俺「死後の世界?」 日向「ま、そういうことだ。」
初めて、アニメの二次創作とか書きます。
至らない部分とかありますけど、よろしくお願いします。
俺が目を覚ましたら、ベンチで寝ていた。
「なっ」
俺は驚きの声も出せずにいた。
体を起こして状況を確かめる。
俺は今、制服を着ている。だが、俺の通っていた制服とは違う。そして、目の前には学校があった。
「あなた、授業中よ。教室に戻って授業を受けて。」
後ろから声をかけられた。俺は振り返った。
そこには、女子生徒がいた。長い銀髪、黄色い目。
「誰…ですか…?」
俺は、恐る恐る聞いた。
「私?私は生徒会長よ。」
「生徒会長?」
「もしかして、あなた。ここが初めて?」
「いや、初めてというか、目覚めたらここに居たっていうか。」
「じゃあ、死んだ記憶は?」
「死んだ記憶?」
俺は、口を手で塞いだ。こみ上げてくる吐き気をなんとか押さえ込む。
「思い出したみたいね。ここは、死後の世界。」
自称生徒会長さんは、淡々とした声で言い出した。
時が止まった。その発言に俺は理解できなかった。数秒後、
「死後の世界って、意味わかんねーよ。」
大きな声で、こう言った。
「無理もないわ。だって―――。」
自称生徒会長さんが、何かを発言しようとした時に俺のこめかみスレスレを何かが通った。
自称生徒会長さんの腹回りが赤く滲む。
「ガードスキル・ハンドソニック。」
俺は、わけがわからなかった。目の前にいた女の子が、狙撃された。それなのに、自称生徒会長さんは何事もなかった様に、呪文を唱えた。
俺は、腰が抜けベンチから落ちた。自称生徒会長さんの右手首あたりからナイフのような物が生えた。
いや、生えたという表現が正しいのかわからないが。とにかく、ナイフのような何かが出てきた。
「おい、お前。大丈夫か?」
後ろから男性の声が聞こえる。俺は、すぐに振り返れなかった。
もしかしたら、あいつを狙撃したやつかも知れない。秘密を知った俺も撃たれるかもしれない。
「なんなんだよ。この世界は。この場所は。」
俺は、全速力で逃げ出した。
「おいっ。待てよ。俺は敵じゃない。」
そんな発言、俺の耳には届かなかった。
俺は、闇雲に走った。ただひたすら現場から遠くへいこうと。
次の曲がり角を曲がろうとしたとき、俺は何かにぶつかった。
俺は、尻餅をつき恐る恐る顔を上げる。
「おい、君大丈夫か。今授業中だ。教室に戻って授業を受けなさい。」
ガタイのいい男性教員がいた。俺は、半分パニックで半分冷静な状態で
「先生!助けてください。なんか生徒会長と名乗る女の子が狙撃されて。でも、狙撃されたのに平然としていて、手首からナイフみたいなモノを生やして。」
男子教員の肩を掴みながら俺は必死で説明した。
「落ち着け、何を言っているんだ。」
男子教員は俺の手を振り払い、教室へ戻るように指示した。
俺は、我に返り状況の整理を行った。
「ここは、死後の世界で。生徒会長は狙撃されて、それでも立っていた。次に、右手からナイフのようなモノを。」
俺は、ブツブツと独り言のようにしゃべていた。
「何をブツブツと言っているんだ。体調が悪いのなら、保健室へ行ったほうがいいぞ。」
男性教員は、心配そうな顔で俺に問いかけてくる。
俺は、一つの答えをだした。
「大丈夫です、先生。それよりも、調理実習室はどこですか?」
「実習室?その部屋は今どのクラスも使っていたないが。」
「ちょっと先生に頼まれてて、次の授業で使う材料がちゃんとあるかどうかを。」
「そうなのか、だったら。三階の奥の階段の右側の部屋だ。」
俺は、ありがとうごさいます。と頭を下げ、お礼を言った。
俺の見出した答えは一つだった。それは――闘うことだった。
記憶を少しずつ取り戻していた俺は、一つの賭けにでた。
三階へ着く。だが一つの疑問が浮かんだ。男性教員は、奥の階段と言った。
(どこから、見て奥なんだ?)
