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異世界転生で理想の生活を  作者: かおりん@
1章

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ゴブリン集落

 ◆ゴブリン集落


 宿でおかみさんに鍵を返して。


 冒険者ギルドギルドに立ち寄る。


 すでに朝の混雑は終わっていてカウンターではアマネさんが書類整理をしていた。


「おはようございます? こんにちは? 微妙な時間ですね」


 皮肉なんだろうか?


「ちょっと教えて欲しいんですが、冒険者って長期間の依頼の場合、身体を拭くとか、洗濯とかどうしてるんですか?」


「生活魔法というのがありまして、身体浄化(クリーン)という魔法を使います。消費魔力も小さいので、戦闘ごとに使う人もいますね。

 血や汗などを綺麗になくしてくれますし、こびりついた泥なども落ちます。

 手洗い必須の衣類なども綺麗にできますから、水で洗濯するよりも便利というひともいますよ。身体浄化(クリーン)」


 そういってアマネさんはオレに身体浄化(クリーン)の魔法をかけてくれる。


『天啓(スキル):生活魔法Lv1を閃きました。身体浄化(クリーン)を覚えました』


 おお、覚えられるもんだな。


「わかりました。ありがとうございます」


「神殿に行くと、神官の方が手ほどきしてくれますよ。難しい魔法ではないので、魔術師のイソさんならすぐに覚えられると思います」


 微妙に私情の入った営業スマイルのアマネさん。


 せっかく教わったのだから、神殿にも行ってみよう。


「じゃあ、今日もがんばってきます」


「イソさんは、昨日ゴブリンの上位種を60匹討伐してます。採取も100個ですから、もしかしたら今日中にランクEまで行けるかもしれませんね」


「そうなんですか?」


「…普通はソロで上位種を60匹とか討伐できませんので。目安としてはランクFからランクEにはランクFの魔物100匹の討伐と採取200個です。昨日の時点で半分終わってますから」


 アマネさんの営業スマイルが微妙に引きつっているのは気のせいか?


 ステータスが職業チートのおかげで常人の4倍だからな。性能的な強さなら、オレは強いんだろう。だが強さとはスペックではない。スペックではないのだ!


 油断しないようにしよう。


 ひとまず神殿に行ってみることにした。神官とやらの職業が気になったからだ。もしかしたら、治療(キュア)以外の聖魔法を見られるかも知れない。治療(キュア)すら使ったことないから、どれほどのもんかはわからないけど。


 ギルドを出て神殿へ向かう途中に大きな商会を見つけた。「ロリソン商会」の看板が出ていたから中に入ってみる。


 エミリアの主人が経営する商会だから、ちょっと気になったのだ。


 店内に入ると、小麦や調味料などの食材を卸しで扱ってるようだ。店内も商品を並べているというより、見本を置いているだけに見える。


 で、だ。


 働いているのが、ほぼ全部少女だった。一部幼女っぽいひともいる。男性もいるが、こちらはほとんどがガチムチで肉体労働者な感じのひとばかりである。


 近くの少女を掴まえて聞いてみる。


「あの、オレこの街に来て日が浅いんですが、こちらのお店はなんのお店なんですか?」


「あら? ロリソン商会へようこそいらっしゃいました。冒険者の方ですか? でしたら、当商会では小売を行っていませんので、卸した先の商店をご紹介いたしましょうか?」


 鈴の音のような声で少女が対応してくれた。綺麗な少女ではあるが、エミリアには劣るかな。主にボリュームで。


 メイド服っぽい姿に首には首輪がある。ああ、このひとも奴隷か。


「…失礼ですが、おいくつでしょうか?」


「私ですか? 私は商品ではありませんが、年齢くらいでしたら。25歳になります」


 この見た目で25歳。これが合法ロリか。


「みなさま驚かれますね」


 そういって笑った。


 合法ロリはそれで商談は終わったとばかりにガチムチ男性の指示に戻って行った。実際興味で入っただけなので、本気で商談があったわけではない。とはいえ、恐るべき天啓(スキル)である。前世の日本だとガチで欲しがるひとがいるかも知れない。


