第19話 時空戦士シズオ牙狼GARO (1)
県警も所在する市街から一時間位だろうか、車を走らせると、オクシズと言って、静岡の山林豊かなエリアに辿り着く。
川のせせらぎが聞こえてきて、夏の終わりにはカワセミも鳴きだし、1/f のゆらぎの音達によって、癒される。川の近くには夜になると蛍が見れる小道もある。
今日は、そのエリアで、とある午後、とある撮影が行われていた──────
田代「 梶原、GAROのバーティカルソードの保管ケースって、どこにあるか知ってる?」
梶原「 移動車のトランクに、確か、あると思いますが、、ないっすか?」
田代「 ちょっと、、見つけられなくてさ、見てきてくれる?」
梶原「いいっすよ」
梶原が移動車のトランクを開ける。
そこには撮影で使うライトやらコードやら様々な小道具が整頓されて積まれていた。
梶原「確か、、 この辺だよな。」
梶原が、見慣れない箱に目が止まる
「なんだ?これ。早く戻んないと、田代さんうっせーんだよな。」と、懸命に探す
箱をどかすと、バーティカルソードの保管ケースが出てきた
梶原「あった、あった! 」
梶原が足早に田代の元へ戻る
梶原「ありましたよー」
田代「あ~、、ありがとありがと。さすが梶原さんっすよぉ」
梶原「笑 いぇいぇ、見つかってよかったっす。」
田代と梶原が、これから撮影に使う道具を、最終チェックしながら、磨いたり拭いたりしている。
二人の会話は、梶原のプライベートの話題になっていった
田代「おまえ、彼女とうまくいってんの?」
梶原「別れましたよ。3ヶ月前位に。」
田代「あっ、そうなんだ。知らんかった。」
梶原「言ってなかったですからね。」
田代「そっか。。ごめんな。思い出させちゃって。」
梶原「全然。元カノとは軽い気持ちで付き合ってたし、今は結構、色んな女と適当に遊んでて、それも結構楽しいっす。」
田代「そっかぁ。最近どっか行ったりした?」
梶原「この前の休みの時、遊園地行ってきましたよ。」
田代「いいじゃん。」
梶原「それが良くないんですよ、帰り道で、俺、事故っちゃって、、汗 ちょうど、橋の上で、、カーブが思ったより曲がってて、スピード出てたから、曲がりきれずに、ガードレールに....... がっちゃーーーん。」
田代「え、、危なかったな。。怪我はなかった?」
梶原「まぁ、俺も女も大丈夫だったんすけど.....」
田代「けど、、?」
梶原「反対車線に突っ込んで反対車線側のガードレールにぶつかったから、反対車線を走ってきた車が、俺の車があることを気づくのが遅くて、軽めに、俺の車にぶつかっちゃったんです。」
田代「危なかったなぁ、、それは、、。」
梶原「そうなんすよ。夜遅かったし、交通量少なかったから、それ以上は車も暫く来なくて、玉突き事故にならなくて、ほんと良かったっす」
田代「あぁ。」
梶原より六歳位年上の田代は、梶原のことを瞬発力があって、テンポよく、仕事ができると評価しているが、落ち着きのないところがある。
田代は梶原がもう少し落ち着が持てれば、事故も防げたかもな.. 梶原は、もう少し落ち着が出てくるといいのにと思いながら、梶原の話を聞いていた。
梶原「それで、警察呼ぶことになって、今、相手の保険屋と俺の保険屋で何対何になるか調整中っす。」
田代「これからは、気をつけろよ。梶原。死ぬぞ。」
梶原「はい。。気をつけます。。それで、ちょっとこの話には、続きがあって、、」
田代「なに?」
梶原「俺、事故る前、女と車の中で、イチャイチャしながら、運転してたから、事故った時、その女ノーパンで。笑
それで、警察来てから、俺、女のパンツが車内に脱ぎ捨てたままだってこと、思い出して、見られたら気まずいと思って、慌てて、橋桁から捨てたんすよ笑 その後、お気に入りだったのにって、めっちゃくちゃ、その女に怒られましたけどね笑」
田代は浮つき気味に話している梶原を見て、少し呆れた。なんて言葉を返そうと言葉を選んだ。
田代「 若いっていいねぇ」
二人の元に撮影担当者の森が駆け寄ってきた。
森「田代さん、そろそろ、撮影始まりますんで、よろしく~」
田代と梶原は、残りの作業を手早く進めて、準備を整えた。
続く




