↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/35

第28話 小雨まじりのワンダーパーク

ここ1週間以上天候が良くなかった。

その日も曇り空だった。小雨が降ったり止んだりしていた。遊園地といえば快晴の青空を思い浮かべる者が多いだろうが、このくらい曇っているのも悪くなかった。強い日差しもなく、汗ばむこともなく、過ごしやすかった。




週末の『ヨミユリ・ワンダーパーク』は、賑わいを見せていた。 多くの家族連れやカップルや友達同士で来ているグループが、それぞれに楽しみ、園内はワクワクと笑顔でいっぱいだった。








本間と沙織も、二人で、ヨミユリ・ワンダーパークに、遊びに来ていた。白色のプラスティック製の簡易丸テーブルとイスがいくつか置いてある休憩エリアに、本間が腰を下ろしていた。テーブルには、ペットボトルの炭酸飲料水とミルクティーが、二本置かれていた。




仲の良い若い男女のグループが、本間の前を通り過ぎた。




「あ゛ー、戦慄の館、ヤバかったね~。おしっこちびりそうになったよー」




「 まぁ、俺は、予想通りだったかな。でも天井から水が、ポタリと腕に落ちてきた時は、ビビったかな.. 細かい演出やめて欲しい(笑) 」







ワイワイワイワイ.......







ガヤガヤガヤガヤ......





家族連れの会話も聞こえてきた。




「おとーさーーん、早くこっちだよぉ」




「 待って待ってぇ.. 律子は足が早いなぁ。叶和ちゃん先に行ってあげて。俺.... ちょっと疲れちゃった、ごめん」




「わかったぁ。」



「パパぁ! 早くぅ!!」


「律っちゃん、パパ先週出張だったから体が疲れてるんだって。ママと先に行ってよぉ」



「うん。わかった。パパゆっくり来てね。」


「うん、律っちゃんありがとう」


それじゃぁ、あなた、観覧車の列に、先に並んでるわね。」






......








週末とあって、家族、友達で来ているお客が多かった。子供達は楽しそうにはしゃいでいた。アミューズメントパークに来たら、子供のパワーと言うものは、いつもの3倍にも4倍にもなり、小さな体で、広い園内を歩き回っても、疲れをみせることはなく、大人の方がバテてくると言ったところだった。



本間は、少しずつ上っていくジェットコースターを、離れた休憩エリアからみつめていた。

ジェットコースターのコースがどのくらいドキドキさせるコースなのか、本間は気になっていた。下った時のジェットコースターの動きを見てみようと、視線は、さっきからジェットコースターを追っていた。









ジェットコースターが下り始めると、一気にスピードが増し、急降下から急上昇、一回転からの、クネクネ連続カーブという強烈なエキサイティングなそのコースを、本間は、見てるだけで、気持ち悪くなりそうになった。






本間「 す、す、すごいなぁ.. お、おれは..無理だな...」









ジェットコースターから目線を外すと、本間は、遠くの方にいる沙織らしき人物をみつけた。遠くて顔はよく見えないが、服装が沙織さんだと、思うと、キョロキョロしている沙織に、本間は大きく手を振った。








本間「沙織さぁ~~~~ん、ここですよぉ~~~~~~~!( *´﹀`* )」









沙織が本間の声に気づき、本間の方を見ると、ニコニコして、ロングポテトを片手に小走りで近づいてきた。






沙織「ごめんね、ロングポテトが人気で(汗)、かなり並んじゃった~~~。お待たせ♡/ * ॑꒳ ॑*)/シュタッ」





本間「大丈夫ですよ。 沙織さんの方が疲れちゃったんじゃないですか。(汗) やっぱ俺が買いに行けばよかったかな。すみません!」






沙織「そんな事ないわよ。私が食べたかったんだから。本間さんは、連日の捜査の疲れもあるでしょうし、休日に今日は遊園地に一緒に行くの付き合ってくれて、本当にありがとう。」






沙織にそう言われて、本間が嬉しそうな顔をした。



本間「いいですよ。俺も、今日は気分転換出来て、嬉しいです。誘ってくれてありがとうございます。それにしても...... あの観覧車、二基並んでいて、珍しいですよね。」


本間が、観覧車を指した。





沙織「うん。一つはね、昔から使ってる観覧車で、もう古くなってきたから今年いっぱいで終了なんだって。それでね、その隣にある観覧車が、新しい観覧車で、来年から運転開始らしいのよ。だから、今の期間だけ、観覧車が二基並んで見れる、珍しい光景が見れてるって訳よ。」








本間「良い時に来ましたね。これは、ずっと思い出に残りそうです。沙織さんと二基の観覧車を見た事。」





沙織「ねぇ、本間さん、モグモグモグ........ これ食べたら、モグモグモグ....... 観覧車乗りに行かない?」



本間「 いいですね 」






沙織「そうしたら....... モグモグモグ...... 決まりね♪ モグモグモグ.........( *´﹀`* ) 本間さん、ロングポテト美味しい♡ 本間さんも食べて。はい。」




沙織がロングポテトを一本つまみ取り、ロングポテトの先を、本間の唇に向けた。





本間が、ちょっと照れながら、沙織が差し出すロングポテトを口の中に入れて、食べた。








本間「 ......モグモグモグ....... お、美味しいっすね! 」





沙織「 ねっ! (*´˘`*) 」


















この時、沙織と本間は、この後自分達が事件に巻き込まれるなんて、微塵も知る由もなかった。










続く




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。