 オレはいらない。


 ◇◇◇


 しばらく歩いて行くと荘厳な建物が見えたので、それが神殿だろうとアタリをつける。


 やっぱりそうだった。


 入り口で用件を聞かれた。素直に答えてみるか。


「神官の素質があるかどうか確かめに来ました」


 ウソってほどでもない。神官になるかどうかはともかく確かめてみるのは問題あるまい。


「こちらへどうぞ」


 20歳を越えたくらいの男性神官の後を付いて行く。この神官、細マッチョともいうべきスタイルで、歩く姿もブレがないし、なかなかやりおる、という感じ。神官というより僧兵といいたい。


「神官というのはどういう職業なのでしょうか?」


 そんなことも知らないで適正見に来たのか、という顔をされた。


「神官は基本的に神の子であるひとを守るため、なんでもします。

 東に困っているひとがいるならば、行って話を聞き。

 西に襲われているひとがいるならば、行って魔物を倒し。

 北にケガをしているひとがいるならば、行って癒やし。

 南に飢えているひとがいるならば、行って食事を与え。

 そのような行いのために天啓(スキル)を得ます。

 もちろん天啓(スキル)は修行の末に得られるものですが、神殿では丁寧に指導をしますので、最初から天啓(スキル)がなくても大丈夫です」


 そんな話を聞きながら付いて行くと目的の場所についたらしい。


 白い台座に宝玉が載っていた。


「こちらが神官の宝玉です。素質があれば強く輝くでしょう」


 促されたので手を乗せてみた。


『職業:神官を閃きました』

『天啓(スキル):聖魔法Lv1・灯り(ライト)を覚えました』

『天啓(スキル):聖魔法Lv1・解毒(クリアポイズン)を覚えました』

『天啓(スキル):格闘Lv1を閃きました。

 突きを覚えました。

 投げを覚えました。

 足払いを覚えました』


 覚えたかー。もはや素質とか関係ないな、これは。それに神官って格闘で戦うんだ。やっぱり僧兵かーい。


「おお、これほどの輝きはなかなか。あなた、神官に向いてるようですよ」


 いまは魔術師なので考えてみます、と答えると右手を出された。


「善意の寄付をお願いしております」


 寄付ってのはそういう威圧感のある笑顔で求めるものじゃねぇ!


 とはいえ、施設を使わせてもらったのだ。使用料は払わないとダメかも知れない。ギルドはタダなのにな。


 神官に銅貨を10枚わたす。


 威圧感が消えて普通の笑顔になった。寄付はもっと少なくてもよかったのかもなぁ。ああ、アレかな。見た目に少年だし、新人冒険者丸出しのわりにはがんばった感じなのかな?


