とある青年ととある精霊王―その①
※この作品だけあらすじや次回予告文等は御座いませんのでご了承ください。
「・・・デオン大商長、今何と?」
「おや、歳の所為か耳が遠く聞こえるのかな?」
昨日の出来事を切っ掛けに数多くの種族の奴隷を精霊魔導皇に捧げると決めたデオンは早速、従業員と秘書を全員を呼び出した。勿論商会まとめる総括商会長であるデラも呼んだ。
「いえ、歳の所為ではありません。今、思い寄らぬ発言を聞き逃したのでもう一度」
デオンは高笑いしてもう一度デラ言う。
「すべての亜人族の奴隷を精霊魔導皇に保護して貰うと言う事だよ」
「すべての亜人族の奴隷を精霊魔導皇に・・・?!」
デオンの言う【亜人族】とは【人間族】以外の全ての種族の蔑称。差別する為の総称であり、【亜人族】と呼ばれたその種族達にとっては嫌悪する呼び方である。
デオンが続け様に言う
「私と同行していた部下達からも聞いただろう?精霊魔導皇の存在を」
「えぇ、確かに聞きましたが本当なのですか?精霊魔導皇の存在は」
デオンは高級革製のチェアから降りて窓の外の景色を見ながら
「・・・精霊魔導皇の事に関しては知ってますね?デラ殿」
デオンがそう言うとデラが
「えぇ、分かっていますとも。しかしなぜ亜人達全員を?多少の理由が無ければ流石の私でさえ看過出来ませんよ」
デラがそう言うとデオンが
「今回部下達と見て来た精霊魔導皇は昔のあの方よりもさらに若い・・・それに―――」
「それに?」
デオンがデラを見て
「今の我々が勝てると思えるような相手では無い。つまり・・・昔のあの方よりはるかに上の存在意義を示している・・・つまり」
「まさか・・・」
デラが真っ青な顔で言う
「そのうち貴方の所持している[フルメタルカード]、あのお若い精霊魔導皇にお渡しする時かもしれない」
「ま、まさか本当に・・・」
デラがフラッとして倒れかけた所を秘書が支える。
「デオン様、我々は今後、様々な人間の奴隷だけを扱う事にすると言う事ですか?」
「流石、分かっているじゃないか。それに安心したまえ、お前達皆、には今からして貰う事をこの場で言う」
秘書は統括商会長のデラを支えながらその場を離れて行った。
今回の話はここまで。
当作品以外にも
・「オメガ~追放者の絶対支配~」
・「セヴン~大罪の力を持つギルド職員~」
の2作品もお勧めです。
是非ご覧ください