俺は、長い廊下をひたすら歩いた。スライド式のドアの上に表札とは違うが似たようなのを見ながら、歩いた。
「あった。調理実習室。」
俺は、ドアを開けようとしたが失敗。
「やっぱり、鍵が掛かっているのか。仕方ない。」
パリンと小さな音がなった。
俺は、部屋にあった小さな窓を肘で叩き割った。
窓の鍵を開けて、無事。中に入ることができた。
俺は真っ先に、調理台の引き戸を開ける。
「ビンゴ。」
俺は、そこから二丁の包丁を取り出した。
よく磨がれている、いい包丁だ。俺はニヤつきながら包丁を眺める。
俺が、包丁を眺めていると後ろで豪快な音が聞こえた。
振り返ると、調理実習室の扉が真っ二つになっていた。
「よお、てめーがゆりっぺの勧誘を断ったって男か?」
先ほど俺に声をかけてきた男とは違う声。さきほどの男を比べると少し声が低い。
「ゆりっぺ?さっき俺に声をかけたのは男だったが。」
男は、手に持っていたものを俺に向ける。斧と槍を合わせたような武器だ。
「ハルバードか。」
俺は、つぶやき相手との距離を確かめる。
俺とあいつとの距離は教室のちょうど対角に位置する。
(距離は9~10mほどか。)
俺は、手にしている二丁の包丁を構え、男に向かって警告をした。
「それ以上近づくな、質問に答えろ。あの銀髪の生徒会長はなんだ?なぜ銃弾を受けて平気でいられる。あなたたちはなんだ。」
男はハルバードを自分の肩に当て、フーッと息を漏らした。
「お前の質問に答える義務は、俺にはない。」
男は、俺に向かって走ってくる。
俺も、男との距離を詰める。
「オラァ」
男がハルバードでなぎ払う。俺は、姿勢を低くして交わす。後頭部の髪が何本か持って行かれた。
俺は、ハルバードという武器を知っていた、そして、弱点を知っていた。ハルバードは基本3mほどの大きな武器だ。
そのなぎ払いは最も有効で、当たると上半身と下半身が真っ二つになるほどの強力な武器だ。
「だが、丈の長い武器は近づかれると身動き取れない。」
俺は、二丁の包丁ハサミのようにして男の胴体に刺した。斜めに深く差し込む。顔が血で染まる。
「がっ…。」
男が、ハルバードを落とし俺をつかもうとする。
俺は、そのまま腕を横に伸ばす。鮮血が勢いを増す。男の腹から胸にかけて血が噴き出す。
男は、後ろに倒れる。床が赤く血で染まり、俺の制服も赤く濡れていた。
(初めて人を殺めたかもしれない。)
俺は、膝を落とし吐いた。
(俺は、奴と同じことをした。)
目を横に向けると、自分のやったことを理解した。
人を殺した。殺害。この手で。
ぴゃぷ、そんな音が俺の前でした。
俺が顔を上げると額に拳銃を突きつけられて,取り囲まれていた。
「大人しく降伏しなさい。」
紫色のショートカットまでとはいかないが、肩まで髪を伸ばしている女子が言った。
あたりを見渡す。拳銃を所持しているのは男子5人、小太刀のような物を持っているのが女が一人、それと全体の指揮を取っている、女子が一人。合計7人、いやさっき殺したのを含めると8人か。
「もし、大人しくしなかったら?」
俺の問いに女子は笑みを見せ、
「その時は、蜂の巣にするだけよ。」
「分が悪いな。わかった、降伏する。」
俺は手に持った包丁を床に置き、立ち上がって両手を上げた。
「いい判断ね。長生きするわ。ついてきなさい。」
俺は、血まみれの男に目をやった。
「なあ、あいつはあのままでいいのか?」
「ああ、野田くんのこと。大丈夫よ。そのうち元気になるわ。」
連れられた場所は、どこかの部屋だった。
「ここが、私たちの拠点よ。」
俺は、椅子に座らされた。手や足などに拘束具のようなものはなく。まるで、学校の面接を受けさせられている気分だった。
「自己紹介をするわ。私の名前は、ゆり。みんなはゆりっぺって呼ぶわ。あなたは。」
「それは、命令か?」
「そうね、今わ。命令ね。」
「俺の名前は、布津。」
「そう、布津くんね。じゃあ、布津くん。あなた、剣術か何かしていたの。」
「生前の記憶では、守りたいものがあって。」
「ここが、死後の世界ってことは知ってるのね。」
「ああ、あんたらが攻撃した生徒会長さんに聞いたよ。」
「じゃあ、大方のことは聞いているのね。」
「いや、死後の世界ってことだけ。」
「補足説明するわね。ここは生前、理不尽な人生を送ってきた人が集う場所なの。」
「理不尽な人生…。」
「ええ、あなたも記憶にあるはずよ。」
俺は、頭を抑えた。思い出したくないことを思い出したからだ。
「私たちは、神に復讐する。あなたは戦力になるわ。あなただって神に復讐したいでしょ。」