 裕福なひとからはたくさんの寄付を。貧しいものからは出せるだけの寄付を。てな感じなんだろうな。


 目的は果たしたから森へ急ごう。今日はだいぶ時間を使ってる。


 …結果的には。水魔法のレベルが上がり、魔術レベルも上がって、さらにはLv9になった。


 魔石は上位種60個で銀貨25枚。薬草は普通に100個で銀貨10枚。合計銀貨35枚の稼ぎ。


 なかなかの稼ぎぶりじゃないだろうか。


「おまたせしました。ギルドカードを更新しました。ランクEですね、おめでとうございます」


 アマネさんが嬉しそうにギルドカードと買取金額を渡してくれる。


「すごい勢いでランクアップしてますね。でも次のランクDへのランクアップには実績の他に試験がありますから、簡単にはいかないと思いますよ?」


 アマネさんによれば。次のランクD依頼から難易度が上がり、常設依頼はないそうだ。


 そしてランクDとランクB、ランクAへのランクアップ時に試験があるとのこと。


 ランクDからランクCへも依頼達成数など、常時依頼がないためなかなか困難であるとか。


 そんな説明を受けていると、カンダさんがカウンターを出て周囲に声をかけた。


「みんな聞いてくれ! 緊急依頼だ。ゴブリンの集落が発見されたらしい。数は100匹以上とのことだ。

 まずは調査依頼。こちらはゴブリンの集落を発見すること。ランク規制はない。報酬は銀貨で10枚。他にゴブリンの魔石の分が加わる。

 次が討伐依頼。ゴブリン集落の殲滅だ。ランク規制はE以上だが無理はするな。ゴブリン・キングが目撃されている。集落の殲滅とゴブリン・キングの魔石で金貨1枚。もちろん魔石は買い取る」


「ゴブリン・キングの魔石買取額以外で金貨1枚でいいのか?」


 周囲の冒険者からの質問だ。


「そうだ。依頼の報酬と魔石の買取は別だ。キングがいなくなれば集落は解散する。集落殲滅の方の優先度が高い。

 それとランクFパーティーが巻き込まれたそうだ。男女ふたりづつの4人。可能なら救出してくれ」


 カンダさんの最後の言葉に周囲の冒険者は「ああ、あいつらか」という顔をした。有名なひとたちなのだろうか。


 そんなオレの顔色を読み取ったのだろう。


「有名ってことはないんだけど、半年くらい前からこの街でがんばってる冒険者パーティーなの。剣士ふたり、魔術師ひとり、神官ひとりのバランスがいいパーティーなんだけど、ちょっとリーダーの子ががんばり過ぎるっていうか、張り切り過ぎるっていうか。ちょっと勇み足の多い子たちだったの。

 だから引き際が読めなかったんじゃないかな」


 アマネさんが解説してくれた。


 オレよりも経験豊富なのに、そんなこともあるのか。


「それにゴブリンとオークの場合、男は嬲って殺されるけど、女は苗床にされるから、女の子たちはまだ生きているかもね」


 嫌悪感を丸出しにしてアマネさん。


 なんだよ、生存競争だろ? オレは言葉にはしなかったがそう思った。


 人種差別みたいなもんか。なら嫌悪感はわかる。こちらの世界ではゴブリンとかオークは劣等種の認識だからな。女性としては、そんなのに犯されるのはたまらなくイヤなのだろう。価値観の違いだ。押し付けはよくないな。


 ただまあ。巻き込まれたパーティーは自業自得だ。引き際をわきまえなかったのも、負けたのも自分が悪いだろう? ヤバいなら逃げればよかったんだ。


 ああ、見えるようだ。女の子をかばってゴブリンに集(たか)られて叩き潰される男の子の剣士が。淡い恋心があったのかも知れないし、もう肉体関係まで発展していたのかも知れない。守りたい気持ちも本当だったんだろう。


 でも。


 ギルドの冒険者たちが、あんな顔をしたんだ。きっと何人も勇み足を注意してきたんだろう。受付のアマネさんも思慮深く行動するよう促してきたのだろう。


 それでも改まらなかったなら、もう仕方ないじゃないか。冒険者は自己責任だ。


 死にたくなければ慎重にならないとダメだ。


「イソさんも行くんですか?」


「はい。見学に。ゴブリン・キングの目撃情報があったのはどこですか?」


 アマネさんの質問にオレはそう答えた。


 キュアポーションもしっかり残ってる。ゴブリン・キングはランクCの魔物だったかな。オレのランクはE。ふたつも上だ。まあ勝てないわな。他の冒険者が倒すだろうし、集落の発見だけでも銀貨10枚だ。それにいまだにひとつもついてない実績が付く。こりゃ行くしかないでしょ。


 ◇◇◇


 集落はあっさり見つかった。さすが鑑定さん、パネェ。


 森の奥を切り拓いてなにやら建物らしきものまで作ってる。竪穴住居? みたいな。


 隠密(ハイディング)しながら、魔物で鑑定すると視界いっぱいにゴブリン。100や200じゃないな。つか、上位種だけでも100近いじゃん。


 どうするか? いま戻って報告すれば、調査の依頼は達成だ。


 それに4桁近いゴブリンをひとりでどうにかできるはずもない。


 できるはずもない?


