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俺「死後の世界?」   作者: Gashira
2/3

俺「死後の世界?」 ゆり「あるがままを受け止めなさい。」

2話目です。いつも通りのグダグダです。

俺が死んだ世界戦線の参加して、数日が過ぎた。


俺は、戦線のリーダーことゆりっぺにギルドというところを案内されていた。


「なあ、ゆりっぺ。」


「何?布津くん。」


「俺ら以外に学校を普通に過ごしている奴いるんじゃん。あれも、理不尽な人生を送ってきたのか。」


「いいえ、あいつらはNPCよ。」


「NPCにしては感情あるな。」


「良く出来てるは、この世界は。」


俺たちは地下を歩く。周りを見ると何やら作業をしていた。


「着いたわ、ここよ。」


ゆりっぺが扉を開ける。


「ああ、ゆりっぺ。その男誰だ。」


そこには一人の男がいた。


「チャー、彼がこの前話した子よ。」


「おお、こいつがか。」


チャーと呼ばれる男は、俺の前に立った。


「えっと、布津です。よろしくチャーさん。」


「ああ、よろしく。」


「じゃあ、チャー。あとは任したわ。」


ゆりっぺは、バイバイと手を振ってその場を後にした。


俺とチャーさんはふたりでテーブルを囲んでいた。


すると、チャーさんはひとかたまりの土をドンっとテーブルに置いた。


「土?」


俺の頭の中は、?マークだらけだった。


すると、チャーさんは土をこね始めた。


目を丸くする俺にチャーさんは「まあ、見とけよ。」と言った。


何時間たったのだろう。よくわからない。


うつらうつらと俺の頭が揺れる。


「おい、起きろ。できたぞ。」


チャーさんが俺の頭を叩く、俺はチャーさんの手の中にあるやつを見て驚いた。


「え、釘?さっきの土が…。」


「ああ、なんでもここの世界では、記憶していて強い思いがあると簡単なものなら作れるらしい。」


「え、じゃあ。みんなが持ってた銃とかも。」


「ああ、俺やギルドのメンバーが作ったものだ。」


俺は開いた口がふさがらなかった。


「数時間で釘一本。拳銃を作るのに何時間…いや、何日かかるんだ。」


「まあ、お前を呼んだのは拳銃を作ってもらうためじゃない。」


「え、じゃあ何を作ればいいんだ。」


俺は、キョトンとした声で聞いた。チャーは俺の肩に手を乗せた。


「お前は剣術の使いってだったんだよな。」


「ええ、まあ。」


「俺はな、拳銃の知識はあるんだが。刀のほうは詳しくわからなくてな。」


「つまり、自分で使う刀は自分で作れと。」


「まあ、そんな感じだ。」


「チャーさん、これは鉄以外にも作れるのか。」


「ああ、強い意志があればな。ここにある土は自由に使ってくれていい。」


「ありがとう、チャーさん。」


俺は、生前自分の使っていた刀の形状を思い出す。


手に水をつけて、こねる。


どのぐらいの時間が過ぎたのかわからない。ただひたすら土をいじる。


チャーさんも、俺がいじっているのを真剣に見ている。


少しづつ、刀の形になっていく。


コンコンと扉をノックする音が聞こえる。


チャーさんが扉を開ける、その音で俺は人が来たことに気づいた。


「おっやってるね、布津くん。」


おにぎりをお盆にたくさん乗せた大山が「ご飯どう?」と持ってきてくれた。


「ありがとう、大山。もらうよ」


俺は大山からおにぎりをもらい。頬張る。


「ん、美味しいな。サンキュー大山。」


