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SPLASH!  作者: まるたん・しもんず


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8/14

第7話 お誘い

入部して2週間が経った…男バスにも俺ら以外の新入生が5人入ってきて一年は計7人となった。

そして俺は相変わらず女子とのゲームでも鬼頭先輩どころかちーにも全く勝ててない。

そして週末から早くもインターハイの地区予選が始まるらしい…


そして!なんと恒哉がメンバー入りをした!

やっぱすげーな…俺も頑張んないと…練習後、各々が各自で軽めのシューティングやクールダウンを始めていた。


そんな中、一人黙々とワンドリブルからのジャンプシュートを確認するかのように打ってる木村先輩のもとへ恒哉が歩み寄っていた。


「木村先輩、1on1いいですか?」


めずらしいな…恒哉があんなこと言うなんて。


少し考えるそぶりを見せたあと木村先輩が答える。


「いやだ!お前みたいなタイプとは無駄に疲れるからな。」


つまり何度も1on1でボコされてる俺は疲れないタイプということか…


断られた恒哉は少し考えたあと悪そうな笑顔を浮かべた。


「そうですか。ところで木村先輩…女バスの東内先輩って巨乳っすよね。俺の見立てではDぐらいだと思うんですけどやっぱり柔らかんすかね?」


「お前…本当にめんどくさい奴だな…しかしそれ言われたら俺もきっちりとお前を潰さないといけないわな。」


恒哉…お前命知らずだな。


俺はコートサイドでストレッチをしながら2人の1on1を観戦することにした。


「珍しい対決だね。」


そんなこと言いながら鬼頭先輩が俺の隣にちょこんと体育座りしてくる。


この先輩は…どうしてこんなにいつも可愛いを体現しようとしてくるんだ!


俺は動悸が早くなるのを感じならがらもできるだけ平静を装った。


「そうっすね…恒哉のやつ、レギュラー入りで張り切ってるんかな?」


「そうかもね。高校でもやっていけるって自信が欲しいみたいな?」


でもそれでチームのエースに挑むんだから肝が据わってるわ。


パシッ!


なんか背中に鋭い痛みが…しかも絶え間なく

恐る恐る振り返ると久々に見る鬼の形相の山内千亜希さんではないですか…


「りょーへ、鼻の下が伸びてんだよ!静香先輩から離れろよ!」


「痛い!痛いって!」


蹴りが止まらない…


「まあまあ、ちーちゃんもせっかくだから一緒に観戦しようよ。」


鬼頭先輩の言葉にちーの表情筋が一気に弛んでいくのがわかる…現金なやつめ!


「わかりました。じゃあ、静香先輩の隣、失礼しますね。」


「もう練習終わったからいつもみたいにシズちゃんでいいのに…」


「いえ、まだ体育館の中ではケジメはしっかりしないと!」


木村先輩と恒哉の1on1が始まる。


なかなかに緊張感のある1on1だ…ルールはこの前俺とやった時と同じ。お互いに最初の2本を決められずにいた。


次は恒哉のオフェンスだ…

恒哉は左手でドリブルして左側から抜きにかかる。


しかし決してスピードがあるわけでない恒哉は抜けない。しかしそのままローポスト付近まで入り込んで次に木村先輩に激しくコンタクトした。


木村先輩が耐えきれず後退りしたところを見逃さずにそのまま跳んでバンクショットを決める。


すげー…木村先輩から一本取っちゃったよ…


「やっぱり…谷口くんだっけ?大したもんだね。」


恒哉を褒める鬼頭先輩になんだかモヤっとするけど…


「やっぱり先輩から見ても恒哉って上手いですか?」


「うーん…上手いというかね…自分の出来ることを熟知してるって感じなのかな。」


うーん…どういうこと?


「ただ…あたしはもっと挑戦してもいいと思うけどな。」


鬼頭先輩が言葉を聞いても俺には一向にわからなかった。


「もうやめやめ!お前さぁ…公式戦前にエースのモチベ削りたいわけ?」


「いえ、むしろどちらかというと俺自身のモチベアップのためというか…」


「本当に生意気な奴だよ…ムカついたから罰として今日はお前と凌平で体育館の戸締りと鍵の返却やっとけよ!」


コートの中の2人がそんなやりとりしてたんだけど…なんで俺まで!?とばっちりじゃん。


「お疲れさま…頑張ってね!」


鬼頭先輩はそう言って立ち上がり離れて見ていた東内先輩とクロエ先輩の方へ足早に行ってしまった。


「しょうがないなぁ!このちー様も哀れな2人に付き合って戸締りしてあげようではないか!」


いつのまにか立ち上がってすぐ横で俺を見下ろすように腰に手をあてて仁王立ちしているちーがそう言ってくれる。


「ちー様!ありがとうございますぅ。」


ここは俺ものノリに付き合おう。


「おうよ!…それにさ、せっかくだからその後であたしら1-Cトリオで地区予選の決起集会でもしようよ。すぐそこのコンビニでちょっと軽く買い食いでもしない?…まあ、あたしとりょーへはベンチ外だけどさ…」


