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強制異世界転移!! ~世界を繋ぐ指輪~  作者: 生家事


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依頼達成の報告

皆さんよかったら☆評価お願いします!! 励みになります!!!!

そして私たちは、ギルドへ戻るため歩き出した。


町は夕方の色に染まり始めていた。

商人たちが店を片付け、酒場からは笑い声が聞こえてくる。


ギルドの大きな扉を押して中に入ると、いつもの賑やかな空気が広がった。

依頼を探している新人冒険者、報告を終えて酒を飲んでいる連中、受付にはいくつかの列ができていた。


私はその様子を見ながら歩いていく。


すると――


「ユウ!」


声が飛んできた。

顔を上げると、受付の奥から手を振っている人物がいた。

アイルだ。


「ちょっとこっちに来てちょうだい!」


私は少し驚く。


「え?」


今日は直接呼ばれた。

リリィと一緒にそちらへ向かう。


アイルの受付は、ギルドの端のほうにある。

他の受付は冒険者が並んでいるのに、そこだけは不思議なくらい空いていた。

というより――いつも誰も並んでいない。


リリィが小声で言った。


「ここ、ひといないね」


私は苦笑する。


「まあ……そうだな」


受付台の向こうで、アイルは腕を組んでいた。

小さな体、アヒルの獣人で、ほとんどリアルサイズだ。

机の高さが少し高すぎるのか、椅子の上に立ってこちらを見ている。


「ほら、早く来なさいよ」


「依頼の報告でしょ?」


私は受付の前に立った。


「荷物の運搬、完了しました」


アイルは書類を受け取り、目を通す。


「ふーん……ロイドのところの依頼ね」


書類に印を押す。


「はい、これで完了」


私はうなずく。


「ありがとうございます」


アイルは書類を片付けながら、ちらっとリリィを見る。

少しだけ表情が変わった。


「……ユウ、ちょっといい?」


私は首をかしげる。


「なんです?」


アイルは声を少し落とす。


「リリィのことなんだけど」


私は一瞬だけ体が固くなる。


アイルは申し訳なさそうに言った。


「ここ数日ね、町の記録を調べてみたの。迷子の届けとか、家族からの捜索依頼とか……でも、まったく出てないみたいで」


リリィはきょとんとしている。


アイルは小さく息を吐いた。


「ごめんね、何の情報も見つけられなくて……」


胸の奥が少し痛んだ。

当然だ。

リリィは――この世界の子どもじゃない。

だから、捜索届けなんて出るはずがない。

でも、そんなことは言えない。

アイルは本気で調べてくれていた。


私はなんだか申し訳なくなった。

だから――とっさに言葉が出た。


「だ、だいじょうぶ」


アイルが顔を上げる。

私は少し慌てながら続けた。


「実はさ、リリィが住んでる場所、もう分かってるんだ」


リリィが横で少し驚いた顔をした。


私はそのまま言葉を続ける。


「だから俺が直接そこまで送り届けるって。リリィの家族には伝えてあって……」


アイルは目を丸くした。


「え? そうなの?」


私はうなずく。


「うん。だから、心配しなくて大丈夫」


少しの沈黙。

そしてアイルは、ふっと息を抜いた。


「……なんだ。そういうことなら、先に言いなさいよ」


腕を組む。


「こっちは結構真面目に調べたんだからね」


私は苦笑した。


「ごめん」


アイルはリリィを見る。


「リリィ」


リリィがぴしっと背筋を伸ばす。


「はい!」


アイルは少し優しい声で言った。


「この人の言うことちゃんと聞くのよ?」


「はい!」


元気よく返事をする。


アイルは小さく笑った。


「ま、ユウなら大丈夫でしょ。変なことしなければね」


私は肩をすくめた。


「信用されてるのかされてないのか」


「半分くらいね」


そう言ってアイルは机を軽く叩いた。


「はい、報告終わり! 次の依頼探すなら掲示板行きなさい」


私はうなずく。


「ありがとう」


受付を離れながら、少しだけ振り返る。

アイルはもう別の書類を整理していた。

相変わらず、あの受付には誰も並んでいない。


私は小さくつぶやいた。


(……申し訳ないなぁ)


嘘をついたことに。

少しだけ罪悪感を感じながら。

ユウ「へへ、安心して俺任せてくれ」

アイル(本当に任せて大丈夫かしら??)

衛兵「何かあったら私が対応するので安心しなさい」

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