別れの挨拶
皆さんよかったら☆評価お願いします!!!!
余談
今日 祖父の家の掃除の続きをしたんですけど、 額縁に刀と刀のつば(刀剣の柄と刀身の間に挟む金具のこと) が飾ってあって、すごいかっこよかったです、男のロマンですよね
受付を離れたあと。
私はしばらくギルドの中を歩いた。
掲示板の前にはまだ人が集まっている。
だが――今日はもう依頼を受けるつもりはなかった。
外に出ると、町はすっかり夕方だった。
空は赤く染まり、店の明かりが灯り始めている。
リリィが隣を歩いている。
いつもより、少し静かだった。
私はふと空を見上げる。
(……明日か)
帰還機能。
指輪の充電が完了するのが、明日の朝。
つまり――私は元の世界へ戻ることができる。
そして、リリィも自分の世界へ帰る。
私は少し歩きながら言った。
「リリィ、今日は宿に戻ろう」
リリィは小さくうなずく。
「うん」
しばらく無言で歩く。
そして宿へ戻った。
部屋に入ると、リリィはベッドにぽすんと座った。
私は荷物を置く。
少し沈黙が流れた。
そのとき。
「ユウ」
リリィが小さく言った。
私は振り返る。
「ん?」
リリィはベッドの端をぎゅっと握っている。
「……まだ、いっしょにいたい」
私は少しだけ驚いた。
リリィは続ける。
「りりぃ、ユウといるの、たのしい」
小さな声だった。
私は少しだけ笑う。
「俺もだよ」
リリィが顔を上げる。
私は椅子に座りながら言った。
「でもさ……別れるわけじゃない」
リリィは首をかしげる。
私は左手の指輪を見る。
「俺はリリィの世界に行けるから」
リリィの目が少し大きくなった。
「ほんと?」
私はうなずく。
「そのときは、俺の方からリリィのところまで行く」
リリィは少し考えてから言った。
「みつけられる?」
私は笑った。
「たぶんな」
それから指で町の方向を指した。
「覚えといてくれ。俺がいるところは――」
「クロノ町」
リリィが小さく繰り返す。
「クロノ町」
「うん。クロノ町のハンターギルド。そこに行けば、俺がいる」
リリィは何度もつぶやいた。
「クロノ町……クロノ町……クロノ町……」
覚えるように。
私は少しだけ胸が温かくなるのを感じた。
その夜。
リリィはいつの間にか眠っていた。
ベッドの上で、小さく丸くなって。
私は窓の外を見る。
街の灯り。
遠くで誰かの笑い声。
そして――左手の指輪。
(……帰るか)
静かに目を閉じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして――朝。
私は目を覚ました。
窓から朝の光が差し込んでいる。
リリィも目を覚ましていた。
「おはよう」
「おはよう」
短い挨拶。
それから私は立ち上がった。
「行こう」
「うん」
まず向かったのは――ギルドだった。
朝のギルドはまだ人が少ない。
受付へ向かうと、アイルがいた。
「……あら、朝から珍しいじゃない」
私は受付の前に立つ。
「ちょっと話があって」
アイルは首をかしげる。
「なによ?」
私は少し間を置いて言った。
「しばらく、この町を離れます」
アイルの表情が少し変わる。
「え? どのくらい?」
私は苦笑した。
「わからない。でも必ず戻る」
アイルは腕を組んだ。
「ふーん。ま、冒険者だしね」
少し考えてから言う。
「死なないで戻ってきなさいよ」
私は笑った。
「努力します……」
アイルはため息をつく。
「はあ……戻ってきたら、また依頼回してあげるわ」
私は軽く手を上げた。
「そのときはよろしくね」
そしてギルドを出る。
次に向かったのは――ロイドの倉庫だった。
扉を叩く。
「開いてるぞ」
私は中に入る。
ロイドはなにか作業をしていた。
「ロイドさん」
ロイドが振り返る。
「あぁ、どうした」
私は少し真面目な声で言った。
「これから元の世界に戻ります」
ロイドは少し目を細めた。
「……そうか」
短くうなずく。
そして何かを思い出したように言った。
「ちょっと待ってろ」
私が振り返ると、ロイドが奥から何かを持ってきた。
古いカバンが二つ。
そして――一通の手紙。
ロイドはそれを私に差し出した。
紙は少し厚みがあり、色は白く、折り目もほとんどなく、新しいものだと分かる。
封筒の角はぴんと揃っており、消印も押されていない。
「これを持っていってくれ」
私はそれを見る。
「これは?」
ロイドは静かに言った。
「手紙だ。……俺の家族に、この手紙を届けてほしい」
ロイド「昨日頼んだばかりなのにもう元の世界に帰るのか????」
ユウ「ホームシックってしってますか???」
ロイド「,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,」