そう、ちーもインターハイ予選のメンバーには選ばれなかった。でも俺とでは話が違う。


男バスは一年を含めて22人。地区予選のベンチ入りできる人数は12人。外れる方が少ないのだ。


それに対して女バスは1年から3年で 40人いるのだ…しかも当然一人一人のレベルも高い。


「暗い顔しないの!お互いもっと頑張ろ!」


「ああ…」


その後俺たち3人…と言っても、ちーは本当に一緒にいるだけだったけど…体育館の戸締りとセキュリティセットを終わらして鍵を事務室に返却して学校を出た。


約束通りコンビニに向かう…というか校門でたらすぐ目の前がそのコンビニなんだけどね。


「おーい!そこの仲良しトリオー!」


めっちゃ明るい大きな声が駐車場の端の方から聞こえる。


こちらにむけて大きく手を振っている東内先輩と何やらモグモグしている鬼頭先輩、そして留学生のクロエ先輩の3人がいた。


てか学校の外でも3人でいると絵になるな。


鬼頭先輩は当然。クロエ先輩も明るめのブラウン系の肌に赤っぽい髪色でスーパーモデルみたいだし、東内先輩は…木村先輩にまたシバかれるからやめておこう。


そんなことを考えてたら東内先輩が俺の肩に腕をまわして体を引き寄せてくる。

なんでこのカップルはすぐに肩を組んでくるんだよ…


「りょーちん、また見てた?」


今日は本当に見てない!


「見てないですよ…ええ、これっぽっちも…」


「ほんと?ぜんぜん見てくれていいんだよぉ〜。なんなら触ってもぉ…」


マジで!違う、そうじゃない!


「ハハハ…何言ってんすか?できるわけないですよ。」


俺はなんとか誤魔化そうとしながらチラリと鬼頭先輩を見る。

さっきからモグモグしてるなと思ってたけど、その両手にはそれぞれおにぎりとフランクフルトが握られていた…食いしん坊キャラかよ!


そんなこと思ってると鬼頭先輩はニコッと笑顔を向けてくれる。

よかったぁ…ん?何がよかったんだ?


「りょーちんちんくんはマリのデッカーおっぱい好きなんデスカー?」


突然クロエ先輩がカタコトな感じでそんなこと言い出した。

やばい!カタコトだからとなかなかに見過ごせないレベルの発言だ。


「クロちゃんってばまたそうやって下級生をからかわないの!」


東内先輩が笑いながらクロエ先輩にそんなことを言っている。


からかう?どういうこと?


「クロちゃんは日本語ペラペラだよ。たまに今みたいにそこまで上手くないフリしてすごいこと言っちゃうドッキリ仕掛けたがるの。」


鬼頭先輩、解説ありがとうございます。

ってわざとでもああいうことは言わないほうが良くないんじゃないでしょうか?


「チッ!」


聞き覚えのある舌打ちに振り返ると本日2度目の般若と化した千亜希さんとこちらも蔑むような目を向ける恒哉がいた。

俺、なんもしてないのに…


そんな感じで先輩3人と俺らで少しの間楽しく過ごせた。まあ、大半は当然インターハイ予選へ向けての話だけど。


そして東内先輩が思いついたように言い出した。


「ねえ、このメンツでグループチャットつくらない?なんか面白そうじゃん!」


それに対して意外にも恒哉が乗り気みたいだった。


「あっ、それマジでお願いできますか?先輩たち3人みたいに上手い人から色々聞いてみたいので」


そういうことなら俺も同意だ。


「俺からもお願いします!」


お互いのQRコードを読み込みして出来立てのグループチャットに各々好きなスタンプを送り合った。


そしてみんなと別れ家に着く頃にそのグループチャットではなく個別チャットでメッセージが来た。


【りょーへーくん、週明けから一緒に朝練しない?いつも6時半には体育館開けてもらってるから待ってるね!】


鬼頭先輩から朝練のお誘い受けちゃったよ!
















































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