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2魔導書

ある程度育たないと体は鍛えられない。

魔法から鍛えた方がいいのだろうが、どうやって使うんだ?


赤ん坊用のベッドから少し顔を傾けて窓の外を見る。

父は、魔法で畑の土を掘り起こしたり耕したりしている。

母は、魔法で植物の成長を促している、のか?

二人とも対象に手をかざして魔法を発動させている。

かなり集中しているようだ。

呪文などは、必要なさそうだ。


しかし、あそこまで集中して、動きを止めながらではないと魔法は使えないのか?

もしそうだとしたら戦闘のサポートにも使えない。

それとも二人の練度が低いからとか?

…なんとも言えないな。

自分が使えるようになって検証するしかないか。


最初の問題に戻ってしまった。

呪文、詠唱は必要なく、親二人がかなり集中して使っていることから、感覚型のものなのだろう。

試しに、体の内側に意識を向けてみる。


…何も分からない。

もしかしたら、成長する過程で使えるようになるものなのかもしれない。

しょうがない。

ここは諦めて、はやく体を動かせるようにするためにこの体で立つことを目標としよう。


…と決めて一週間。

前世の感覚もあるからか、窓の枠に捕まってなら立つことができた。

あと今更気づいたが、この世界の言語は日本語だ。

転生直後は動揺で気づかなかったけれど。

でも文字は違うみたいだ。

不思議な文明だな。


それからまた二週間。

今日はベッドからおりてみようと思う。

早く自力で移動できるようになれば、体を鍛えることだって可能になる。

この世界で強者、それも飛び抜けたものになるためには幼児期から特訓をしないと。

ベッドから右足を下ろしてみる。

…結構高い。

左足も下ろして、ベッドにかけていた手を離す。


お、下りれた…。

家の中を這って探検してみる。

私が寝ていたベッドのある部屋には私用のも含めベッドが三つ。

窓と反対方向にはドアがある。

閉まりきっていなかったドアの隙間から見てみると、どうやらキッチンと食卓らしい。

あとはその部屋にドアがあるが、横の窓から外が見えるため、その先に部屋は無さそうだ。

日本と比べると、明らかに生活水準が低いようだ…、ん?

本!?

ダイニングテーブルの上に、それはあった。


何とか、取れないかな…、。

赤ん坊の小さな体でできる限り背伸びをするが、この体二つ分くらいはないと取れないくらいの高さだ。

「あっ…!」

ゴンッ

背伸びをして、バランスを崩して転倒した。

テーブルの足に頭が当たったようで、後頭部が痛い。

バサッ

と、何かが落ちる音。

!本!


表紙には、魔法陣?みたいなものが書いてある。

これってもしかして、魔導書、みたいなものか?

これを読めば魔法が分かるかも…!

落ちた本を開く。

随分と古いもののようだ。

…字が、分からない。

親に聞く訳にもいかない。

字を自分で解析しなければならないのか?

これは、かなり時間がかかりそうだ。

更新遅れてすみません。

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