第21話 時空戦士シズオ牙狼GARO (3)
梶原「そうだなぁ.... これにします」
大胡田「お目が高い。こちらは、フローラルの香りを糸に練り込み、若い女性に今人気の商品ですよ。 サイズは..」
梶原「確かS」
大胡田「こんな所で、販売ができるなんて思ってなかったので、嬉しいですよ。ありがとうございました。」
梶原「いや、俺も最近、彼女のパンツなくしちゃって、怒られちゃって、、これでお詫びできますよ。あーざっす。」
•*¨*•.¸¸♬︎
大胡田の携帯がなる
大胡田「 電話だ、ちょっと失礼します」
大胡田は、森と梶原のいる所から、少し離れて、電話に出た
ピッ
「また敵が出た。助けてください」という電話かなと、大胡田は、すっかりGAROになりきっていて、役から抜けきれないまま、電話に出た。
「はい、こちら、時空戦士シズオGARO!
...... んあっ、康仁さん、お疲れ様です。汗
んあっ、いやっ、失礼しました、大胡田です。
はい。んっはい。 撮影無事に終わったところっす。んっはい。んっはい。んっはい。 ん、、はい。 ぉお、、、わかりました、、えぇ、、。
ぇえ、、んっはい、、 それで、、 商品に何か問題があったんでしょうか?
んっはい。 んっはい。
んっはい。それじゃぁ、予定通り俺は、
Hawaiiに帰国しますが..
んっはい、、んっはい、、、、
帰国後、詳しい話を伺うということで..
んっはい、、、いえ、、、、はい、わかりました。
んっはい、失礼致します。、、、、ンゴっ。」
ピッ
大胡田が電話を終えると、森が大胡田に近づいてきた。
森「あとは、スタッフが案内しますんで、私はここで失礼します。大胡田さん、また宜しくお願い致します」
大胡田「はい、森さんまた宜しくお願い致します!お疲れ様でした!」
森は丸めた台本をズボンの後ろポケットに丸め差し入れ、忙しそうに誰かからかかってきた携帯電話に出ながら、社用車の方へ向かって歩いて行った。
そして、若い女性スタッフが、大量の汗をかいていた大胡田にタオルを渡しに、大胡田に近寄ってきた。
「それではあちらで、お着替えして頂きまして、今日は終わりになります。おつかれさまでした。」
大胡田が一点を見つめ、真面目な表情をして、しばらく動かないでいる。大胡田は、今さっき電話で話した事を思い出し、考えていた。
女性スタッフの声が聞こえていないようだ。
「大胡田さん、大胡田さん。」
大胡田は、ウハッ!! と我に返ると、ハッとして、名古屋城のシャチホコのように、背中を反らせた。そして、改めてちゃんと、女性スタッフの目を見て、答えた。
大胡田「す、すみません、考え事をしていて、、」
☆。.:*・゜シャララララァあ~ん♪ キラキラキラキラ....☆。.:*・゜☆。.:*・゜
大胡田が、まじまじとしっかりその女性を見た。大胡田の頭の中で、少女漫画や恋愛アニメで出てきそうな、効果音が鳴った。
そして、彼女の周りには、光のヴェールがかかっていて、お花畑に変わる幻視的な効果影像が、大胡田の頭中で、発生した。
大胡田 ( とぅっはっ!! んはっ!! んんっ.... んっんっうーん.... んはっ! んはっ! さばっ!
、、、、フンガーっ、、、、フンガーっ、、、、
な、な、な、なんて、バランスの取れたスタイル!
そして、端麗な顔つき、、、、ンゴっ!
ほんのり色気も漂っている....
魅力的だ....
で、出会ってしまった、、、、、、
ぜひ、我社の商品を試着してもらいたい!!!!