 どうだろう。


 まず、魔法で戦うとする。ゴブリンなら火球(ファイアボール)でイケるが、上位種だと火球(ファイアボール)でも魔力2が必要になる。全滅させるとするなら単純に魔力が足りない。


 それに、ここは森だ。木々が多少邪魔になるとはいえ、開けた場所だ。洞窟のような狭い場所なら、魔力を回復しながら、剣術で時間稼ぎも無理ではないだろう。でもここではダメだ。あっという間に囲まれる。囲まれればチクチクやられて死ぬしかない。


 そういえば、カンダさんが言っていたか。ゴブリン・キングを倒せば集落は散り散りになるって。なら開幕ブッパでゴブリン・キングを狙って、ほとぼりがさめた頃、魔石だけ取りに来るか。うん、これなら行けそうな気がするわ。


 んで、その前に。人間を鑑定。


 あー死体が3つに生存ひとりか。生き残りも一時的な狂騒状態と。あ、気絶した。


 周囲のゴブリンも興味をなくしたらしい。生き残りから離れたな。


 依頼の内容にはパーティーの保護もあったし、遺体の回収は冒険者の義務だったか。


 念の為、隠密(ハイディング)をかけ直し。


 転移(短)で遺体のところへ。こらひどい。遺体の状態の悪さに顔をしかめたが、アイテムボックスに収納。残りもアイテムボックスへ。女の子の死体はわりと綺麗だったけど、自殺かな? まあいいや。蘇生できるわけでもないし。


 あとは気絶した女の子を毛布で包んで、再度隠密(ハイディング)。こうしないとオレもバレる。


 転移(短)で元の場所に戻って。


 ゴブリン・キングは…あの大きな建物の中か。出てくるまで待ってるわけにも行かないしなぁ。


 よし、魔力200で火炎球(フレイムボール)だ。火魔法Lv2の魔法だし、威力もあるだろう。試し撃ちをしたことないのが不安要素だけど、火球(ファイアボール)より威力が低いことはあるまい。


 あ、女の子が消えてることにゴブリンが気付いて騒ぎ出した。ヤベェ。


 それと一応、結界かけとこう。物理結界と魔法結界。どんだけ耐えられるのか、これも今度実験してみないとなぁ。


 さて、そろそろ。


(火炎球(フレイムボール)!)


 ゴブリン・キングの場所は鑑定で特定している。いまもずっと鑑定中だ。


 魔法を放った瞬間、鑑定から消えた。ゴブリン・キングを倒した!


 視界が真っ白に染まった。


 後から聞いた話では、森の一角に白い火柱が上がったそうだ。なにそれ恐い。


 これも後からカンダさんに聞いた話だ。威力調整の魔力は通常1~10倍の間とのこと。しかも、単純に魔力の倍数で威力が変化するわけではないから、普通は10倍消費しても威力5倍くらいらしい。いや後から試したけど、火魔法Lv2って基本消費魔力2で、さっきの魔法は100倍くらいって言われても納得の威力だったよ?


 しかし結界を張っていてよかった。危うく自分の魔法で死ぬところだった。


 生き残ってた女の子が目を覚まして騒いだから、格闘・突きをお見舞いして再び眠ってもらった。鬼畜とかいうな。錯乱した女の子はうるさいんだって。


 さて。


 鑑定してみると、魔石がゴロゴロ転がっている。魔石ごと消し炭になった個体も多いみたいだけど、上位種とかキングの魔石は残ってた。これも飯の種。せっせと回収しよう。


 ◇◇◇


「お疲れさまでした。魔石の買取額は全部で613個。ゴブリン・キングの分も含めて、金貨1枚と銀貨53枚になります。加えて依頼達成分の金貨1枚と銀貨10枚。合わせて金貨2枚と銀貨63枚になります。お確かめください。