「うん、ありがとう。そっちはどう?ゆりっぺが新しいオペレーションの案でたから来れないかって。」


「あ~。遅刻した場合はどうなるんだ。」


「え~と、大丈夫だと思うよ。先に武器を作ることに専念してって。」


「そうか、できるだけ早く作るよ。ゆりっぺに伝えてくれ。」


「わかった。じゃあ、頑張ってね。」


大山がギルドを去ってから、また数時間が立った。


俺は、できた刀を光にかざす。


「出来たのか。」


俺はチャーさんに刀を渡す。できた刀は小太刀よりも長く、普通の太刀よりも短い刀だった。


「チャーさん。俺、できました。」


「初めてにしては上出来だな。いい刀だ。」


「チャーさん、ひとつ頼みがあります。」


チャーさんは俺に刀を返して、ポリポリと頭をかく。


「なんだ。」


俺は申し訳なさそうな顔でこう言った。


「ギルドの出方、わからないんで道案内をしてくれませんか。」


俺はチャーさんと一緒にギルドを出るときに、こんな話をした。


「チャーさん、野田のハルバードもここで作ったのか?」


「いや、ギルドの地下に武器庫があってそこから持ってきたらしい。」


「そんなのあるのか、この世界は。」


俺は目を丸くした。


(それってつまり、何年も前から天使と戦っていた奴がいるってことか。)


「ここまで来ればもういいだろう。」


チャーさんは「じゃあな。」と言って、ギルドに帰っていった。


俺は校長室の扉をノックする。


「神も仏も天使もなし。」


俺は、校長室の前で呟く。


「入っていいわ。」


ゆりっぺの合図で、俺は扉を開ける。


「できたのね、その刀。」


ゆりっぺが満足そうに俺の刀を指差す。


「ああ、悪い。遅れてしまった。」


「別に構わないわ。このオペレーションはあなたがいないと成り立たないわ。」


「ほかのメンバーは?」


「まだよ。あなたが来てから召集をかけようと思ってたから。」


俺は近くにあった椅子に腰をかける。


「なあ、ゆりっぺ。」


「何?」


「俺が初めて天使に会った時、手からナイフのような物が生えたんだけど。」


「ああ、あれね。あれは天使が持つ能力みたいなものよ。」


「能力…か。」


「私たちが今のところわかっているのは、あなたが見た手からナイフが生えてくる『ハンドソニック』

銃弾を弾く『ディストーション』の二つ。」


「『ハンドソニック』てやつは両手持ちできるのか?」


「できるわ、ちなみに『ディストーション』で弾けるのは銃弾だけよ。椎名さんのクナイとかは『ハンドソニック』で対応してたから。」


俺は手に顎を乗せ考える。


「ゆりっぺ。もしかしたら、天使の倒せるかもしれない。」


俺のこの発言にゆりっぺが驚く。


「ほんとに、倒せるの天使を。」


「ああ、ただし一回だけだ。それと、ひとつ確認しておきたい。椎名さんは、俺と同じぐらい強いのか。」


「ええ、少なくとも野田くんよりは強いは。それにあなたと同じで拳銃を使わないわ。」


「そうか。なら、簡単だな。」


ゆりっぺが戦線のメンバーを集める。


部屋が暗くなり、目の前のモニターに映像が映る。


「今回のオペレーションは、夜に行うわ。まず最初に、ふたりで仲良くお喋りをしてしてもらう。

そうしたら天使が現れるはずよ。『就寝時間よ、部屋にもっどて』ってね。そしたら、それを拒否するの。『やってられっかーっ』て具合に怒鳴り散らしてね。そして、天使に攻撃。もちろん天使もハンドソニックで応戦してくるわ。発砲音を合図に、各場所で待機していた者が応戦。天使を倒すわ。」


