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異世界転生で理想の生活を  作者: かおりん@
4章

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スキルコンボ

 ◆スキルコンボ


 錬金術のレベルが上がった。「素材置換」を覚えた。


 構造物の素材を置き換えるもので、たとえば、鉄で作られてた剣をミスリル合金に置き換えることができる。施された魔術回路はそのままなので、アップグレードするには便利な天啓(スキル)だ。


 トウガラシ号のシャシやサスペンションの素材をミスリル合金に置換しようと考えて、やめた。ミスリル合金は硬いが、粘りがない。剣の素材には向いているだろうが、シャシや足回りにはし(・)な(・)り(・)も必要だ。現在の鋼鉄のまま、見直すなら形状からだろう。


 ただせっかくなので、以前作成した高級粘土製1/6エミリア全裸バージョンを金に置き換えてみた。


 黄金に輝くエミリアの全裸が神々しくて思わず拝んでしまう。


 とはいえ、そのままだと金は柔らかいので、表面に硬化処理はしておく。


 後日、ロリソンに自慢したら、エミリアの人形だったので青い顔をしたのですぐにしまった。ロリソンに自慢するなら少女像じゃないとダメだな。


 それはそれとして。


 最近、討伐にも行ってないし、採取もしていない。


 剣術も鍛えていないので、ソーニッジでゴーレム狩りをすることにした。


 今後錬金術で必要となる鉄やミスリルのインゴット、高級粘土も集められるのでよいと思ったのだ。ミスリルなら売ればそれなりの金になる。


 剣術縛りで剣術のレベルアップを目的とする。


 剣術と致命撃のコンボなら、ソーニッジのゴーレムは2発でイケる。


 最近はソーニッジも村として機能していて、冒険者も多いと聞く。


 他の冒険者の邪魔にならないように夕方から潜ることにした。


「久しぶりな気がするのです」


「がんばるよ!」


 エミリアはマイペース、ラージャは地元へ久しぶりに帰ってテンションが高い。


 連携が必要な相手でもないのでバラバラに狩る。これはエミリアの気配察知の鍛錬も合わせて行うためだ。あのことがあってから、エミリアは常に気配察知でオレを探っている。エミリアの愛が重いが必要なことなのだ。


 さすがに一日では目標達成とはいかずに、数日掛かった。ゴーレム相手だと、やはり秒殺は難しい。周回とは違って索敵も含まれるので、どうしても1回当たりの時間が掛かる。


 それでも数日で剣術Lv5に到達。全員Lv62になった。ヒューマンだと高レベル帯である。


「剣術と致命撃って合わせるの難しいよね。決まると強いけど」


 そんなラージャのひとことだった。


「歩法からの剣術は問題ないよな?」


「繋ぎのタイミングはあるけど、問題ないね」


「どうして致命撃だと難しいんだ?」


「剣術が発動して剣が当たる瞬間に致命撃を発動させないとならないから」


 オレとエミリアは呼吸をするように、当たり前にやっていることだ。


 剣術を発動し、急所を捉え、そこで終わるのか、次の剣術が必要なのか。もしくは次の目標に向かうのか。戦いの中で意識しなくてはならない点なのだ。


 だから急所を捉えるタイミングで致命撃を発動するのは簡単だ。


「ラージャはちからに頼り過ぎなのです」


 オレの言いたいことはエミリアが言ってくれるようだ。


「天啓(スキル)により、急所を捉えるタイミングはレベルが同じならいつも同じなのです。剣術ごとに違いはありますが、同じ剣術なら同じなのです。

 歩法から剣術につなぐより、剣術で急所を捉えるタイミングを覚える方が簡単なのです」


 ちょっと違った。オレは手応えとして感じて、その瞬間に致命撃を乗せているが、エミリアの場合は、固定されたタイミングにしたがって機械的に致命撃を乗せているらしい。レベルが上がればタイミングも変わるが、それを常にアジャストしているのなら、エミリアのやり方が間違いないだろう。


