人を守るための嫌われヤクザ達(3)・・・欺
こんにちは~
最近は天気予報が外れるので、天気の事となると疑心暗鬼になってしまっている狐野葉です
今回で龍とラボメンの出会い編がラストですね
それではどうぞ~!(^^)!
地下シェルター…自然災害大国とも呼ばれる日本でもあまり普及してないもの。
しかし、藪組の屋敷の下にはそれが作られており、ラボメンと龍はここに避難させられていた。
龍「は…何言って…」
龍は目の前の男、シグレが妄言を吐いてる感じがしない事に焦りが生じる。
“いや、そんな事はない、自分のためにシノギになる店まで出てきた程、自分は組のために、この町のために精一杯やってきた…筈、なのに…”
…どう考えても不安を取り除くことができない。
シグレの発言には何故か真に迫ったようなものを感じてしまう。
そんな龍にシグレは上から響いてくる小さい音を無視して話始める。
シ「“La nostra libertà”…これが何か分かるか?」
龍「………」
シ「これはイタリア語なんだが、“我々の自由”という意味だ…この名は欧米の国では有名なんだぞ…マフィアという組織の名としてな」
シグレは話を聞いていた龍は最悪の事態が頭を過ぎる。
そのせいで龍の顔は焦りで冷や汗が浮かんび、今にも出口の方に走り出しそうな様子だ。
そして、シグレは落ち着いた様子で語る。
シ「そうだよ…薔薇組だよ」
龍「ああああああああああああああああ!!!!」
龍は出口に走り出す、上で響いてる音は藪組と薔薇組の戦場音だと気付いたから…。
シグレは走り出す龍を落ち着いて眺める。
落ち着いている理由、それはここから出れないように細工してあるからだ。
龍が扉を開けるとそこには瓦礫の山で、道が無くなっている。
どういうことだと思い、部屋を見回すが、ここには自分が開いてる扉以外ない。
つまり、外に出れなくなっているのだ。
龍は混乱していると、後ろから静かに声が掛かる。
シ「お仲間さんにはもう会えないよ」
龍「…どういうことだ」
シ「さっきから話そうとしてんだろ、これだからリアルヒューマンは――ぐっ!?」
龍「っ!!」
龍はシグレの首を掴み前に吹っ飛ばす。
吹っ飛んだ先にはパソコンがあったが、シグレはパソコンに当たらないようには綺麗に避け、受け身をとる。
龍「なんで出口が通れねぇようになってんのか聞いてんだよ!!…あぁ?」
龍が怒鳴り終えると同時に、肩を掴まれる。
邪魔する奴は堅気だろうが容赦しないといった様子で、相手の顔を見る。
そこには、額に冷や汗を浮かべ周りを警戒している人物がいた。
そして、肩を掴んだ相手は口に人差し指をあてて言う。
ソ「お兄さん、皆が起きると多々羅に何もできなくなっちゃうからシーだよ?」
龍「何言って――!?がっ!?」
ソルは頭一個分は背の高い龍の足を蹴飛ばす。
蹴飛ばされた龍は簡単に床に倒れてしまい、倒れた所をソルによって抑えられる。
龍はすぐに起き上がろうとするが、上に乗っているソルはびくともしない。
とそこに、先ほど飛ばしたシグレという人物が近寄ってくる。
シ「ほんと嫌になる、人滅んでもいいからワルブレ(PCゲーム)をやらせてくれよ…」
龍「ってめぇ、あああああああああ!!!?」
シグレは龍の体にスタンガンをあて、電流を流す。
その瞬間にソルはすぐに退散し、棚をあさり始める。
数秒後、龍は動かなくなる。
龍「あ、が…て、めぇえ」
シ「これで静かに話せるか…」
シグレは自分のモバイルPCを持ってきて、話始める。
シ「薔薇組はね、藪組に密輸のパイプラインを潰された後にできた“藪組を潰す”ために編成された組織だ…」
龍「……」
シ「最近薬物売人が多かったろ?…あれは藪組に動きを察知されないように薔薇組が買収した奴等だ……そもそも売人は口を割らなかったろ?」
