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強制異世界転移!! ~世界を繋ぐ指輪~  作者: 生家事


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ロイドさんの世界へ行く前夜

女のときだけ人生がうまくいく件 〜拾った指輪でTSした俺の二重生活〜


https://ncode.syosetu.com/n4835ly/


皆さんこちらの作品も投稿はじめました。!!よかったらこちらもお願いします!!!


毎日投稿はきつくなりそうなので 投稿を減らそうと思います

あの日から、数日が経った。


何も起きていない。

本当に、何も。


朝起きて、会社に行き、仕事をして、帰って飯を食って寝る。

いつも通りの生活。


――のはずなのに。


(……思い出す)


ふとした瞬間、あの顔が浮かぶ。


通勤電車の中。

つり革につかまりながら、ぼんやりと窓の外を見ているとき。


デスクで資料を見ているとき。

数字を追っていたはずの視線が、ふと止まる。


昼休みにスマホを見ているとき。

何を見ていたのか、わからなくなる。


何の脈絡もなく、突然。

あの母親の笑顔が頭に浮かぶ。


(……なんでだ)


怖いわけじゃない。

違和感もない。


むしろ――自然すぎる。


まるで、前から知っていた人みたいに。


(……気持ち悪い)


「……おい、大丈夫か?」


声をかけられて、顔を上げる。隣の席の同僚だ。


「ぼーっとしてるぞ」


「ああ……すみません」


適当に返す。何でもないふり。いつも通りのやり取り。


でも、さっきまで何をしていたのか、一瞬思い出せなかった。


(……やっぱり、おかしい)


指輪に触れるが、それ以上の反応はない。


【帰還機能】

充電完了まで残り、あと一日。


金曜日。


仕事終わり。ようやく一週間が終わった。


小さく息を吐き、パソコンを落として席を立つ。


「お疲れ様です」

「お疲れー」


そんなやり取りをしながら、オフィスを出る。


エレベーターの中は無言で、誰もスマホから目を離さない。


ふと、鏡に映る自分の顔が目に入る。


――その後ろに。


一瞬、誰かが立っている気がした。


振り返る。


誰もいない。


(……気のせいか)


違和感はない。

だからこそ、引っかかる。


外に出ると、空はすでに暗くなり始めていた。人の流れに紛れて駅へ向かう。


(……明日か)


指輪を見る。


【充電完了まで:残り10時間】


明日になれば、ロイドのいた世界に行ける。


(……ちょうどいい)


正直、このままこの世界にいるのが少しだけ落ち着かない。


理由は、はっきりしている。あの女だ。


(……また会うかもしれない)


根拠はない。

でも、なぜかそう思った。


だから、逃げるわけじゃない。

ただ――少し離れるだけだ。


「少し、離れるだけだ」


そう自分に言い聞かせる。


駅のホームに電車が滑り込んでくる。風が吹き、アナウンスの声と人のざわめきが重なる。


いつも通りの音。いつも通りの光景。


その中に、自分も紛れていく。


――あの女と同じように。


その考えが浮かんだ瞬間、わずかに指輪が冷えた気がした。


家に帰る。


鍵を開けると、部屋は静かだった。


電気をつける。見慣れた空間。何も変わっていない。


はずなのに。


(……本当に?)


ふと、そんな考えがよぎる。


首を振る。考えすぎだ。


バッグを置き、ベッドに座る。


指輪を見る。


【充電完了まで:残り8時間】


「……あと少し」


小さく呟き、目を閉じる。


あの女の顔が浮かぶ。


自然な笑顔。優しい声。どこにでもいる母親。


――なのに。


(……一番、危ないタイプだろ)


その直感だけは、消えなかった。

エレベーター内

ユウ「今日も仕事終わったー」

エレナ(同化中)「...」

ユウ「あああああああああああああああああああ」

エレナ(同化中)(ビクッ)

ユウ「ふう」

エレナ(同化中)(ただの頭のおかしい男なだけか?)



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