2(ここから本編)
去年ダンジョンが現れてから東京の治安は悪化していった。
俺神宮寺真は30半ばを過ぎで昔のように無理も出来なくなってきたので生まれ故郷の千葉に移り住んだ。
それから生活は大変だった、慣れない仕事をし、子供の頃可愛がってくれた人達はもう年寄り、このご時世助けてくれる人も少ないので、出来る限りの事をした。
買い出しに、掃除、洗濯ならまだいい、近所に野良のモンスターがでた時なんて見回りをし、実際に何匹か倒した事もある。
「おーい真君今帰り帰りかい?」
近所の御園さんだ、小さい子はアメをくれたり、自転車の後ろに乗せて、芋掘りに連れてってくれたり俺を可愛がってくれた。
「最近頑張ってるね、俺達の年寄りの事はいいから、自分の事を大切にしな、こんなご時世だ近所の皆も覚悟できてる」
御園さんは達は本当にいい人だ早くに死んだ俺のじいちゃん代わりで、自分達も大変なこんな時でも俺を大切にしてくれる。
だからこそ俺はそんな皆んなを大事にしたい。
「御園さん、そんな事言いこ無しですよ、まだまだ全然余裕ですよ!」。
俺は力拳を作り全力の笑顔で余裕をアピールする。
しかし御園さんは「そうか、無理すんなよ」と言い歩き出してしまった。
小さい頃から知ってる人に俺の強がりは見破られたのかもしれないな。
そんな事を考えながら家を目指す。
家に帰り扉を開けると声が聞こえる。
「おかえり、今日も大変だったでしょ、ちょうど今ご飯炊けたからご飯にしよう」。
お母さんがご飯を作って待っててくれたのだ。
うちは両親共に、もう60を回ってるのに働いて家事をして本当に尊敬できる人だ。
ちなみにうちにはあと兄と妹がいて。
兄は今冒険者をしているし妹は勉強の方ですごく、何かの研究をしてるらしいが、聞いても俺には理解できなかった。
「お父さんは遅くなるらしから先に食べちゃおう、今日は筑前煮と味噌汁だよ」。
「ありがとうお母さん、ちょうど今おなかペコペコだったんだ」。
うちは家族全員で働いてるからまだお腹いっぱい食べれるが、そよはそうはいかない。
うちもお腹いっぱい食べれると言ってもおかずは少なめ、お米多めでやっとお腹いっぱい食べてる感じだ。
お母さんの作ってくれたご飯はいつもと同じなのに最高に美味しく感じた。
食べてる途中にお父さんも帰ってきて一緒に食べる。
食べる最中にいつも通りお母さんが世間話をするが、今回はそれが興味深い内容だった。
「県庁近くの出来たばかりの、ダンジョンを破壊したってニュースでやってた、その時解説してたけど、ダンジョンの中って異世界になってて、そこにあるダン知ジョンコアを破壊するとでそのままダンジョンを崩壊させて閉鎖できるだって」。
俺は驚いて聞いていた、今までそんな事そんな事知らなかった。
最新忙しさを理由に世間の情報から離れていたみたいだ。
「何を当たり前のことを、ダンジョンが閉鎖する度にニュースでそれをやる」
反応的に父さんは知っていて、それどころか常識らしい。
「そうなんだ、俺は全然知らなかったよ、食べ終わったら、お風呂入って色々調べてもみる」。
そんな今時珍しい家族団らんを過ごして、風呂に入ったあと、話していた通り家のパソコンでダンジョンについて調べる。
知らないことがたくさんあった。
魔法が使えるようになるにはその魔法のスクロールを手に入れたり特殊な条件を満たしたりしないといけないらしい。
モンスターを倒してればそのうち使えるようになると思ってた。
それにダンジョンにタイプが有るらしい。
大きく分けると、迷宮タイプとフィールドタイプ。
文字通り入ると迷宮がダンジョンに成ってるのと、入ったら山や草原が広がるタイプだ。
そんな調べごとをしていると俺は急に石畳の上に座り込んでいた。
それを白髪の絶世の美女が見下ろして言った。
「ふーんあんたが私のダンジョンマスターね」。