俺だって、神に復讐したいならしたいさ。俺から何もかも奪っていきやがたんだから。
俺は今置かれていることを確認するように、ゆりに聞いた。
「理不尽な人生を送ってきた。だから、神さまに復讐する。そのために力を貸せ。そういうことか。」
「ええ、物分りのいい子ね。」
「時間をくれ、すぐに答えは出ない。」
「ええ、構わないわ。」
俺は、扉を開け部屋から出ようとした時最後にひとつだけ質問した。
「なあ、最後に一つだけいいか?」
「ええ、どうぞ。」
「あの生徒会長さんは、何者なんだ。」
「天使よ。神の使い。私たちは、彼女を倒して神との接触を図るわ。」
「そうか、悪いな質問に答えてもらって。」
部屋を出た俺は屋上で考えていた。
「なあ、どうしたらいいんだろうな。志乃。」
俺は空を見上げて呟いた。
「おい、お前。少しいいか。」
聞き覚えのある声だった。生徒会長が撃たれたあとに、すぐ声をかけて来た声だ。
俺は振り返り、声の主を確かめた。
青い髪の毛の男子がいた。
「俺の名前は日向。よろしく。えっと、布津だっけ。」
日向という男子は俺の隣に座り、話を続けた。
「野田をやっつけたらしいな。」
「別に、そこまでのことじゃない。俺はあの武器の弱点をしっていたから。」
「それでもすげーよ。」
日向は、手にしていた缶コーヒーを開けて飲む。
「なんだ、入隊の勧誘か。」
日向は缶コーヒーを飲み干し
「結果的にはそうなるな。俺はさ、生前野球部のレギュラーだったんだ。」
「なんだ、不幸話か?」
「まあ、そういうなよ。大事な試合で、簡単なフライを落としちまってな。それが原因で試合にも負けちまって。」
「自殺したのか。」
日向は顔を横に振った。
「いいや、交通事故だよ。トラックに轢かれた。」
俺はどんな顔をすればいいのかわからなかった。暗い顔をすればいいのか。それとも無表情でいるべきか。
「なあ、さっき聞いちまったんだけど。志乃って誰だ。」
「志乃は、生前付き合っていた彼女だ。生まれて初めての。」
「そっか。」
「日向の生前の話を聞かされたんだ。俺の話も聞いてくれ。」
「もちろんだよ。そのつもりで来たしな。」
「俺は母親が十五の時に生まれたらしい。」
日向が目を丸する。
「え、じゃあ高校生の時にお前が生まれたってこと?」
「らしいな。父親の顔は知らない。逃げたらしい。」
「ひどい話だな。捨てるなんて。」
日向が手に持っている缶コーヒーをゴミ箱に向かって投げる。
ガコンと音がして外れた。
「へたくそ、取りにいけよ。」
「わーてるよ。お前の話を聞き終わったら取りに行くよ。」
「でも、俺が中学生一年の時に母親は殺された。帰り道で人ごみができているのに気づいてな。近づいて見てみたら無残な姿だったよ。通り魔らしい。」
「それがお前が剣術を身につけた理由か。」
「なんだ、話筒抜けだったのか。プライバシーの欠片もないな。」
「しかたねーよ。ああいうリーダーだからな。」
「まあ、それが理由だんだけど。山奥にある小屋の主人に頼み込んだんだよ。『強くなって、守りたいものがある。』って。」
「よく、その情報掴んだな。」
「人間やろうと思ったらなんでもできるんだよ。それで、修行とかやってたんだよ。」
俺は、遠く彼方を見るように目を細め思い出す。
「きついことばかりだった。いつもいつも反復練習。基礎ばかりで中々技の伝授をしてもらえなかった。中学二年の冬頃だったかな、初めて好きだって言われてな。」
「その子が志乃って子か。」
「ああ、ポニーテールがよく似合う子だった。師匠にそのことを言ったらな、急に目の色を変えて『技を伝授してやる、ついてこいよ』とか言い出してな。」
「お前の守りたいものだからかな。」
「かもな、技の伝授の条件はひとつだけだった。」
「一つだけ、そういうのって色々とあるんじゃないのか。」
「一つだけだったよ。『お前が守りたいもの、全てを守る時に使え。』って。そして、付き合ってから三年ぐらい立つかな。高校一年のクリスマスの時にさ、ちょっとしたプレゼントを渡そうと思ってデートに誘ったんだよ。」
「クリスマスデートかいいね。羨ましいよ。」
「でも、渡せなかった。殺された。俺が守りきれなかった。俺らが歩いていると刃物を持った男が現れたんだよ。」
「それって、」
「通り魔。周りには結構な人がいてな。俺は悩んじまった。このまま彼女と逃げるか。それとも、周りの人に注意呼びかけ、通り魔を倒すか。」
「どうしたんだ。」
「俺は、どっちも守れなかった。」
