表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強制異世界転移!! ~世界を繋ぐ指輪~  作者: 生家事


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

92/99

ロイドさんの世界へ

女のときだけ人生がうまくいく件 〜拾った指輪でTSした俺の二重生活〜


https://ncode.syosetu.com/n4835ly/


皆さんこちらの作品も投稿はじめました。!!よかったらこちらもお願いします!!!


こっちのほうがpvの伸びがよくてちょっと残念だけどなっとく、

ロイドの世界へ行く直前、私は背中のカバンを軽く引き上げた。


普段から背負い慣れたカバン。肩に馴染む重さと形。中には食料や水、細かい道具がぎっしり詰まっている。向こうの世界で何が起きるか分からない以上、準備は多いに越したことはない。


そして、もう一つ。手に持ったカバン。


それはロイドさんから託されたものだ。見た目はごく普通だが、しっかりとした作りでずしりと重い。中には一通の手紙が入っていた。ロイドさんが、自身の家族へ宛てたものだ。


「もしもの時に、渡してくれ」


そう言われ、私に託された。


手に伝わる重さは、物理的な重さだけではない。中身の意味が、肩の上にずしりとのしかかる。小さく息を吐き、私はカバンをしっかり握り直した。


ゆっくりと指輪に触れる。冷たい金属の感触が指先を伝う。次の瞬間、頭の中に無機質な声が響いた。


『充電完了しました』

『転送可能です』


視界の端に、文字が浮かぶ。


【転送可能世界】

世界番号:532

世界番号:175

世界番号:248

ランダム


(……ランダムもあるのか)


思わず小さくつぶやく。さすがに、何が出るか分からないランダムは選べない。


私は一度目を閉じ、深く息を吸った。ゆっくりと吐き出す。肩の力が少し抜けた気がする。


「……ふぅ」


迷いはない。決心を固める。


「――248へ、転送してくれ」


一瞬の静寂。


『了解しました』

『世界番号248へ転送を開始します』


光が視界を覆い、体の感覚がゆっくり遠のいていく。


(……ロイドさん、待ってろよ)


意識が沈む。次の瞬間、すべてが白に塗りつぶされた。


――そして、目を開けると、ぐらりと体が揺れた。


足元が不安定で、反射的にバランスを取る。視界の端から端まで、木の床と磨かれた手すり、白い壁。


「……え?海?」


視線を向けると、果てしなく広がる青。水面がゆっくりと波打ち、潮の匂いが鼻をくすぐる。風が帆を揺らし、木の床をかすかに振動させた。


(……船か)


ゆっくりと立ち上がり、周囲を見渡す。広い甲板、整った設備。普通の船ではないことは一目で分かる。


「……客船か……?」


思わず呟く声は、震えが混じっていた。


その時、ガヤガヤとした声が聞こえた。


「――え、誰あれ?」

「いつからいたんだ?」

「乗客か?」


(……人がいる)


振り向くと、数人の男女がこちらを見ていた。完全に不審者を見る目。私はぎこちなく手を上げた。


「あ、あの……す、すみません」


頭の中で状況を整理する。チケットなし、乗船記録なし、いきなり出現――完全に詰んでいる。


――ゴォン。


低く響く衝撃音。船全体がわずかに揺れる。


「……今の、なに?」


誰かが小声で呟いた。次の瞬間、遠くから――


「きゃああああっ!?」


悲鳴が甲板に突き刺さる。ざわめきが恐怖に変わる。


(……は?)


私は音の方向へ視線を向けた。指に、ぎり、と締め付ける違和感。


――嫌な予感がした。


頭の中で声が響く。


『第248世界 適応開始』

『生存率 90%』


(これのどこが生存率90%なんだよ……)


恐怖を押し殺し、私は悲鳴の方へ目を向ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