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第699話~カリュドーンの猪の地下探索 ようやく神聖同盟の連中の尻尾を掴んだぞ!~

 カリュドーンの猪と再会した翌日の昼過ぎ。


「さて、ではそろそろ準備を始めますね」


 昨晩の宴会の後爆睡していたカリュドーンの猪が起き上がると、そうやって地下墳墓の位置を調べる準備を始めた。

 起き上がったカリュドーンの猪はまず湖まで歩いて行った。

 そして、そこで水浴びをした。


「探索の前にこうやって水浴びをすると、神経が研ぎ澄まされて探知の精度が上がるのです」


 カリュドーンの猪の説明によるとそういう事のようだった。

 カリュドーンの猪が水浴びをして身を清めた後は場所を移動する。


「『空間操作』」


 そうやって転移魔法で移動したのは……。


「地底湖の遺跡に来るのも久しぶりだな」


 前にも行ったことがある。地底湖の側にある地脈の遺跡だった。

 なぜここに来たのか、とカリュドーンの猪に聞いてみると。


「『大王の台地』って、確か地脈の端の方にあるでしょう?だったら地脈と繋がっているこの遺跡の側の方が探索の精度が上がるのです」


とのことだった。


 何はともあれこれで準備は完了だ。

 早速地下墳墓の探索を始めるとする。


★★★


 さて、準備の整ったカリュドーンの猪が地中の探知を始めた。


「地底湖の地脈の遺跡よ!我が声に応えよ!」


 カリュドーンの猪はまずはそうやって地底湖の遺跡と自身を連携させた。

 遺跡の近くなら別に連携しなくても探索の精度は上がるそうなのだが、こうやった方がより細かく探索できるのでそうしたわけである。


 それはそれとして、遺跡との連携が完了したカリュドーンの猪はすぐさま地中探索を開始する。


「『地中探査』発動!はあああああああ!!!」


 カリュドーンの猪が力を開放するとたちまちカリュドーンの猪の体が黄金色に輝き始める。

 そして、しばらくすると。


「ホルスト様。巨大地下墳墓の場所が分かりました」


 カリュドーンの猪がそう告げてきた。

 どうやらうまい具合に遺跡の場所が分かったようだった。


★★★


「さあ、ホルスト様。私を触ってみてください。そうすれば、地脈操作ができるホルスト様にも地下墳墓の位置が分かるようになります」


 遺跡の位置を突き止めたカリュドーンの猪がそう俺に言って来たので、その言葉に従い、俺はカリュドーンの猪にそっと触れた。

 すると。


「お!分かる。分かるぞ!俺の中に地下墳墓のイメージが流れ込んで来る!」


 といった感じで、俺の中に地下墳墓の情報が流れ込んできた。


 逆ピラミッドというのだろうか。

 巨大な四角錐しかくすいの頂点が一番下、底面が一番上にくる形で地下墳墓は『大王の台地』の中央部分付近の地中に存在していた。

 底面の形は正方形で一辺が二キロくらいの大きさがあった。

 下に行くほど面積は小さくなるとはいえ、底面がこれほど大きいということは全体ではかなりの広さがあると推定できた。


 そうやって地下墳墓の全体像を把握した後は入り口の確認に移る。


「入り口はここですよ」


 そう言ってカリュドーンの猪が教えてくれた場所を確認すると、確かにミスリル製?らしき扉があった。

 ただ扉の前には土が堆積していて、それを取り除かなければ入れないと思う。


 ということで、視点を扉の上へと向け、地上に視線を移し目印になりそうな物を探すと。


「お、手ごろな岩があるじゃないか」


 扉の真上の台地上に大きい岩があるのを発見した。

 何の変哲もない自然石だが、地面を掘って入口へ行く時の目印にはなると思う。


 と、ここでカリュドーンの猪が良いことを教えてくれた。


「今から私が能力の出力を一時的に上げますので、大体二十秒くらいなのですが、その間ならホルスト様に触れば、ホルスト様が今見ている映像を他の方も見ることができますよ」

「本当か?」

「はい、本当です」

「よし、じゃあ。お前たちも見てみろ!」

「はい!」


 俺の合図で全員が俺に触る。それを見たカリュドーンの猪が能力の出力を上げる。すると。


「旦那様。私にも見えました」

「あの岩の下に地下墳墓があるのですね」


 といった風に、嫁たちにも問題の岩がバッチリ見えたようだ。


 これでみんなで岩がどういう形なのか共有できたので、現地に行っても迷いなく目的の岩へたどり着けると思う。

 本当こういうことができるカリュドーンの猪ってすごいと思う。


★★★


 さて、こうして地下墳墓の詳細な位置の特定に成功した俺達だったが、最後に一応確認しておくことがある。


 それはこの地下墳墓を神聖同盟の連中が本当に使用しているかどうかの確認である。

 もし連中がこの施設を使用していなければ行くだけ無駄だからな。

 だからこの確認は必至なのだ。


 え?そんなのどうやって調べるのかって?


 それは簡単だ。地脈のエネルギーの流れを調べればよい。

 連中の目的は地脈のエネルギーだからな。 それが大量に地下墳墓へ向けて流れているようであれば、神聖同盟の連中がここを利用しているとみて間違いなさそうだった。


 普通ならこんな遠くから『大王の台地』の地脈のエネルギーを探るのは無理だが、幸いなことにその『大王の台地』の地脈はこの地底湖の遺跡の下にある地脈と繋がっていて、さらにカリュドーンの猪が今その遺跡と連携している。

 なので、今ならここからでも地下墳墓の地脈の流れを探れるのだ。


 ということで、早速調べると。


「お!これはすごい量の地脈のエネルギーが地下墳墓へ向かって流れているな。しかもその地脈のエネルギー、地下墳墓の入った後は再び地脈返ることなくどこかへ消えている。これは今までの二か所のように集めた地脈のエネルギーを魔力へ変換して転送しているからだろう。ということは、ここで神聖同盟の連中が活動していることは間違いなさそうだ」


 といった感じで、神聖同盟らしい連中の活動を確認できたのだった。


 これで地下墳墓の場所はわかったし、神聖同盟の存在も確認できた。

 後はこの地下墳墓に辿り着き、神聖同盟の連中を倒すだけである。

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