俺は拳を固く握り、空を睨んだ。
「俺が、悩んでいるうちに。通り魔は次々に刺していった。気づいたら俺は通り魔に向かって走っていて
通り魔を倒していた。剣術とはいえ素手での格闘戦ぐらいならっていたからな。簡単に殺せた。でも、俺は殺せなかった。躊躇してしまった。そしたら、通り魔は手にしていた刃物を投げたんだ。」
「いやもういい。聞かなくてもわかる。」
日向は俺をぐっと抱きしめてた。俺は、涙をこぼした。
「おれは、守りきれなかった。大切な人なのに。絶対守るって約束したのに。なのに。未熟だったから。」
涙声で、日向の制服を濡らして、子供のようにわんわん泣いた。
三十分ぐらい泣いて、鼻をすすりながら俺はお礼をいった。
「ごめん。ありがと。話すだけで結構楽になった。」
「そうか、それはよかったな。なあ、入隊しないか。」
「このタイミングで言うのか、それを。」
「違う、仲間にならないか。同じ境遇で、守りたかったものを守れず。やりたかったこともできないまま人生を終えた、仲間同士。」
「仲間か、いい響きだ。わかった、仲間になろう。神さまに復讐する。」
「ありがと、んじゃ俺先にゆりっぺのところに戻ってるわ。」
「ちゃんと、ゴミ処分しろよ。」
「わーてるよ。」
日向は手を振りながら屋上を去った。もちろん缶コーヒーは処分して。
「なあ、志乃。俺、守りたい友達ができたわ。だから、待っててくれ。」
階段を降りて、さっきの部屋の前に立つ。よく見ると校長室と書かれた立札があった。
俺はノックして、扉を開ける。
ドン、俺は一瞬何が起きたかわからなかった。
俺が最後に見た光景は、割れた窓ガラスが飛び散る光景とその窓から顔をだす、日向と数人の男子だった。
なあ、志乃。本当にこれで良かったのかな。俺は薄れゆく意識の思った。
次に目が覚めたら、ベンチの上ではなくソファーの上だった。
俺が目を覚ましたことに気づくと日向が声をかけてきた。
「おい、大丈夫か。すっかり言い忘れてたわ、対天使用のトラップなんだよ。」
すると、ゆりが尋ねてきた。
「答えはでたのかしら。」
俺は、まっすぐ彼女を見て答えた。
「ああ、仲間になってやる。ただし、拳銃でドンパチは苦手だぜ。」
彼女はフッと笑い。手を差し伸べた。
「ようこそ、我が戦線へ。歓迎するわ、布津くん。」
「こちらこそ、よろしくリーダー。」
俺は握手をして、言った。
「じゃあ、メンバーを紹介するわね。」
「あの、アホそうな青い髪の子が日向くんよ。」
「誰がアホだ。たく、ありがとうな仲間になってくれて。」
「よろしく、日向。」
俺は日向と握手をした。
「次に、あの気の弱そうな子は大山くんよ。」
「どうも、大山です。僕も呼び捨てでいいよ。えっと…布津くん。」
「じゃあ、俺も呼び捨てでいいよ。大山。」
「うん、これからもよろしくね。でも、呼び捨てわ流石に…。」
「んじゃ、時が経ったらってことで、こちらこそよろしく。」
にっこり笑顔で交わす。
「じゃあ、次。あのメガネをかけているのが高松くんよ。賢そうに見えるけど、ただの馬鹿よ。」
「初めまして、よろしくお願いします。高松です。」
「こちらこそよろしく、布津っていいます。高松くん。」
俺は、礼儀正しそうな人だな。と思った
「んで、そこの木刀を持っている子が藤巻くん。」
「おう、新入り。特別に呼び捨てでいいぜ。布津。」
「えっと、ありがとう藤巻。よろしく。」
ガラは悪そうだけど、根は優しそうな人だ。
「そして、あそこにバンダナを巻いているのがTKよ。」
「OK、good boy」
「えっと、ナイス トゥ ミー トゥ。TK。」
俺は戸惑いながらも、返事をした。これでいいのかな。
「次にガタイのいい男子が、松下五段よ。」
「五段?柔道とかやってるのか。」
「さあ、本人に聞いたら。」
ゆりは首を傾ける。
「やあ、布津くんだったね。よろしく、俺の好物は肉うどんだ。」
「えっと、よろしく五段くん。」
「いや、五段は本名ではないんだ。少し漢字が違うんだ。まあ、あだ名みたいなもんだ。」
肉うどん、学食があるのか、このがっこう。
「次に、あなたの倒した野田よ。」
「違うぞ、あれは油断しただけだ、次やれば勝てるぞ。」
「えっと、よろしく。野田。」
「ふん、俺はゆりっぺが認めたから許しただけだ。」
「最後に、部屋の隅にいるのが椎名さん。」
「よろしく、椎名さん。」
「あさはかなり…。」
「………。」
俺は、どう挨拶したら正解だったのかな。
「まあ、実戦部隊はこのメンバーね。」
こうして、俺の死後の世界での戦いが始まった。




