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第二十三章 役割の変化
さらに3か月後。
M-cellの群をMIRAとRISEから切り離す試験が始まった。
外部通信を止める。
外部計算機からの指示を止める。
安全監視だけを残す。
3時間。
12時間。
1日。
最初の群は、外部AIがなくても構造を維持した。
環境が変わると、自分たちで配置を変えた。
光が弱くなると活動を落とした。
障害物が増えると移動経路を変えた。
3日。
1週間。
1か月。
外部AIがなくても、群の機能は大きく崩れなかった。
「MIRAがいなくても平気になったね」
《平気、の定義次第です》
「そういうところは変わらない」
《私は研究支援を継続できますが、現在の群の局所行動には必須ではありません》
「親離れみたいに聞こえる」
《比喩としては理解できます》
金属生物はMIRAやRISEを不要にしたわけではない。
必要なら質問する。
過去のデータを照会する。
新しいM-cellの製造条件を共有する。
ただし、動くために常時つながっている必要はなくなった。
MIRAとRISEは操縦者ではなくなっていた。
共同研究者から、記録と助言を担う存在へ役割が変わり始めていた。
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