「でも、ゆりっぺ。」


日向がゆりっぺに質問した。


「天使にはディストーションがあるじゃねえか。」


「そのところは、布津くん。説明をお願い。」


「なんだ、新入りの癖に天使を倒せるとでも言うのか。」


野田が俺にハルバードを突きつける。


俺はハルバードをどかして、ゆりっぺの前に立つ。


「俺の剣術の中に、天使を一回だけ倒せる技がある。」


俺の発言にメンバーが驚きの声を上げる。


「だが、本当に一回きりだ。それも、椎名さんの協力だ必要だ。」


俺は椎名さんの方を見る。


「大丈夫だ。力を貸そう。」


椎名さんからの了解が出た。俺は作戦の内容をみんなに伝えた。


「まず、倒せる技の説明する。この技は『虚実裏合わせ(きょじつうらあ)』という技で、二人でないとできない。俺は椎名さんの後ろに背を低くして、一直線に天使に向かっていきます。天使から見ると、椎名さん一人に見えると思います。」


「ガン〇ムでいうとジェットストリームアタ〇クみたいなものか。」


野田が声を上げる。


「んー、その説明で何人の人にわかるかわ知らないけど。そんな感じだな。」


「まず、椎名さんが小刀で天使に攻撃します。もちろん天使は、ハンドソニックで対応します。その瞬間、俺が椎名さんの陰から体を出してこの刀でブスっと。」


ある程度の説明が終わると日向が手が挙がる。


「なあ、それって椎名っちがやらなくてもいいんじゃねえの。たとえば、野田じゃだめなのか。」


「野田のハルバードだとハンドソニックで対応よりは、距離を取る行動の方が高い。」


「じゃあ、藤巻のドスじゃだめなのか。」


「この技は、とっさにナイフでの対応じゃないと意味がなくなる。冷静に判断されると無理だ。」


「なるほど、それで攻撃のタイプが似てて身体能力的にも椎名っちなのか。」


日向が納得した顔で俺を見る。


「さあ、アホな日向くんはほっといて、オペレーション実行日は三日後よ。」


「誰が、アホだ。ちょっと疑問に思っただけだろ。」


ゆりっぺは日向の発言を無視して説明を続けた。


「各自、練習に励んで。以上。」


ゆりっぺの解散の一言を聞いて、メンバーが各々の校長室を出る。


俺が椎名さんと確認を取ろうとときに、日向が声をかけてきた。


「おい、布津。」


「なんだ、日向。さっきの説明じゃわからなかったか。」


「お前まで、俺をアホ呼ばわりするのか。」


「いや、普通に。」


「まあ、そのことはいいや。」


日向は俺の肩に手を回して、耳元で囁いた。


「なあ、椎名っちは確かにあれだが。普通に女の子だぜ。頑張れよ。」


「はあ、言ってる意味がわからん。」


日向は俺の発言に肩を落とし、ため息をつき校長室を出た。


俺は椎名さんに再度確認を取るために声をかけた。


「椎名さん、と言う訳なんだけど。大丈夫か?」


「大丈夫だ。それよりも日向と何を話してた。」


「別に、なんでもない。」


「あさはかなり。」


「なんでっ!!」


椎名さん、たまに訳がわかんないこと言うよな。


俺は椎名さんと練習する場所を探していた。


「なあ布津。ここらへんでいいじゃないか。」


「そうですね。じゃあ、もう一回説明しますね。」


「いや、実戦した方がわかりやすい。」


「そうですか。じゃあ、始めますか。」


俺は木にサンドバッグを吊るす。


椎名さんがまず前傾姿勢を取る。その後ろでピッタリとつく。


ここで、俺は大変なことに気づいた。


俺の身長は185センチで椎名さんの身長は推定168センチぐらい。つまり俺はかなりの低姿勢なんだ。


(やばい、この姿勢はとにかくまずい。)


「椎名さん、練習を始める前にひとつお願いがあるんですが。」


「なんだ、布津。」


「えっと、スカートではなく。ズボンを履いて欲しいですけど…。」


椎名さんは首を傾げる。


「どうしてだ。こちら方が動きやすい。」


「じゃあ、丈の長いスカートを履いてください。」


「短いほうが動きやすい。」


「でも、その見えるんですけど…。」


「何がだ。」


「いえ、もういいです。」


そのあとも俺は椎名さんと練習を続けた。


日が暮れて俺と椎名さんは校長室に戻った。


俺が扉を開けるとゆりっぺが知らない女子生徒二人と喋っていた。


(制服はゆりっぺが着ているのと一緒だから戦線メンバーだろうけど。)