ここで龍は痺れが取れてきたのか、顔をゆっくりとシグレの方に向き睨めつける。
龍「な、ぜ…てめぇえが…知ってんだ」
シ「今は知らなくていい事だ…話を戻すが、売人は全員チンピラ、金だけで動くような奴等だ…雇い主に何も言われなくても怪しむことができない馬鹿ども…つまり、お前がどんなに情報を引き出そうとしても、薔薇組の情報がリークされることはないんだ」
龍「く、そ…じゃあ、何故協定なんか結ぼうとしたんだ…!」
龍の目には、怒りと呼ぶには緩い、殺意の色に染まる。
体は動かなくとも、歯を食いしばり、必死に体を起こそうとする。
しかし、それでも少しだけ起き上がると倒れてしまう。
シグレはそんな龍を無視して話を続ける。
シ「藪組は大きい組織…そこで、もし現組長が死んだらどうする?」
龍「オヤジがそんなんになるわけ、ねぇ!!」
シ「協定になったら情報はダダ漏れ…そうじゃなくとも薔薇組が藪組の近くに居たとしても不信感がなくなり、どこかで暗殺される…そうなったら、次の組長になる奴は恐喝、または脅されて操り人形になっちまう……薔薇組はパイプラインを再構築すると共に、藪組を乗っ取ろうとしてるんだよ」
龍はシグレの話を聞いて呼吸が荒くなる。
協定を結ばない限りは善次郎に近づくどころか話すらできないだろう。
もし善次郎に近づけたとしても、善次郎は化け物のような強さであるため暗殺する隙すらない。
それなのに、自分の決断のせいで善次郎と組が危ない状況になってしまった。
龍は頭が白くなり、さっきまでの怒り、殺意は自分に向いていた。
シ「お前のオヤジは俺に依頼をし、案の定その通りだった訳だ…、そして俺はお前のオヤジに頼まれ、その情報を薔薇組にリークしたんだよ」
龍「っ!?」
シ「バレたと知れたら、向こうは攻め込んでくる…本陣には藪組の倍以上の人数がいる、藪組は目を付けられた以上逃げられない…なら今日本に来ている薔薇組と共に消滅すれば“痛み分け”で済むし、爆発の後じゃあ藪組の残党がいるとも思われないだろう…」
龍「…消滅?…爆発?…お前、どういう事だ…」
シ「今日本には“我々の自由”…つまり本隊の10部隊が来ている、1部隊15人程だが全員が先鋭かつ銃を扱う…持久戦に持ち込めば、3時間後には全部隊が藪組を潰しに来る…」
…この時のシグレの顔は凄く冷静で落ち着いているように見えたが、無理に何も考えないようにしてるようにも見えた。
シグレは龍に見えるようにパソコンを膝の上に置く。
龍は痺れる体にムチを入れ、パソコンの画面を見る。
そこには映し出される光景は、今まさに上で起こっている光景だ。
シ「この作戦はお前のオヤジ、善次郎が考えた作戦だ、そしてお前以外の組の者は皆賛同した内容だよ」
“ピピピピピピピピ”
その時、シグレの腕時計が鳴り始める。
その音を聞いたシグレはゆっくりと腕時計の音を止める。
シ「その作戦は3時間と10分後にこの周辺を爆発し薔薇組を巻き込み自滅すること…」
その話を聞いた瞬間、龍の顔は青ざめる。
それでは、今まで家族のように暮らしてきた仲間達が生き残れないことを知って。
龍「ま、待て!ここの周辺には一般人も居る!そいつらも死んじまうぞ!!」
シ「君が屋敷に帰ってきた時、お仲間は少なかったろ?…あれは半径1km付近の住民を昨日から避難させていたからだ…だから、周辺は関係者以外は無人だよ」
シグレは焦る龍とは裏腹に、ゆっくりとパソコンのキーボードに手を近づける。
シ「そうそう…この作戦の主な目的は薔薇組に痛手を負わせることじゃないらしい…」
龍「やめろォ!やめてくれ!!組を潰さないでくれ!!俺の組を奪わないでくれ!!!」
シ「この作戦の主な目的は――」
