表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

810/828

第710話~ドワーフの国の巨大地下墳墓 地下二階 その3 決戦!宝石の悪魔~

 『宝石の悪魔』と名乗る悪魔によってダイヤの中の異空間に引きずり込まれた俺達。


 前にもどこかで悪魔に異世界に閉じ込められたことがあったな。

 あの時は確か……。


 宝石の悪魔とやらに異世界に閉じ込められたと聞いて、前にも同じようなことがあったことを思い出した俺はその時どうしたのかを考えた。


 こいつがあの時の悪魔と似たような力を持っているのなら、目の前の悪魔をどうにかすればここから出られそうだ。

 そう考えた俺はすぐさま行動を開始する。


「『世界の知識』」


 まずはそうやって『宝石の悪魔』について調べてみると。


 『宝石の悪魔』。

 宝石に取り憑く事を習性とする悪魔。

 憑りついた宝石の中に異空間を創り出し、そこに獲物を引きずり込み、その魂を食らって生きている。

 この種の物に取り憑く悪魔としてはかなりの上位の存在であり、闇属性の強力な魔法を得意とする手強い相手である。

 宝石の悪魔を倒さない限りは異空間から出ることはできない。


 ……以上が検索結果である。


 どうやら俺の予想はあたっていたようだった。

 俺は皆に声を掛ける。


「みんな。どうやら目の前の悪魔を倒せば、ここから出られるようだ。だからさっさと倒してしまうぞ!」


★★★


 俺達と宝石の悪魔の戦いが始まった。

 宝石の悪魔は初手から全力で攻撃してきた。


「『黒炎』。『黒雷』」


 と、強力な魔法をぶっ放してきた。


 どちらも炎や雷に闇の属性が乗った魔法で、並の魔物が使える魔法でない。

 俺達もこれらの魔法を何度か使われたことがあるが、使って来たのはいずれも手強い敵ばかりだった。


 これだけでも宝石の悪魔の強さがうかがえるが、俺達だってだてに戦ってきたわけではない。

 すぐに対応する。


「『神化 防御結界』」


 ヴィクトリアがすぐに防御魔法を展開する。

 ボンッ。ドッカーン。

 宝石の悪魔の魔法は防御魔法に当たると、派手な音だけを残してはじけ飛び、俺たちにダメージはない。


 それを見て宝石の悪魔が驚愕の表情を浮かべる。


「我が魔法をこうもあっさりと弾くとは、貴様ら、何者だ!」


 それに対して俺はこう答えてやった。


「俺たちはお前より手強い奴らと何度も戦って来た者だ。お前が今まで相手にしてきた連中と一緒にするな!さあ、覚悟しろ!」


 ということで、反撃開始である。


★★★


 宝石の悪魔への攻撃は俺が率先して行った。

 本当なら複数人で攻撃したいところだが、ここの空間はレンガ造りの建物の中。

 そんなに広くないので俺単独で戦った方が効率が良いのでそうすることにする。


「たぁ!」


 まずは剣で斬りかかって行く。


「おのれ!人間風情が生意気な!我が爪で散るがよい!」


 それに対して宝石の悪魔は長く鋭い爪で応戦して来た。

 キン、キン、キン。

 俺の剣と爪がぶつかり合い激しい音が空間に響き渡る。


 宝石の悪魔の動きは中々素早く、このままだと長引きそうな感じだ。

 なので一旦引いて態勢を立て直すことにする。


「『天雷』」

「くっ」


 魔法で宝石の悪魔を一瞬ひるませた後、後ろに下がって距離を取る。

 と、ここで俺のその動きを見た宝石の悪魔が攻撃を仕掛けて来る。


「『黒炎の熊 召喚』」


 と、黒炎をまとった熊を召喚して俺たちに攻撃してくる。

 不意を突かれた格好になった俺はすぐに対応する。


「『極大化 天氷』」


 氷の槍を創り出し、黒炎の熊目掛けて放つ。


「グオ」


 俺の魔法で黒炎の熊は一瞬止まるが、すぐにまた突っ込んで来る。


 これはまずいかも。

 そう思った時、後方に控えていた嫁たちが動き出す。


「ここは抜かせないよ!」

「食らいなさい!『武神昇天流 連武撃』」


 リネットが盾を前面に押し立て黒炎の熊の動きを止め、ネイアが隙を見て一撃を食らわす。

 これにはさすがの黒炎の熊もたまらず、「ギャッ」という悲鳴とともに後退する。


 それを見てチャンスだと思った俺は、一気に決めにかかる。


「『フルバースト 究極十字斬』」

「ギャオオオン」


 必殺剣で一気に黒炎の熊を切り裂いてやる。

 しかも俺の必殺剣は黒炎の熊を切り裂いたにとどまらず、黒炎の熊を貫通し、後方の宝石の悪魔にも届く。


「ぐへっ」


 さすがに黒炎の熊を倒した後だったので、一気に仕留めるとまでは行かなかったが大ダメージを与えることはできたようで、宝石の悪魔は全身から血を流し苦しんでいる。

 そんな宝石の悪魔を見て、俺はとどめを刺しに行く。


「『フルバースト 五芒退魔陣』」


 俺が放った邪悪な存在に特効がある必殺剣は見事宝石の悪魔に命中し。


「ま、まさか。我が人間ごときに!」


 と、最期の言葉を残して宝石の悪魔は消滅したのだった。


★★★


 宝石の悪魔を倒した俺たちはすぐにこの空間から脱出した。


「宝石の悪魔が倒れた今なら、『空間操作』の魔法でこの空間から脱出できますよ」


 そうネズ吉がアドバイスをくれたので。


「『空間操作』」


 と魔法を使うと、転移門が現れた。その転移門をくぐった先は。


「どうやら元の通路のようだな」


 元居た宝箱があった通路だった。

 どうやらうまい具合に元居た場所に戻れたようだった。


★★★


 その後宝箱を調べると、『宝石の悪魔』が憑りついていたダイヤは粉々に割れ、魔力も消え失せていた。

 どうやら『宝石の悪魔』が消滅してしまったことで、ダイヤも普通のダイヤに戻ったようであった。


「それはそれとして、このダイヤ、これだけ粉々になってはもう価値はないな。宝箱ごとどけて、先に進むとするか」


 ということで、俺たちは宝箱とダイヤをどけて、さっさと下り階段を探すべく地面を掘るのだった。


★★★


 それから五分後。


「旦那様。ようやく下り階段が見つかりましたね」


 俺達はようやく下り階段を見つけたのだった。

 下り階段を見つけた以上、もうここには用はない。


「行くぞ!」

「はい」


 俺達は階段を降り、次の階層へと進むのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