 金貨は2枚で数えるまでもないし、銀貨も63枚ならすぐに数え終わる。数えるためのアイテムボックスもあるので、そちらに入れれば数えるまでもないんだけど、注目されてるいまはやめておく。


「どうやったんですか? 普通、ソロでゴブリン・キングは倒せないですよ?」


 アマネさんのいつもの営業スマイルだが、なんか目が恐い。


「え? なんか魔法で? どーんって感じ?」


「説明しない気ですね。何か特別な天啓(スキル)でも持ってるんですかね。いいです。冒険者の天啓(スキル)を追求するのはルール違反ですから」


「ルール違反?」


「ルールです。他人の天啓(スキル)を暴くのは禁じられています。同意の上で鑑定するならともかく、無断でそれを行ったら普通にダメージが入ります。瀕死です」


「そ、そうなんですか」

「そうなんですよ。その直後、ひとに踏まれただけで死ぬほどのダメージが入るので、常識があるひとはやりませんね」


 知らなかった。オレ、よく他人を鑑定してたけど、天啓(スキル)までは見てなかったから大丈夫だったのか。ステータス鑑定だとヤバいってことなんだろうな。


 そんなことを考えていると「私、当たりを引いたのかしら」と呟いている。


 ときどき心の声が漏れるよな、このひと。悪いひとではないんだろうけど。むしろ欲望に忠実でオレ的にOK。善人面や自覚のない悪意よりよっぽど好ましい。


 アレとかな。ギルドの奥の方で騒いでるアレ。


「どうして!? どうしてもっと早く助けに来てくれなかったの! そうすればミナは死ななくても済んだかも知れない! ティノやレックスだって!」


 対応しているのはカンダさんだろうか? 叫んでいるわけではないので、そちらの声は聞こえない。


「ギルドは迅速に手を打った!? だったらどうしてミナは自殺したのよ! あんな、あんな一瞬でゴブリンの集落が殲滅できるんだったら!」


 確かに一瞬だったわ。


 すでに買取は済んでいるけど、後ろに並んでいるわけでもないので、カウンターでそのまま叫びを聞いていた。


 ちなみに遺体は叫んでいる女の子の仲間のティノ、レックス、ミナで間違いないとのこと。ギルドカードで身元確認できたそうだ。聞かなくても教えてくれた死因はティノとレックスが撲殺。ミナは舌を噛み切っての窒息死とのこと。もしかしてこういうのも鑑定でわかるのか?


 つまらないなぁと思いながら女の子の叫びを聞いているが、ふと周囲を見回してみても、誰も同情的な表情をしていない。さすがに笑い転げてるひとはいないけど、極めて通常営業。むしろオレの方に視線を向けて、うまくやりやがって、という顔をしているひともいた。緊急依頼は早いもの勝ちだからな。オレには鑑定があって助かった。


 アマネさんも冷めた目で奥の方を見ていた。


「リーダーのレックス君を信じたのも彼女なら、レックス君を止めなかったのも彼女。いまはパニックだから何を言っても聞かないでしょうし、落ち着くまで放っておくしかないでしょうね。

 …優秀な魔術師だったのに。あの年でパーティー解散だと、女の子ひとりだと厳しいかも知れないわね」


 アマネさんと同じ状況かぁ。


「何歳なんです?」


「たしか…14歳じゃなかったかしら。みんな同郷のパーティーでレベルは10くらいだから、駆け出しとしては優秀な部類だと思うけど。パーティー組んでみるの?」


 アマネさんの顔ははっきりとオススメしないと書いてある。


「魔術師同士でパーティー組みませんよ。組むなら前衛が欲しいですね」


「あら~残念。私も弓術士だから後衛なのよね」


「アマネさんとパーティー組むなら剣士に転職しますよ」


 オレがそういうとアマネさんがくすっと笑った。


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