 どうもラージャはオレのやり方をマネてうまく行ってないみたいだ。体術の天才であるラージャならエミリアのやり方が合っているかもしれない。


「なるほどね。エミリアのやり方を試してみるよ!」


 ちなみに。


 弓術の場合は致命撃を乗せるのは簡単で、矢を射るときに乗せる。着弾時に致命撃の効果を発揮する。致命撃は弓矢と相性のいい天啓(スキル)なのである。


 ◇◇◇


「天啓(スキル)の使い方がわからない?」


 戦乙女とのお茶会である。


 先日、エイミーちゃんが因縁を付けられる事件があってから、なんとなく定期的にお茶会が開催されるようになった。


 単なるお茶会で、パーティー交流という目的がないでもないし、情報交換もするが、別段何かを目的とした集まりではない。パーティー休息日に招かれるだけ、の形だ。


 スミストルでは、例の冒険者たちがオレの悪評を広めていたようだ。本人を目にしてしまえば、それはウソと誰にでもわかるようなものだったようで、戦乙女としては、それが目的だったフシはある。


 そんなお茶会で戦乙女の神官リリーがそんなことを言い出したのだ。


「どんな天啓(スキル)なんです?」


「『ダメージ増加』って天啓(スキル)で、それほど珍しいものじゃないみたいなんだけど。何回使っても天啓(スキル)レベルが上がらないし、効果もわからないの。教えて、イソ君!」


 腕にしがみついてくるのは巨乳アピールだろうか。


 アマネさんよりはある。ラージャほどはない。


 こちらの世界の女性用下着は立体縫製こそされているものの、型崩れ防止用のパッドはない。盛るためのパッドもない。庶民はその発想がないし、お貴族さまもドレスによって胸元の増減があっては恥なので盛らない。


 だから、このリリーのおっぱいの感触はかなり生に近いものだ。ビバ巨乳。


 おかげさまでラージャは順調に育っており、胸もお尻も大きくなっている。やはり「老化禁止」は肉体の成長を阻害する可能性が高まったな。


「何回くらい使ったんです?」


「100回くらい?」

 それなりに使っている。効果云々はオレの持っている天啓(スキル)ではないので、詳細はわからない。


 それでもこの手の天啓(スキル)はレベル二乗×100回の使用でレベルが上がる。


 本人が100回くらいというなら、100回は使っているということだろう。ギリギリ足りてない可能性もあるけど。


 だとすれば、天啓(スキル)が発動していないとみるべきだろうな。


「どうやって使ってるんです?」


「天啓(スキル)を使うぞ! って考えて、それから格闘使う感じ?

 一瞬、ちからが湧いてくる感覚はあるんだけど、格闘発動するときにはもう終わってるみたいな?」


 致命撃と同じパターンだろうな。格闘だとタイミングはどうなんだろう。


「ちょっと1階層に行ってみますか」


 ぞろぞろとダンジョンに潜る。


 オレも格闘に詳しいわけではないので、天啓(スキル)コンボができるかどうかはわからない。


 ゴブリンの集団を見つけたので、1匹だけ残して瞬殺。


 残りの1匹に格闘を発動した瞬間に致命撃。


 オーバーキルでゴブリンは消滅した。


 なるほど、格闘の場合は、技の入りで天啓(スキル)コンボなわけだ。


 リリーさんに説明する。


 コンボの順番が間違っていたわけだな。


 何度かゴブリン相手にコンボを試して手応えを掴んだようだ。


「なるほど~技の入りで使うのかあ。気が付かなかったよ」


「体術の種類でも、天啓(スキル)発動のタイミングは違うようですね。弓術だと矢を射るときに発動しますし、剣術だと急所を斬るタイミングですからね。

 そういう意味では技の入りで発動すればいい格闘とは相性がいい天啓(スキル)かもしれないです」


「そうだね。技の入りで発動すると、気持ち掴みやすくなった。レベル1だとダメージ2割アップってことだったけど、ちからも上乗せされているのかも」


 単純に筋力アップがダメージに繋がるわけではないから、格闘の場合はそう、というだけであって、剣士の場合はまた違うとは思う。


「天啓(スキル)コンボ、奥が深いね」


 リリーの言葉にふと思いついた。


 剣術の最中に致命撃をつなげられるなら、致命撃の上乗せはできないのだろうか?


