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コミック③巻発売中!【最強は田舎農家のおっさんでした】配信文化の根付いた世界で田舎農家のおっさんが伝説の竜を駆除した結果、実力が世界にバレました。  作者: 天池のぞむ
第6章 新たな始まり

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第80話 熱狂をもたらす戦闘


「全チーム、スタート位置に着きましたね? いきますよ~。大狩猟大会1日目、スタートォ!」


 草原地帯に鳴り響くドラの音。


 それを合図に大狩猟大会の参加者たちは一斉に駆け出していく。


 戦闘を生業にしている者が多いためか、気合いの入った掛け声はドラの音を簡単に飲み込むほどだ。

 辺りは一瞬にして、戦いに突っ込んでいく者たちの熱で支配される。


 その様子は配信魔法を通して中継されており、大狩猟大会の主催者であるメイシャ・アルダンがタイトルを付けた「大狩猟大会1日目、狩って狩って狩りまくれですわ~!」という配信には数多くのリスナーが集まっていた。


【キター!】

【待ってました!】

【この配信見るために仕事徹夜で終わらせてきたぜ!】

【↑おつ】

【今年も参加者多いなー】

【っぱ精霊祭といったらこれよ】


【わからんぞ。大剣オジサン、運は鬼弱いからな】

【その分ミズリーちゃんが豪運だからプラマイゼロさ】

【昨日夜店デートした相手に告ってフラれました。この配信見て現実逃避したいと思います】

【↑オウ……】

【↑↑どんまいでござる】

【↑↑↑だから告るのは4日目のイルミネーションイベントの時にしとけとあれほど

……】


【今年はどこが優勝すっかなー】

【ゴーシュさんとこ一択では?】

【ただでさえめちゃ強メンバーなのにパルクゥも加入したしな】

【パルクゥの魔法見たいぞ】

【《黄金の太陽》? 強いよね。前衛、後衛、隙がないと思うよ】


 リスナーたちが思い思いのコメントを打ち込み、注目イベントらしい盛り上がりを見せる。


「さて、ここからは実況役をお願いしているテトラさんにバトンタッチしましょう! 実況席のテトラさーん、よろしくお願いします!」

「合点承知ニャ! 大狩猟大会の実況を務めさせてもらうテトラと申すニャ! 普段はニュース配信とかやってるから後でチャンネル登録よろしくニャ! っと、宣伝はさておきとして。者共、存分に楽しんでくといいニャ!」


 現地では実況役まで用意され、観客たちの前に巨大な配信画面が映されている。

 各チームの様子が分割で表示される親切設計で、それもまた大狩猟大会ならではの光景だ。


 観客たちの興奮度も高まり、皆が戦いに(おもむ)く者たちへと熱視線を注いでいた。


「よし。俺たちも行こう」

「まずはポイントを稼ぐためにも魔物が群れている場所を探したいですね」

「れっつごー」


 現地も配信も盛り上がりを見せる中、ゴーシュたちも狩りの対象を探すべく草原地帯へと繰り出していく。


 と、ほどなくして魔物の一団に出くわし、ゴーシュたちは臨戦態勢に移った。


 現れたのは狼型が数匹。

 その後ろに中型サイズのトロールが一体。


 アルダン家お抱えの魔法使いたちによる幻影であり、色は若干薄く輪郭も(かすみ)がかっていたが、本物とさほど遜色がないように見えた。


 ――ガルァ!


 狼型の魔物が口を開き、襲いかかってくる。


 メイシャ曰く「幻影の攻撃に当たっても本物と違ってそこまでおっきな怪我はしませんわ〜!」とのことだったが、当たらない方がいいのは明白だった。


『さあ来たニャ来たニャ! 《黄金の太陽》チームがいきなり戦闘突入ニャ! どんな戦いが繰り広げられるか要注目ニャ!』


 襲い来る魔物の牙。


 しかし、ゴーシュたちにとってこの程度は脅威にならない。


「はっ」

「とりゃ」

「てい」


 ゴーシュ、ミズリー、ロコの三人は各々の攻撃手段でもって魔物たちを難なく返り討ちにした。


『すんげえニャ! 《黄金の太陽》チーム、一気に魔物をぶっ倒したニャ!』


【おお、いいぞゴーシュさんたち!】

【あっさりとまあw】

【さすが、この程度は朝飯前でござるな】

【あのクソ強ドラゴンと戦った人たちだもんな】


【封印から解かれた黒竜を倒してきた者たちだ。面構えが違う】

【むしろ余裕すらある】

【やっぱ優勝候補でしょ】

【これで残りはトロール一体だ!】


 被弾することなく、相手からの攻撃の間隙を縫って効果的な一撃を――。

 頭で分かっていても実践することは本来難しいはずだが、当然のようにクリアしてみせた三人に称賛が集まる。


(よし、良い感じだ)


 黒封石騒動の際に起こった黒竜ニーズヘッグとの戦闘が経験値になっている。

 ゴーシュはそう実感し、大剣を握る手に力を込めた。


 ゴーシュたちはこのままの勢いで後方のトロールに攻め込むかと思われたが、前衛の三人は足を止める。


 トロールが手にした棍棒をブンブン振り回していたのもあるが、今のギルドにはもう一人頼もしいメンバーがいたからである。


「フフン、お待ちかねよ! 天才魔女パルクゥ・アライアの活躍、よーく見てなさい! ――《ブレイズ》!」


 自信満々な様子で杖を突き出し、魔法を唱えるパルクゥ。

 すると、トロールの付近に生えていた草がザワリと揺らぎ、火の粉が舞う。


 次の瞬間である。

 轟音と共に火柱が立ち昇り、トロールを丸ごと飲み込んだのだ。


 ――ブゲェエエエエ!


 逃げ場すら与えず、豪快に。


 パルクゥが放った火炎系の魔法はトロールの巨体を殲滅することに成功した。


『のわー! すんげえニャ! 《黄金の太陽》新規メンバーのパルクゥがトロールを焼き尽くしたニャ!』


【パルクゥやべぇえええ!】

【うわ、魔法すご……】

【オーバーキルなんよw】

【強すぎワロタw】


【またつまらぬものを焼いてしまった】

【残念系魔法少女、普通に強いw】

【普段のポンコツ具合とのギャップが凄いぞ】

【このギルド、見てて爽快すぎるだろ!】


『《黄金の太陽》、一気に11ポイント獲得ニャ! モチのロンで暫定1位ニャ~!』


 ゴーシュたちの戦闘により、見ている者たちの熱狂ぶりは更に高まっていく。


 そうしてギルドとしての初戦闘を終えたゴーシュたちは、確かな手応えを感じながらハイタッチを交わすのだった。



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最強は田舎農家のおっさんでした

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元社畜の転生おっさん、異世界でラスボスを撃破したので念願の異世界観光へ出かけます ~自由気ままなスローライフのはずが、世界を救ってくれた勇者だと正体バレして英雄扱いされてる模様~





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