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俺「死後の世界?」   作者: Gashira
3/3

俺「死後の世界?」 椎名「あさはかなり。」

三話目になります。語彙力のなさがにじみ出ていますが、暖かい目でお願いします。

カーテンの隙間から日差しが差し込む。


俺は顔を手で覆う。


「眩し。」


ベッドから降りて体を伸ばす。


カーテンを開けて窓を開ける。


机の上に置いてある裁縫道具を片付ける。


俺はいつもどうりの作業を行い、朝のランニングに出かけた。


三十分ぐらい走って俺は朝食を食べるために食堂に向かった。


俺以外の戦線メンバーは何故か食券を持っている。


俺はゆりっぺに相談して、特例で事務室からお金をもらいそれで食券を買って飯を食べている。


硬貨を入れて何を食べるか悩んでいると肩を叩かれる。


俺は振り返り、挨拶をする。


「おはよう、大山。」


「おはよう、布津くん。」


俺は券売機にあった朝食セットAを選んだ。


カウンターで受け取って、大山と一緒に朝食を取る。


朝食を食べてる途中、俺は大山に疑問に思ったことを聞いた。


「なあ、大山。」


大山がハムエッグをもぐもぐさせながら顔を上げる。


「何?布津くん。」


「いや、その。俺は特例でお金をもらってるから食べれるけど、ほかの戦線メンバーはどうしているんだ?」


大山はハムエッグを食べ終わり、ココアを飲み干して


「んーと、たぶんそろそろあると思うんだけど。オペレーションが出されるんだ。」


「オペレーション?」


「そう、NPCをここに集めて食券を巻き上げるの。」


「巻き上げるって物騒だな。」


俺は味噌汁を飲みながら答える。


確かに野田や藤巻が脅せばホイホイ出しそうだけどな。


「えっと、巻き上げるっていうのはすこし違うよ。陽動部隊のガルデモっていうガールズロックバンドがいるんだけど。」


「えっと、確か前に会ったことがあった。岩沢さんとひさ子さんだっけ?」


「なんだ~知ってたのか~。」


大山は席を立って、片付けに入る。


大山は「じゃあね」と手を上げて食堂から出て行った。


俺も朝食を食べ終わり、練習の場所に向かった。


そこには椎名さんの姿があった。


「椎名さん、待ちましたか?」


「いや、」


俺たちは練習に励んだ。太陽が真上に来る。


「椎名さん、お昼休憩にしませんか。」


椎名さんは頷き、昼休憩を取った。


そばにあった木の下に腰をかける。ちょうど日陰になっていて涼しい。


隣では椎名さんが目をつむりお休みしている。


俺は持ってきたサンドウィッチを手にして食べる。


ちょうど半分ぐらい食べ終わった時に俺は視線に気づく。


椎名さんがじっと俺の手元のサンドウィッチを見ている。


「えっと、椎名さん。食べます?」


椎名さんがコクンと頷き、サンドウィッチを手に取る。


椎名さんはパクっと一口食べる。すると、ぱぁっと笑みがこぼれる。


「おいしい。」


椎名さんがパクパクとサンドウィッチを食べる。


「椎名さんは普段何を食べているんですか?」


「すこし行ったところに川がある。そこで魚を食べている。」


「川なんかあるのか。」


たわいもない話しをしながら俺たちはサンドウィッチを食べる。


午後からは雨が降り、練習は一時中断し俺たちは校長室に戻った。


「神も仏も天使もなし。」


ガチャリ、トラップが解除される音がする。


俺は扉を開けて中に入る、俺に続いて椎名さんも中に入る。


「どうぞ。」


タオルを差し出される。金髪のツインテールの女の子が居た。


「初めまして、遊佐です。通信士をやってます。」


「えっと、初めまして。布津です。」


俺は受け取ったタオルを椎名さんに渡して、もう一枚タオルを受け取る。


椎名さんは髪を拭き、俺もずぶ濡れの服を拭く。


次第に雨は強さを増してゆく。校長室は異様な空気だった。


無言の女子が二人、部屋の隅にただ立っている黒く長い髪の女子。そして、俺の斜め前に立っている金髪でツインテールの女子が一人。


「えっと、遊佐さん?トランプとかする?」


「いえ、結構です。」


淡々とした声で言われた。


「椎名さん、どうですか?」


「・・・。」


・・・もう、嫌だ。この空気。


沈黙、時間だけがいたずらに過ぎてゆく。


コンコンコン、校長室の扉をノックする音が聞こえる。


「神も仏も天使もなし。」


声でわかった。たぶん日向だろう。


扉が勢いよく開かれる。なだれ込むように、日向とTK、大山が部屋に入ってくる。


「あ~、急に雨降ってきやがって。ずぶ濡れだぜ。」


「お疲れ様です。」


遊佐さんはタオルを差し出した。