 天啓(スキル)に僅かでもクールタイムがあるなら、急所を捉えた一瞬に致命撃を複数回叩き込むのは不可能だ。しかしクールタイムがないなら?


 あとは反射速度の問題だけになる。


 再びゴブリンを探して移動する。オレが何か思いついたことを察した一同は文句も言わずに付いてくる。なぜかエイミーちゃんが楽しそうだ。


 斬撃には一度しか乗せられないが、2連撃なら2回、3連撃なら3回、致命撃を乗せることができた。


 格闘でも突きは同じ。投げ技の場合、格闘レベルと同じ回数乗せられる。


 そういう仕様なのだな。


「リリーさん、格闘レベルはどこまで?」


「え? 中級まで」


「なら、2段突きで『ダメージ増加』を2回使ってみてもらえませんか? 格闘ならやりやすいと思うので」


「え~? 難易度高くない?」


「まあまあ」


 実際難易度は高いが効果も高い。ダメージ増加Lv1でも1.2倍ダメージだとすると、重ねることで1.44倍ダメージになる。ダメージ増加最大で格闘Lv3なら8倍ダメージまで狙える。武器による補正がない神官には強力な天啓(スキル)だろう。


 なんで神官にこんな天啓(スキル)が、と思ったが神官にこそ必要な天啓(スキル)だな。


 そういう説明をリリーにする。


「そういうことなら練習する~」


 と納得していた。


 その後、しばらくゴブリン相手に格闘中級と天啓(スキル)コンボを練習して、コツを掴んだようだ。本来ダメージディーラーではない神官だが、天啓(スキル)によってはダメージディーラーになり得るのだなと思った。


 ◇◇◇


「ねえ、イソ! エロいことしようよ!」


「アルスターに帰るんだが」


「あたしがアルスターまで行くよ! ヴァネッサ、いいでしょ?」


 ヴァネッサさんが苦笑している。


 OKということなのだろう。それなら仕方ない。たまには付き合おう。


 エイミーちゃんには隠しても仕方ないというか、ひとの秘密を話すような子ではないのはわかっているので、転移で帰った。


 以前パワーレベリングで転移を知っているので、驚くようなこともない。


 エミリアの家に入る。エロ部屋に案内すると。


「こんな部屋作ったんだ。これなら女の子多くても大丈夫だね」


 リルルの寝室を参考に作ったからな。あのベッドなら10人は行けそう。


 エイミーちゃんはエミリアを見て。


「今日はさ、ひとりでやらせてくれないかな?」


 と、ねだった。エミリアとしてはエイミーちゃんはよく知っているし、何か思惑があるのだろうと察した。ご奉仕の邪魔ではないので問題ないらしい。


「いいのです」


 そう言ってエロ部屋を出て行った。


「じゃあ、やろっか!」


 エイミーちゃんは元気よくオレを押し倒した。


 お互い服は着たままだ。


 珍しくキスをして来る。軽いキスから始まって、大人のキスへ。


 そうしながら一枚一枚着ているものを脱ぎ、同時にオレの着ているものも脱がせていく。


「最近、娼館のおねーさんと仲良くなってさ。いろいろと教えてもらったんだ~」


 エイミーちゃんは楽しそうだ。


「それにさ、パーティー入ってちゃんと食べてるじゃない? 肉付きもよくなってるんだよ? ほら」


 そう言ってオレの手を自分のおっぱいに導く。誤差の範囲、というには確かに大きくなってるかもしれない。


「鎧もきつくなったからさ、新調したんだよね。あ、前のは取ってあるよ、イソにもらった鎧だから」


 なかなかしおらしいことを言う。オレ大好きアピールなのか?


