第34話 動き出した意思
爆発事件に、密輸捜査と、
並行して二つの捜査が続き、柳林と本間に疲弊が見え始めていた。
森野が、県警の捜査一課の柳林のデスクにやって来た。
森野「 柳林さん、本間さん、お疲れ様です。俺のところに捜索依頼がありまして。」
柳林「また猫か?」
森野「 ........いや、今回は、、
────人間です。」
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旦那は、最近、帰宅時間が不規則で、連絡が取れない日も増えていた。
仕事だと言われれば、それまでだったが、私は胸のざわつきだけが消えなかった。
坂野叶和は、捜索願を出すまでに、何度も坂野恒一に、連絡を試みた。初めのうちは、坂野恒一は電話に出て、少し話すと、すぐ通話は切れた。それでも、声が聞けた。しかし、段々と電話にでなくなり、繋がらなくなっていった。
叶和の迷った末の届け出だった。
叶和は警察署に行き、失踪願を出した。
警察「失踪扱いにするには少し早い気もしますが、念のため受理しておきます。」
叶和「 よろしくお願いします 」
警察は、その時はまだ、この失踪が、かなり長引くとは、思っていなかった。
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森野「 坂野恒一。51歳。家族から捜索願が出ました。
妻の坂野叶和さんの話によりますと、
坂野恒一さんは、二週間くらい前から家にあまり帰ってこなくなるようになり、一週間位前から電話も繋がらなくなってきたということです。
坂野恒一さんは、仕事場には現れてはいたようなんですが、一昨日から無断欠席が続いていて、叶和さんは、恒一さんの帰りを数日家で待ってみたのですが、やはり帰ってこない。現在も電話は繋がらないということです。」
本間「 蒸発か......。
生活に疲れてしまって、突然消える人は少なくないから....... 」
森野「 まだ、分かりませんが、
これから、坂野恒一の仕事関係の人物に、聞き込みします。最近の様子や変わった様子はなかったか。」
本間「 そうだな。がんばれ。
いつでも力になるから、相談に来いよ。」
森野「 はい、ありがとうございます。」
柳林「 ほぃで、本間、どうだ、麻薬パンツの調査の方は展開あったか?」
本間「まだ調査中です。特に進展はなく......」
柳林「ほぅか。 こっちも足踏み状態だな。爆破事件はどうだ?」
本間「はい。時限爆弾装置は、最新の小型の物と分かりました。非常にサイズが小さく発見に時間がかかりました。園内の花壇の草と草の間から時限爆弾装置の破片の残骸が見つかりました。しかも、観覧車から200mも離れたエリアに。
やはり、事故ではなく、事件の扱いになりまして。刑事課の者達と、園内の監視カメラに怪しい人物がいないか、まだ調査中です。あの日、来園した客全員に、個人情報提供をしてもらい、一人一人、職業、住所など、くまなく確認し、少しでも何かひっかかる要素のある人物を探しているところです。」
、
続く




