表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
強制異世界転移!! ~世界を繋ぐ指輪~  作者: 生家事


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

66/99

猫の返却完了

よろしければ☆お願いします!!



受付台の上で立ち上がったルナは、とことことアイルの方へ歩いていった。


アイルは一歩後ろに下がる。


「……ちょっと」


「来ないで」


しかしルナは止まらない。


受付台の端まで来ると、ひょいっとアイルの正面に座った。


「な、なにするのよ!」


アイルが慌てて振り向いた、その瞬間。


ぺろ。


ルナがアイルの頬を舐めた。


「……」


ぺろ。


「……」


ぺろぺろ。


アイルの顔がみるみる赤くなる。


「な、なななな……!」


受付嬢が吹き出した。


「ふふっ……アイル、懐かれてるじゃない」


「懐かれてないわよ!」


アイルは必死にルナを引きはがそうとする。


だがルナは楽しそうに尻尾を振りながら、ぺろぺろと舐め続ける。


周りの冒険者たちも笑い始めた。


「完全に気に入られてるな」



リリィが横でくすくす笑っている。


結局、私はルナを抱き上げた。


「ほら、もういこう」


ルナは少し不満そうに「にゃあ」と鳴く。


アイルはタオルで頬を拭きながら睨んできた。


「……あなた」


「今すぐ孤児院に返してきなさい」


私は苦笑いした。


「はいはい」


受付嬢が報酬の袋を差し出す。


「依頼達成。お疲れさま」


私は袋を受け取り、軽く頭を下げた。


「どうも」


そしてそのままギルドを出た。


外に出ると、私はルナを地面に下ろした。


「ほら」


「孤児院帰るぞ」


ルナは少し考えるように私を見る。


それから――


とことこ歩いてきて、


また私のカバンに潜り込んだ。


「……」


もぞもぞ。


ぎゅう。


耳だけがぴょこんと出る。


私はため息をついた。


「また入るのか……」


リリィが笑う。


「ルナ、そこ好きなんだね」


私はカバンを持ち上げた。


「……重いって,,,,」


こうして私たちは孤児院へ向かった。


教会の門をくぐる。


中から子どもたちの声が聞こえてきた。


「ユウお兄ちゃんだ!」


「リリィお姉ちゃん!」


子どもたちが走ってくる。


その後ろから、エレナも顔を出した。


そして――


私のカバンを見る。


耳。ぴょこん。


エレナの目が大きくなる。


「……え?」


次の瞬間。


「レナちゃん!!」


エレナが駆け寄ってきた。


私は慌ててカバンを下ろす。


ルナが顔を出す。


「にゃあ」


子どもたちが一斉に叫んだ。


「レナちゃんだ!」


「どこ行ってたの!?」


「いなくなってた!」


エレナはほっとしたように胸に手を当てた。


「もう……」


「心配したんですよ」


そして私を見る。


少し困ったような笑顔。


「……ユウさん」


「もしかして、ついてきちゃいました?」


私は苦笑した。


「……はい」


ルナはカバンの中で満足そうに丸くなっていた。




ルナ「ここを我の住処とする!!」

ユウ「むりむり、困るって」

リリィ「ねこちゃんとずっといっしょ!!!」

ユウ「いやいや 引き取れないって」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