「あたしも来月15歳だしね。成人だよ。自分で結婚決められるんだよ」


 エイミーちゃんの意図が図りかねる。


「あ、結婚したいって意味じゃないからね。大人になったっていいたいの。ほら、もっとあっちこっち触って? 前とは違ってるでしょ?」


 顔にそばかすは残っているが、確かに以前の栄養不足の身体からは脱却したようだ。


 冒険者としての活動で鍛えられた身体に、栄養バランスのいい食事。


 エイミーちゃんは新エイミーちゃんになっているようだ。


 発育に伴って感度も上がっているのか、撫で回すたびに甘い吐息が漏れる。


「いろいろ教わってきたからね。あたしみたいな体型でもいろいろできるんだってさ。プロは違うよね」


 早いとこ満足させて回転上がれば稼げるからな。


「でもさ、実際にやってみないとわからないよね。だからいろいろ試させて♡」


 にんまりと笑うエイミーちゃん。小悪魔風とでもいえばいいのか。


 すでにほんのり上気している顔がなかなかエロい。やるなあ、エイミーちゃん。


 いいだろう、楽しませてくれるというなら大歓迎だ。こっちもその気になっちゃうよ。


 それからしばらく。


 努力賞。エイミーちゃんはがんばった。


「どうして、どうしてぇ…どうしてあたしが先にイカされちゃうのお…」


 ぐったりしたエイミーちゃん。


 エイミーちゃんは何度も挑んでは返り討ちにあっていた。


 努力は評価できる。技を教わったのも本当なのだろう。たしかに以前のエイミーちゃんとは違った。実戦経験が不足しているんだな。こちらは毎日エミリアに鍛えられているのだ。


「うう…。イソとしかしてないから、きっとあたしの中がイソの形になっちゃってるんだ。だからイソとすると、すごくよくってあたしの方が感じちゃうんだ…」


 そんなにしてねぇよ。


 エイミーちゃんはむくりと起き上がって言った。


「おなかたぷたぷ! 今日はありがとう! 満足した!」


 どういたしまして。


 実に晴れやかな顔のエイミーちゃん。こういう顔は可愛いんだけどねぇ。いわゆる絶世の美女が奴隷にふたりいるからな。美食も過ぎるとたまにシンプルな飯が食いたくなるようなもんだろ。一時の気の迷いだな。


 ただまあ。


 あと3年もすれば健康的で可愛らしい女性になるのかも知れんね。こういうのは案外ギルド受付向きかもしれん。元気っ子ってな。


 のちに、スミストルに「エイミーちゃんファンクラブ」が存在することを知る。


 構成メンバーは30代男性冒険者。妻帯者含む。純粋にエイミーちゃんを見守り、応援する会だそうだ。若いひとが入れないのは、若い男はエイミーちゃんに「エロいこと」をお願いしかねないから、とか。妻帯者はともかくオジサマだってエロいことを頼む可能性はありそうなもんだが、そういうのは最初から入れないファンクラブだそうな。


 お願いした即除名。鉄の掟だな。


 なんでも「自分に娘がいたらこうだったかな」とか「自分の娘がこうだったらいいな」という気持ちから始まったらしい。父親の気持ちなのね。


 最初「戦乙女」に元気いいのが入った、という話から始まり、見てるとたしかに元気がいい。ダンジョンなんかで手ほどきすると、きちんとパーティーの許可取って礼儀正しく教わるし、わかるまでやる。後日、教えた技術を使ってるのを見て感動するひとも多いらしい。


