猫と一緒に
皆さんは猫と犬どっち派?
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宿の部屋に戻り、私はベッドの横にカバンを置いた。
今日はなんだかんだで一日中動き回っていた。
少し疲れた体をほぐすように肩を回す。
そのときだった。
カバンが――
もぞっ。
「……?」
私は思わずカバンを見る。
もぞ……もぞ……。
「……いや、気のせいか?」
そう思った次の瞬間、
ごろん。
カバンが横に倒れた。
「え?」
口がぱかりと開き、その中から――
黒い小さな顔が、ひょこっと現れた。
口には――
ツナ缶をくわえている。
「にