34
そんなこんなで、フリージアは料理が趣味となり
学園に外出許可証を発行してもらい
周りの森に入っては
調味料となる薬草やら、ウサギやらを採ったり獲ったりしていた。
そこで、フリージアはふと疑問に思ったのだ。
王都で買った地図
なんだか違和感があるのだ。
方向が微妙に違う?位置関係が違う?
何か引っかかるのだ。
そんな時フリージアに1つの閃きが
飛んでみてみればいいんじゃないかな?と
思い立ったら即行動とばかりに
ヒューっと空へと飛び立つフリージア
空高く飛んだあと、地図を見る
「う…そ…全然違うじゃないの!」
その場で地図に訂正を入れる。
フリージアの脳は地図は正しい。確かめることなく信じていたのだ。
だってお金を取って売っている物が間違っているなんてことは…
信じられなかった…。
でも、今が現実だった。
ということは…
未開の地だってあそこだけ繋がってるなんてことは…
フリージアは慌ててもう少し高く飛び上がり、周りを見渡す
王都の上にドーム型に展開しているシールドぎりぎりまで寄る
未開の地は緑が濃く
普通の森は緑が若葉色に近く綺麗だった。
やはり、地図とは違う…王都の東側地図では転移門へ真っ直ぐ北へ進んだところが一番
近いとされていたが、東側からの方が未開の地へは近いのだった。
3方位が北より遠いから安心して暮らしていたんじゃないの?
こんな紛い物どうして…
急いで、学園に戻りケンティフォリアに会う約束を取り付ける
待つために使うラウンジで、待ってる間。落ち着かない様子のフリージアだった。
「お待たせ、フリージア嬢…!どうしたの?何かあった?」
「ケンティフォリア殿下、人払いをお願いします。
誰にも聞かれてはならないお話があります。」
「わかった。すぐに。 頼むよ。」
「はっ。」
フリージアのただならぬ様子に急いでお付きの者に指示を出すケンティフォリア殿下
「ケンティフォリア殿下、信用してないわけではありませんが
遮音魔法を展開いたします。」
「ああ、お願いするね。」
2人の周辺に青白い薄い膜が張られた
「早速ご報告いたします。」
そう言うとフリージアは2枚の地図を広げる
「これは、まったく正しくありません。
本当はこうです。」
そう言うと、もう2枚地図を広げる
位置関係が全然違うのだ。
「え?」
「本日、王都の外にて採取を行っていた所なにか地図に違和感を感じまして
空から確認してまいりました。
王都の位置関係はたいして問題にはなりませんが。問題はこれです。」
未開の地の変更点を指さす
「東側の方が近い?」
「そうです。距離にして50㎞ほどあるかと思います。
北側よりだいぶ近いのです。これでは、王都の守りなどに変更があるのでなないですか?
なぜこのような信用の薄い地図に今まで頼っていたのでしょう。
それとも未開の地は移動したり、変形したりしますか?」
「何十年で数m前進や後退が森との境界であるらしいけど50kmなんてありえない。
すぐに報告してくる。」
「お待ちください。ケンティフォリア殿下ご自身で確かめた方がよろしいかと。
私のような平民が何を言おうが上は握りつぶすでしょう。」
「連れて行ってもらえるということかい?」
「ええ、わたくしと手を繋ぐことになりますが。」
「お願いします。」
「では、今からいきます。何かお持ちになる物はありますか?」
「いや、大丈夫。」
失礼しますと声をかけ。学園の窓から飛び立つ2人
高く高く飛びあがり
まずは、王都周辺の地図から
「本当だ、全然違う。」
「次行きます。」
グングン上へ上へと飛ぶフリージア
森の方を指を指し
「この若葉色が森、暗い濃い緑が未開の地です。あっちが北でこっちが東」
「そんな…これでは…」
フリージアは連れてきてよかったと思った。
ケンティフォリア殿下が動いてくれるだろうと…
「ではケンティフォリア殿下そろそろ下りましょう。」
「このまま城まで行ける?」
「行けますけど失礼ですよね?学園の外出許可取ってませんし」
「僕の部屋なら大丈夫、帰りは勝手に帰るから」
「わかりました。きちんと誰かに会って陛下と会われるまで
見えない位置より監視させてください。
見届けたら勝手に私も帰ります。」
フリージアはそういうとケンティフォリア殿下を連れて城へ行き
とある窓の前で降ろす
フリージアはインビジブルと唱えると見えなくなってしまった。
「ブルー兄上!」
「ケンティフォリア!どうして?どこから来たんだい!」
「空からです。」
「うちの可愛い弟は、天使にでもなったのかい?」
驚く兄をよそに先ほどの事を報告する。
「そんな、そしたら地図は間違っているということ?」
「そうなんですよ。私もさっき確認して驚きました。」
「これはうまく事を運ばないと揉み消されるね。」
「なぜですか?フリージアも同じことを言ってました。」
「その子はやっぱりすごいな。この地図何か共通点があるんだ」
地図をじーっと見るケンティフォリア
「同じところが出版してます!」
「正解だよ。これは公爵家の1つが出している…巧く運ばなければ」
「兄様…」
「さて、どうしようかな…周辺を地図化できるギフトなんかあるのか
そこから調べるか」
「ケンティフォリア、心配しなくても大丈夫巧くやるよ。イングリットにも協力して貰うさ。
3人同じ意向なら貴族だって無視できないし
折を見て陛下にも伝えるから」
「よろしくお願いします。」
「何かあれば登城の伝令を出すからね。」
「はい。」
「また窓から帰るのかい?」
「今回のことで、外から帰るのはマズいと思います。
フリージアに助けてもらいます。きっと彼女なら窓辺に1人でいれば来てくるはずです。」
「そうだね、ありがとう」
ケンティフォリアの頭を優しく撫で静かに窓から出す。
そっと窓を閉めて席へ戻る。
少し待つと
「なんで、また窓から出るのですか?」
フリージアが飛んできた。
「誰にも見つからないで学園に戻らなくちゃならなくなった」
「かしこまりました。」
インビジブルを上掛けしてケンティフォリアと飛び立った
学園に戻り、遮音の中で詳細を聞く。
「わかりました。内緒にします。」
フリージアがそういうと、ケンティフォリアはお礼をいい。
2人は別れた。
___________
その後、王都を危険にさらしたとして
その公爵家は取り潰された
地図は、ギフト持ちに書き換えが命じられ
王都と王都周辺は地図が新しくなった。
読んでくださり、ありがとうございます。
評価、ブクマ大変嬉しいです。




