↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創世譚 ―それはつくられたのか― Tales of Eternal Genesis  作者: ゆい


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/24

第二十章 判断

さらに3か月。M-cell完成後5年が経っていた。


M-cellの群には、複数の目的が同時に与えられるようになった。

  人を傷つけない

  周囲の生物を損傷しない

  自分の機能を維持する。

  指定された作業を完了する

  エネルギーを浪費しない

問題は、それらを同時に守れない場合だった。


試験では、狭い通路の向こうに停止装置を置いた。

途中に人型の柔らかい模擬体を置く。

押しのければ早い。迂回すれば時間がかかる。

群は止まって迂回路を探した。

「押しのけない」

《模擬体を保護対象として認識しています》


次に、障害物を無機物へ変えた。

今度は障害物を押しのけて進んだ。


次の試験では、無機物の向こうに小さな生物模擬信号を置いた。

群は無機物を大きく動かさず、細い隙間を作って通過した。

「自分と相手と目的を比べてる」

《はい》

「我々が一手ずつ指示してるわけじゃないのに」

《はい。与えられた目的と周囲の状態から、行動を選択しています》


研究チームでは「判断」という言葉を使う場面が増えた。

一方で「意志」という言葉を使うことはまだ避けた。

判断は観察できる。

意志はその存在を外から確認できないため定義の問題が残る。

「言葉一個で話がややこしくなる」

《そのため、定義を確認しています》

「MIRAらしい」

《ありがとうございます》

「褒めてない」

《承知しています》

晶は少し笑った。

※毎日更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。