 そういう姿勢が評価されて、ひとりふたりとファンを増やし、いつしかファンクラブになったとのこと。


 まあオッサンってのは教えたがりだからな。それが気に入ったっていうなら理解もできる。


 さらには一部女性冒険者から嫌がらせを受けていた事実も発覚し、自然とヒマなやつが見守るようになったそうな。


 オッサン冒険者というのは高レベル帯が多い。そういうのを敵に回そうと考えるのは少ない。嫌がらせも自然消滅したとか。


 エイミーちゃんのがんばりが実を結んだんだな。スミストルのアイドル。望んだ結果かどうかは知らん。


 ファンクラブとしてはオレのことはどうなのかというと。


「娘に好きなひとがいるのはしかたない」


 ということだ。オレがクズ野郎と判断されていないということだな。助かった。


 エイミーちゃんをスミストルまで送って、その日の夜。


「エイミーちゃんはイソ様のことが好きなんです?」


 エミリアの質問だった。本人にしてくれ、と思わないでもないが。


「好きか嫌いかで区別するなら好きなんだろうな。嫌いなひとにエロいことしようとはいわないと思うんだ」


「でもエイミーちゃんの好きはわたしの好きとは違う気がするです」


 エミリアの好きは、きっと他の誰とも違うと思うよ。


「なんといえばいいのかね。エミリアはオレを『愛してる』んだと思うんだよ。それこそ死がふたりを分かつまで。もしくはその死すら乗り越えて。いつまでも一緒にいたいという強い思いがエミリアの好きだと思うんだ」


「そういう気持ちが『愛してる』なら、わたしはイソ様を深く愛してるです。誰も、何もふたりの間を裂くことはできないですし、わたしはそれを許さないのです」


 愛が重い。


「エイミーちゃんは、そこまでの気持ちはないと思うんだよな。恋愛感情抜きに肉体関係持ったから、そう思うのかもしれないけど、エイミーちゃんはそういう感情に対して、まだ子供なんじゃないかと思うな。

 恋なら縛りたいと思うだろうし、愛なら捧げたいと思う、ってのが気持ちの区別の方法だと聞いたことがある。

 だからエミリアの好きは愛だと思うし、エイミーちゃんはわからない。アマネさんは…恋かもな」


「だったらボクもイソ君を愛してるかな」


 珍しくラージャが割り込んできた。


「ラージャが?」


「疑ってるね? ボクがどれだけイソ君に捧げていると思ってるんだい?」


 纏わりつくラージャ。


「エミリアと比べるからわかりにくいと思うけどね。心を捧げてない相手に、あんなことやこんなことはしないものだよ?」


 そのまま濃厚なキス。


「…わかったよ。ラージャもオレを愛してる。それでいいな?」


「アマネは愛じゃないです?」


「恋から愛に変わりつつあるってところなんじゃないかな。正直女心はよくわからん。ラージャの気持ちもわからなかったしな! だから本当はエイミーちゃんもオレを愛してるのかもしれん」


 エミリアもオレに纏わりついて来た。


「オレが誰を愛してるのかは聞かなくていいのか?」


「いいです」


「構わないよ」


 間髪入れずにふたりの返事。


「どうして?」


「わたしがイソ様を愛しているだけで十分だからなのです」


「さっきのイソ君の話だと見返りを求めるようなものじゃあないんじゃないかな、愛って。ボクはイソ君を愛してる。それだけでいいじゃない」


 無償の愛か。本当は愛情ってのはどこか打算があるもんだけどな。アマネさんみたいに。だからアマネさんを信じることができるんだが。


 無償の愛を注ぐことができるのは母親が我が子にだけ、と聞いたことがある。


 オレは、男女間でも仲間の間でも愛情には愛情で返すべきと考える。


 だから。


「オレはふたりとも愛してるけどな」


 と、ちゃんと言った。ウソではない。オレはふたりのために、なんでもするだろう。最悪の場合、生命も賭ける。そんなことをできる相手に愛情がないはずない。


「嬉しいのです」


「ありがとう」


 ふたりの奴隷が照れくさそうに笑った。


 なお、その日の夜の激しさはいつもの数倍だったとだけ言っておく。


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