龍「やめろおおおおお!!!」
シ「『死んでも藪組の息子を守れ』だそうだ」
“ッカタン”
シグレがキーボードのボタンを押した直後、今までで一番激しく長い振動が地下シェルターに伝わる。
パソコンに映る映像も何も映らなくなっている。
数十秒後、振動は止まり、地下シェルターの中は静かになった。
先程まで騒がしかった地上の音も止み、生きる者がいる唯一の空間も静寂に包みこまれた。
爆発から4時間後、爆発で駆け付けた消防員と救助隊によりラボメンと龍は救出された。
爆発の原因は起きた場所が藪組の本拠地であったため深くは詮索されなかった。
それか、ここの町に住む刑事は今回の爆発が厄ネタだと察したからかもしれない。
『触らぬ神に祟りなし』…警察は強大過ぎる闇に関わろうとはしない。
そこに踏み込むのは、馬鹿か共食いを欲する闇の住人のみ…。
そんな闇から町を守るために創設された組織、藪組が潰された。
その直後俺はシグレから紙を渡された。
善次郎が書いた手紙だ。
そこに書かれた内容は――
『藪組の息子よ、組が無くなったからお主はこれを読んでいる筈。
だが、死んでいった者達を忘れてはならん。
しかし、お主が我々の思いを背負う事もない。
忘れてはいけない藪組の掟をここに一筆。
“全ての掟を破棄し、己が人生を歩むべし”
さすれば、普通の人生を歩めよう…これが藪組の願いなり
我が息子として生まれてきてくれたこと感謝する
ありがとう
~功徳 善次郎~』
…手紙を読んだ後も、組を潰した原因が自分だったために情緒不安定な状態が続いた。
そんな俺は一定期間だけラボメンのラボで暮らす事になった。
善次郎はこの町から組が無くなってしまう事を考え、爆発で無くなった屋敷の場所には大きな警察署を建てるように依頼していた。
そして、そこの警察庁長官となるのは善次郎の古い親友らしい。
数ヶ月も経つと、そこにあった思いの場には大きい警察署が建った。
思い出が潰されるようでそこに殴り込みに行こうとし、ラボメンに阻止された。
何度も何度も藪組と同じ場所に逝こうとし、ラボメンに阻止された。
全ての指詰めようとして、ラボメンに阻止された。
ラボメンを潰そうとし、ラボメンに阻止された。
世迷言を言い続けてる時、ラボメンに付き合わされた。
徒労に暮れている時、ラボメンに迷惑をかけた。
藪組の墓を作る時、ラボメンに手伝われた。
職を探す時、ラボメンにお世話になった。
一人暮らしのためのアパートに引っ越す時、ラボメンに助けられた。
仕事友達ができない時、ラボメンに救われた。
俺の名は『龍』
今はこの助けられた命、ラボメンのために使いたいと思っているラボメンの1人だ。
次回から『学園探索編』が再開します!
ラボメンはどうなっているのか!?
(狐)何とか出会い編を皆様に伝えれました~(´▽`*)♪
(??)相変わらず表現力等がまだまだだけどな( ̄д ̄)
(狐)す、すみません…昇進します(;´д`)
(AI)これはどういうことですか(棒読み)
(狐)はい?
(AI)私の主人である『おぎゃる様』が活躍してないではないか(棒読み)
(??)(…読まされてる感が半端ないな)
(AI)ということで、『吹っ飛びの刑』です(棒読み)
(狐)おおおおおいーーーΣ(゜Д゜)!?
(AI)と、おぎゃる様に伝言を頼まれました
(??)それ伝言じゃnガハッ・゜・(゜Д゜;)!?
(狐)あ~、伝言ね!ちょっと言葉使いが変わってたからビックリしちゃったよ!(;'∀')
(AI)…そうですか(何故殴ったのでしょう?)
読者の皆様、このような意味の分からぬ行動をする作者ではありますが、本編は真面目に仕事させるのでご安心下さい。
それでは、今後ともごひいきに