日向は俺に気づき、驚いた顔でこちらを凝視している。


日向はタオルを受け取り俺に近づいてきた。


「よくこの空気に耐えれたな。」


俺の隣に座り、小さな声で話してきた。


「日向たちが来てくれて助かったよ。」


俺たちはそのあとトランプで遊んだ。


結果はというと。


「やった~。僕がまた一位だ~。」


「OK、nice game」


「あぶね~、日向に勝ててよかった。」


「なんで、勝てないんだ。WHY?」


「日向さんは、運がないのでは?」


遊佐さんが日向に止めを刺した。


ドサァァ、日向は机に突っ伏した。


「日向くん、ゲームなんだからそんなに気にしなくていいよ。」


大山が日向をフォローする。


「どうだぜ、日向。気にすることないって。」


俺は日向にそう言って、校長室を後にした。


日向がムキになって、もう一回とか言いだしたらキリないからな。


俺は校内をウロウロしていると音楽室を発見した。


「音楽室ってことは、ピアノがあるのか。」


俺は音楽室に入ると、置いてあったグランドピアノに座って鍵盤に指を走らせる。


「外は雨が降ってるから、少しなら歌っても大丈夫だろ。」


目を閉じて思い出しながら鍵盤を弾く。


「雨の中でも君は傘も射さずに、走り抜ける。ずぶ濡れの肩、泥で汚れた靴。いつまでも降り続ける雨の下。」


俺は気持ちよく歌を歌う。生前によく志乃と歌っていた曲。


雨の中で傘を忘れた彼氏、雨の中で恋を思い出した彼女。偶然一緒の帰り道で、雨宿りするという歌詞らしい。


最初は都合のいい歌詞だと思っていた。それでも、気に入っていた。


ガコン、俺は歌うのを止めて音がした方を見る。


「悪い、邪魔するつもりはなかったんだ。」


ポニーテールの胸の大きな女子がいた。同じ制服を着ているのでSSSメンバーであることは理解した。


よく見ると、この前校長室でゆりっぺと喋っていた一人だった。


「えっと、岩沢さん?」


「残念、ひさ子のほうだ。」


最悪の第一印象だ。人の名前間違えるなんて。


「すいません。」


「いいよ。ちゃんと挨拶してなかったしな。」


「私はひさ子。よろしくな。」


「よろしく、ひさ子さん。俺は布津です。」


「ひさ子でいいよ。布津かぁ。歌うまいな。」


「そんなことないよ。生前、よく歌った歌だから。」


「それにしても、男が歌う曲じゃないな。」


「まあ、彼女が歌っていた歌だしな。」


ちょっと来なよ、ひさ子は俺を連れてどこかの部屋の前に連れてきた。


「あれ~、ひさ子先輩。だれですか?その男子。」


「入江たん、そんなの決まってるじゃないか。彼氏だよ。か・れ・し。」


「え~、ひさ子先輩。彼氏いたんですかぁぁ」


俺は後ろを振り返ると女子が二人立っていた。


オレンジ髪の元気が良さそうな女子と青みがかった気の弱そうな女子がいる。


オレンジ髪の女の子がニヤニヤしながら近づいてきた。


「兄さん、ひさ子先輩とどういう関係なんなんですか?どこまでしたんですか?付き合って何ヶ月ですか?」


俺は押し黙ってしまった。あまりにもマシンガントークすぎて反論する余地がなかった。


「関根、いい加減にしろ。」


ひさ子が間に入って止めてくれた。


「どうした?にぎやかだな。」


紫色の髪で肩からギターケースをかけている女子が話しかける。


「あ、岩沢先輩。聞いてくださいよ~。実はひさ子先輩が・・・。」


「あ~、もう。練習始めるぞ。ほら、布津も入ってくれ。」


「あの、ひさ子先輩が・・・男を。」


「いい加減にしないと怒るぞ。」


ひさ子は見て分かるぐらいに震えている。


「やば、入江たん。さあ、練習を始めよう。」


関根は急いで部屋の中へ入った。


俺も部屋に入る。入るときに部屋の掛札を見た。軽音部と書かれていた。


俺は演奏を聞いて開いた口が塞がらなかった。


ガルデモ、ガールズバンドグループ。すごい、その一言に尽きた。


ジャ~ンと演奏が終わる。


「ふふ~ん、私たちガルデモの演奏に声もでないか。」


関根が自信たっぷりに聞いてくる。


「ああ、すごいよ。驚いた、」


俺は素直な感想を言った。


「どうして、関根っちが自慢気なの?」


「それはだね、入江たん。岩沢先輩の歌声は私が育てたからだぁぁぁぁ。」


入江はその発言を聞いて、ズガーンと効果音が出そうなくらい驚いている。


「入江をからかうな、関根。」


ひさ子はやれやれといった感じで注意する。


「それじゃ、俺はそろそろもどるよ。」


俺はひさ子達にそう告げて、軽音部を出た。


「あの、ちょっと待ってください。」


軽音部を出て、少し歩いたところで声をかけられた。


入江が声をかけてきた。


「えっと、入江さん?どうしたの?」


入江は言いにくそうに尋ねた。