んはっ!!!! )
大胡田は、その女性スタッフに、ひと目でロックオンされた。
大胡田「 スリーサイズは、、」
中村康仁に若い頃教わったスリーサイズカリキュレイティッド算法と、今までの豊富な経験により、大胡田の頭脳の中で、瞬時に、Automaticにその女性のスリーサイズは、カリキュレイティッドされた────── ──────
大胡田「 上から88、60、88
う、美しい、、、。」
女性スタッフ「 ???......あのぉ...... お着替えを.........」
大胡田が女性に声をかける
大胡田「 んん、、、、んん、、、、えー、失礼ですが、、 お洋服を脱いで、、いただけますか? (低めのカッコつけボイスで) 」
「え?!?! 汗 えー〜??!! 面白いことをおっしゃるんですね!汗 笑笑 しずおGAROに、突然そんなこと言われて、私、ドキドキしちゃいますよ 笑」
女性スタッフのカラッとした明るい笑い声が響く。
大胡田は、女性スタッフの笑った表情を見ると、
さらに魅力的に見えて、吸い込まれるように、惹かれていった。しかし商品説明、試着説明などをもっとしなければと、一旦、自身の気持ちを落ち着かせた。
大胡田「 んあっ! あっ!汗 ち、違うんです! あの、決して、怪しいものではありません汗 」
焦る大胡田を見て、女性スタッフは、大胡田のことを怪しい人でないと分かってはいたが、ホッとした表情をした。そして、クスクスっと笑った。
( 落ち着け自分!
まずは名刺を。自己紹介だ。)
康仁さんから教わり、若い頃何十回、何百回と、こなしてきた、試着までこぎ着けるセールストークパターンを、冷静になり取り戻す大胡田。
大胡田が名刺をわたす
大胡田「わたくし、普段は下着販売をしています。ランジェリードリームの大胡田.. (ため) んっ んぁっ 修輔と申します。
あなたがとても素敵なので、ぜひ、うちの商品の試着をしてみて頂きたくて、デザインも豊富で良質な商品ばかりなので、きっとお気に召していただけると思います ンゴっ。」
女性スタッフが名刺を受け取ると、見つめる。
「 ハワイ支社、エグジィクティブ、、
え..、偉い人なんですね、凄い。凄いですね。
お願いしようかな..... わたし、最近、新しい下着が欲しいなって思ってたところで.... 」
大胡田「 新しい下着を?! それは、Good timing!! えぇ。ぜひとも!! ぉっ おっ おっンゴ!!(また興奮してきちゃってる)
いつでも、その名刺に乗ってる電話番号に電話をくれれば、私、すぐ駆けつけますので!!ちなみに、明日のご予定は? 」
───素敵な女性と出会いがあれば、下着を勧める。どんな時も、下着セールスに手を抜かず、いつも1000パーセントの力で鼻息をフンフンさせて仕事に取り組む大胡田なのであった。───
熱心な大胡田に、女性スタッフが嬉しそうに微笑む
「 ありがとうございます。」
大胡田「それで、さっきなんか俺に話しかけてましたよね? す、すみません、なんて言ってたんですか? ちょっと、俺、考えて事してて、、。聞き逃してしまって、、、、」
「あ~~、 お着替えをして頂いて、帰って頂いて大丈夫ですよ、もう今日はこれで終了です。ってことです。笑( *´﹀`* ) しずおGAROの収録、お疲れ様でしたっ。」
大胡田 ( .......可憐だ。......かわいい。んほっ。)
大胡田はこれ以上この女性と話をしていたら、鼻血がぶしょぉおおーーっと出そうだったので、
その場を離れて、更衣室へ向かった。
大胡田「そ、それでは、失礼します。あっ、お名前は?」
女性スタッフ「 泉山です。」
大胡田「泉山様、ご連絡お待ちしております。(カッコつけ低音ボイスで)」
泉山はニコッと笑顔になった。
──────
───
──
大胡田が更衣室に入ると大胡田以外は誰もいない。静まり返っている。
大胡田の後ろ姿は、戦いを終えたGAROの後ろ姿と重なり、それはまた新たな敵との戦いに挑むかのごとく、なにか大きな責任を負っているような様子だった。
スーツを脱ぎ、全裸になり、シャワー室に入り、シャワーを浴びた。
大胡田の強靭な大胸筋が、露になり、シャワーに打たれる。大胡田は、顔にもシャワーを浴びせかせ、目を閉じた。
大胡田は、さっきの電話の話を思い出していた。
「重大な調査か.....」
シャワーを浴びているのを忘れて、独り言を呟いてしまったせいで、口の中にシャワーの水が流れ入ってきて、慌てて、咳き込む大胡田。
「ンゴつ! ごほっ!!ごほっ!!ごほっ!!ぉおぅっ!!!」
そのあと、水が鼻にも入って、鼻奥がツーーンとしている様子で、眉間に少し皺を寄せて、下を向き、目を閉じてじっとしている大胡田。
大胡田は、シャワーのレバーも上に上げることが出来ず、シャワーのお湯が、先日のしとしと雨の様に、しばらくの間、大胡田の広背筋に、降り注ぎ続けていた。
ンゴっ。
続く




