表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紡ぎの剣 〜見えない糸を断つ者〜  作者: つるぎまる
最終章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
121/125

第百二十一話「先へ」

いつもお読みいただきありがとうございます。


第百二十一話「先へ」。


黒羽を包んだ白い閃光。

その光を目にした久遠と白玖は、流れの異変に気付きます。


よろしくお願いいたします。


 黒羽くろはの方角


 眩い光が、山々を白く染め上げた。


「……っ!」


 白玖はくは思わず目を細める。


 目も開けていられないほどの白い閃光


 山々を包み込んだ光は、

 やがて静かに収まり始めた。


 風だけが吹いている


 白玖はく黒羽くろはの方角を見つめた。


「黒羽が……。」


 短く漏れたその一言で

 何が起きたのか

 二人には、十分すぎるほど分かっていた。


 久遠くおんだけは違うものを見ていた。


「……。」


 光ではない


 流れ


 黒羽から解き放たれた膨大な流れが、

 一つの場所へ向かっている。


 その量に、久遠の表情が変わった。


「……まさか。」


 流れを追う


 その先は――


 久遠家


 久遠は目を見開いた


「紡……!」


 一歩踏み出す


「紡が危ない!」


 白玖も流れを追い、

 息を呑んだ。


「なんだと……!」


 久遠はすでに駆け出そうとしていた。


 白玖は腕の中の無月むつきへ視線を落とす。

 意識は戻らない

 白玖はくは静かに頷いた


なぎ! 先に行け!」


「私はこいつを連れて追う!」


 久遠くおんは一瞬だけ振り返る。


 そして、

「……頼む。」


 その言葉だけを残し、

 風を裂くように駆け出した。


 白玖はく無月むつきを抱えたまま馬へ乗る。


 その背を見送り、

 自らも手綱を強く引いた。


 二人はそれぞれ、

 久遠家へ向かった。


第百二十一話 終

第百二十一話をお読みいただき、ありがとうございました。


黒羽の終焉を見届けた久遠と白玖。

二人はそれぞれの役目を胸に、久遠家へ向かいます。


次回は「神代の剣」。

十八年前、蒼一郎が動き出します。


次回もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