「あの、ひさ子先輩と本当に付き合ってるんですか?」


「安心して、付き合ってるわけじゃないよ。今日だって、音楽室で歌ってたら声をかけられただけだから。」


「そうなんですか。よかった~。」


入江は胸をなでおろした。


「それに、俺は付き合ってる彼女がいるから。浮気だーなんて言われたら困るから。」


「彼女さんいたんですか。失礼しました。」


入江は深く頭を下げて、軽音部の部室に戻った。


俺はその後、椎名さんと会って明日の練習の打ち合わせをした。


オペレーション開始まであと一日。


朝、いつもどうり朝のトレーニングをしようと思い、扉を開ける。


「おや、あなたも朝のトレーニングですか?」


高松くんが首からタオルをかけている。


「あなたもってことは高松くんも?」


メガネをクイッと上げて話す。


「一緒に朝のランニングをしよう。」という話になり、寮の周りを走ることにした。


走っている最中に高松くんが話しかけてきた。


「そういえば、作戦は成功しそうですか?」


「ああ、練習もうまくいってるよ。椎名さん、覚えがいいから。」


「そうですか。なら、いいですが。」


「歯切れが悪いな。何か不安要素があるのか?」


「いえ、気にしないでください。それよりも少しペースを上げますが大丈夫ですか?」


「・・・了解。」


そのあと、一時間ぐらい走ってから朝食を一緒に食べた。


山の奥、草花が生い茂っている中、俺と椎名さんはひたすら練習を繰り返した。


明日はオペレーション実行日。失敗しないためにも、よりスムーズに行う。


椎名さんと一直線になり、突撃する。


俺は椎名さんの陰から出て、刀をぶら下げている丸太に突き刺す。


俺は刀を抜き、もう一回ポジションに付く。


「大丈夫か?」


椎名さんが不安そうな声で聞いてきた。


「大丈夫ですよ。心配しなくても、連携はしっかりと――。」


「違う、そうじゃない。」


椎名さんはズイと顔を近づける。


「布津は何か焦っている。」


「そんなこと・・・。」


「私も刀ひとつで数々のことは成してきた。だから、わかる。」


俺は椎名さんから目をそらしてしまった。


「今日は少し休もう。」


椎名さんは日陰に座り、手招きで俺を誘う。


俺は椎名さんの隣に座り、刀を隣に置く。


「そういえば、椎名さんはどうして戦線メンバーに入ったんですか?」


「私は元々ギルドの地下深くにいたんだ。」


「ギルドの地下深く・・・。」


「ゆりとも最初は敵同士だった。ゆり達に倒されて仲間にならないかと誘われた。」


椎名さんは遠い目で思い出すように話す。


「私の椎名という名前はゆりがつけてくれたんだ。元々私には名前がなく、C7という名称で呼ばれていた。」


「暗殺者とかだったんですか。」


「私は一人だった。だから、ゆりに仲間になろうと言われたときは嬉しかった。」


「それが、戦線に入った理由ですか。」


「ああ。」


「私はこの仲間が好きだ。やぐらを燃やしたり、肝試しとやらをしたり。楽しかった。」


「やぐらを燃やしたりって何してるんですか?」


「えっと。丸太を四角く積んで燃やす。」


「それって、キャンプファイヤーじゃないんですか?」


「全体の士気を上げることはいいことだ。」


椎名さんが目をつむり、うんうんと頷いている。


「そうですね。」


俺はにっこりと微笑み答えた。


椎名さんのああいう顔初めて見た。戦線のメンバーと出会い、変わったのだろう。


「椎名さん、」


俺は椎名さんの方を見る。椎名さんは俺の方を見て、首を傾げる。


「お昼、食堂で食べませんか?」


椎名さんと食堂でお昼を食べていると日向たちが声をかけてきた。


「おっ、椎名っちに布津じゃん。珍しいな。」


「おお、日向か。お前も一緒にくうか?」


日向はニヤニヤしながら口元に手をやる。


「いやいや、布津くん。いくら俺でも空気ぐらい読むぜ。」


「はぁ、何言ってんだお前。」


「いいから、椎名っちがヒマそうにしてるぜ。」


日向は最後に俺の肩を叩き、「まあ、頑張れよ。」と言ってその場を後にした。


椎名さんは無言でうどんをすする。俺もソースカツ丼を食べているが、無言の圧力に耐え切れずに質問した。


「椎名さんは食堂とか利用するんですか?」


「そうだな、ゆりに誘われたら食べに行く。」


そのあとも適当な話をした。午後からは明日の流れを確認して今日は解散となった。


俺は寮に戻り、寝ることにした。


「明日は、オペレーションだ。失敗は許されない。」


そうつぶやき、部屋の電気を消して寝た。

ありがとうございます。次話もよろしくお願いします

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