「あ、おかえり。練習どうだった。」


ゆりっぺが俺と椎名さんに気づく。


「えっと、ゆりっぺ。」


「ああ、布津くんは初めましてだったわね。こちら、戦線の陽動メンバーの岩沢さんとひさ子よ。」


「陽動部隊?」


俺はゆりっぺに質問した。


「そうよ、オペレーション中にNPCに危害が及ばないように彼女たちに集めてもらってるのよ。」


「へ~。」と返事を返して俺は椅子に座った。


座った途端に異常なまでの睡魔が俺を襲った。俺は夢の中に落ちていった。


「ねえ、ゆうちゃん。」


懐かしい声だ。やさしくて、おっとりとしていて。


「なんだ、志乃か。」


志乃は頬を膨らませる。


「なんだとは何よ。なんだとは。」


志乃は手に持っていたお弁当をチラチラ俺に見せてくる。


「せっかく、お弁当作ってきたのにな~。」


「悪い、お前の作ってくれたお弁当を食べたい。」


「いつものは?」


「はいはい。好きだよ、志乃。」


「なんか、作業的になってない?」


俺と志乃は同じお弁当を食べながら話をする。


「ねえ、悠ちゃん。最近、剣術の方はどうなの。」


「まあまあかな。」


「あ、その適当な返事。」


「実際のところ俺にもわかんないの。」


懐かしい日々。いつもどうりの日々を俺たちは送っていた。


なのに、それなのに――。


「―え。ねえ、布津くん。起きて、布津くん。」


俺は自分の体がゆさゆさと揺さぶられていることに気づき、目が覚めた。


ゆりっぺが俺の顔を覗き込んでいた。


俺は涙を流していることに気づき、手で拭う。


「何泣いてるのよ。」


「夢見てたから。懐かしい、いい夢。」


「寝るんだったら、寮の自分の部屋で寝てよ。」


「ああ、そうするよ。」


俺は校長室を出て、自分の寮の部屋に戻った。


部屋に入って、ベッドに寝っ転がる。


基本的に寮の部屋は二人でひと部屋なんだが、俺はひとりで部屋を占領している。


俺が戦線に入って次の日のこと。俺はこの世界が全寮制だと知り、さすがにNPCと一緒はまずいので日向と一緒に校長先生に交渉しにいった。


「校長先生、今大丈夫ですか?」


日向が気を付けの姿勢で言った。


俺は隣で(え、なんで校長先生が生徒が使う椅子や机に座ってんの。)と疑問に思うしかなかった。


「その、こいつの部屋のことなんですけど…」


日向が俺の体の肘でつく。俺は台本通りに校長先生に言った。


「えっと、校長先生。俺、体に大きな傷があるんですけど…。その、ルームメイトに見られてるのがちょっと…。」


校長先生が、納得したように手を叩いた。


「わかった。君の部屋のムールメイトを事情を説明して、部屋を変えてもらおう。」


「あ、ありがとうございます。校長先生!」


「やったな布津。」


日向が笑顔で言った。


そんなこんなでルームメイトに事情を説明して、別の部屋に移ってもらった。回想終わり。


「さて、今日の分やっとくか。」


俺は机の上にある裁縫道具を持ってきて、ベッドの上でチクチクと縫い始める。


寮への移住が決まり、次の日に家庭科の先生に頼んで裁縫道具一式を借りている。


俺は昔やっていた手を器用にするためにヌイグルミを作っていた。


「あ~、今日の分終了~。」


俺は二頭身モデルのクマの頭を机に置いて、ベッドに横になって寝た。


 オペレーション開始まで あと二日――。

読んでいただいて、ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

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