出席するつもりもなかったのだが
研究だけは続けたかった。純粋に楽しいのだ
魔法研究所だかなんだかって所が卒業後来ないかとしきりに誘いにくるのだが
お父様とのこともあるので、フリージアは特に受けるつもりが無かった
研究はどこでもできるのだ。
お父様なら頼めば研究所の1つや2つや3つや4つ建ててしまいそうだし。
プリシア商会は順調に売り上げを上げていた。
フリージアの研究で新しい布やシリコンのような素材が開発され
量産され、ケーキの型、靴底、滑り止めなど様々な物を作った
布は防水布、雨の日用の傘とカッパで大儲けだった。
傘はもちろんおしゃれができるようにいろんな柄を提案した。
4年前のワイバーンの時に気付いた調味料も栽培から販売までこぎつけ
輸入に頼らなくても安価な調味料として大変人気だった。
お父様に爵位の話も来たのだが、爵位を持つと国外での活動が制限されるとかで
お断りしたらしい…。
国外に行けないなら私もお断りだ
こうして、最高学年になった年に入って来た不思議なピンクの人がさまざまな
問題を起こすだなんて
フリージアは考えもしなかったのだった。
そして、この時お父様にも大変なことが起こっていたなんて
考えもしなかったのだった。
研究室に毎日通うフリージア
たまに疲れた顔の生徒がやって来る
「ポピーと殿下珍しい組み合わせ。付き合うことにでもしたんですか?」
こぽぽぽと紅茶を入れながらふざけてフリージアが聞くと
「フリージアまでやめてよ~もう。ホント大変なんだから」
「すみません。僕が不甲斐ないばっかりに」
2人に紅茶とマドレーヌを出しながら
ことの顛末を聞いた
朝教室へ行った時から始まったそうだ。
「ケンティフォリア様ではありませんか?」
ピンクの頭の人が来たそうだ。
クラスのほぼ全員が殿下に向かってなんて口のきき方だと注意が入ったそうだ。
すると
「すみません。ぐすっ。私平民なので…知らなくて申し訳ございません。殿下」
と上目遣いで謝られたそうだ
ケンティフォリア殿下も怖かったらしくて
「ああ、以降気を付けてくれ。」
と言うだけに留めたそうだ。
学内だからっていうのもあるのだろうけど
「まあ、なんてお優しいのでしょう♪きっとわたくしが可愛いからですわね♪」
とかなんとかぶつぶつ言っていたそうで。
アザレア様が
「授業が始まりますので、ご自分の教室へお戻りください。」
と教室から追い出したんです。
すると、また泣き出して
平民だからいじめるのだとかなんとか
朝から大変でした。
婚約者だから何だというのですかとかなんとか
「アザレア様と婚約した覚えはないのですが」
と殿下が零す
その後、午前の休憩時間にルリトとルイが絡まれ
ランチ休憩の時にはカルセとオラリアとベラードが絡まれました。
それぞれに知らない令嬢の名前を出しながら、この人にこんな嫌がらせをされたとかいう物だった。
「話ながらちょいちょい魔法をぶつけてくるから気分がどんどん落ちていってね
弾くの疲れるんだよね。」
「校内の許されている時間以外の緊急処置以外の魔法は校則で禁止されてますけど」
フリージアがさらりと言うと
「「!!」」
2人は何かに気付いた
「でも、見えない物どうやって」
「証明する手立てがない…」
しょぼんとする2人
「具現化…魔力探知で光…うーん。魔法をぶつけられたら光ればわかるか…」
今度はフリージアがぶつぶつ言いだした。
「できるの!?」
「そんなに難しくないと思うよ。ライトは魔力があれば大抵使えるでしょ。
魔力をぶつけられたら反応するように魔法石か何か媒体を付けて
うーん。試用期間も必要だから3日我慢して
できるだけ早く作るわ。
跳ね返す、シールドの方が楽だけど。魔法使ってる証拠が欲しいんでしょ?」
「フリージア!ありがとう!」
「ありがとうフリージア嬢。助かった。他の人にも3日頑張れって伝えるよ。」
「2日でどうにかできるよう努力します。一応3日みてください。」
「「よろしくお願いします。」」
と2人は帰っていった
「では作りますか。」
最近のフリージアは何かと楽だった
物質変化をうまく使い電球のような物の開発に成功していた。
ただし、これは量産できないので自分が使う時のみの物
ポピーたち6名分ならなんとかなるだろうと
材料を奥から持ってくる
砂を目の前に置き
魔力を込める
小さな光を灯す物…
見た目はキーホルダー楕円の厚さ5mm程度の固い物の端にライトが付きそうな小さな
ガラス玉のような物が付いている
魔力を込めると光る
軽く魔力を当てると
”パキッ”
「あ、壊れた。ダメだ。包むかな」
シリコン状の物でくるむ
魔力を当てると
今度は光らない
その後、違う素材で包んだりいろいろしてその日は終わった。
一応レポートにしてこの日は終了。
その日はライトの資料を読み返して寝た。




