第8話 ご自愛適齢期
蕾と若菜がL’eau enveloppée d’un ruban に行ったその日の夜。
場所は変わり
スナックゆみのカウンター内。
ゆみママが、つい15秒くらい前まで、コーヒーを飲みながら、ふぁ~んと雑誌を読んで、ずっとまどろんでいたのに、今は、大きな目をぱちくりさせている。
まるでイエス・キリストにお祈りでもするような格好で両手を胸の前で組んでいる。その横には、笑顔のみさがいる。
今夜は店で、ミーミーパティーがあるから、忙しくなるため、ママがみさにアルバイトを頼んだ為、みさがいる。
ママ「 それで、それで、それでぇん?♡♡
うっそぉー~~ーん♡
みさちゃん、北山匠君のライブ行ったのぉ??♡♡ 」
みさ「 うん。友達が行きたいって言うから、私はついて行っただけよ」
ママ「 んあっ♡♡ やっだぁーー~ーん。
かっこよかった?♡ かっこよかった?♡
かわいいよね?
やっぱり かわいかった?♡♡
あの、、、、、、
たくみ~君んっんっん~~ーーー~ん♡♡♡。
匠くんは前に朝ドラも出てたのよ。あの子ぉ、ドラマも歌も、何やらせても上手よねぇ、あんっ♡ かっこいい♡♡
行きたかったかも♡ わたすぃも。
いいなぁ~、みさちゃん。」
みさが、子供のように興奮して話すママを見て、笑いながら言う。
みさ「 ママ、毎朝、朝ドラ観てたもんね。今度あった時、ママも誘うわね。」
ママ「 よろちく♡」
ママは、歌手活動をしばらく休業していて、最近は、またお店で働き始めている。
みさちゃんは、またお店に戻ってくる話をママから聞いた時、「ママは歌手活動よく頑張っていたから、ゆっくりして、心と体を元気にしてほしいって私思うわ。」とママに言った。
みさ「 でもね、ママ、そのライブ一緒に行った子、近いうちに結婚するのよ。おめでたいんだけど、、なんか私、寂しくなるわ、、。」
ママ「 そうね、みさちゃんの年頃は、結婚適齢期で、段々みんな結婚していくからね。
みさちゃんは、好きな人とか、彼氏とかいないの?」
みさ「 私は、、、、」
─── 取れかかったシャツのボタン
まぁるく広がる赤い血
───「 だ、大丈夫? 」
指先が覚えてるあの人の唇の感触
みさは、この前指を怪我した時に、自分の指を突如に加えて、唾で治そうとしたあの男のことを思い出した。
ママ「まぁね、私は経験者じゃないからわからないところもあるけれど、結婚した友人に聞くと、結婚したら、生活も今までとはガラリと変わるし、出産、育児も待ってるから、体を壊さないように、女の人は自分の体を大事にしなきゃいけないのよね。みさちゃんも自分のことを大事にしてね。結婚適齢期を気に留めながらも、《《ご自愛適齢期》》でもあるんだから。ふふふ。ホントの話よ。」
みさ「 ママ、ありがとう。お友達にも伝えるわ。」
カランコロン
ママ「 あーい、いらったあ........
あっ、あんっ♡♡
あんあーーーー~ーーーーーん♡
ももももも..Monさぁぁん!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
Monさんっ♡ Monさんっ♡ おひさしぶりぶりぃぃ~~~~~~~~ぃんんん....んん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
Monが来店すると、ママが飛び跳ねて喜ぶ。
Mon「 ママ、久しぶりだね。元気だった?」
ママ「 うん。元気だったわよ!♡♡ ........うれすぃ。。
Monさんに会えて♡♡
Monさん、髪切った?
えっ... かっくぃぃぃ.......... ♡
興奮ちて、鼻血でちゃいそう........... あんっ♡」
子供のように、はしゃぐママを見て、みさちゃんとMonさんは目を合わせ、微笑んだ。
ママ「............ぅぅんんんっ.........♡ 」
続く




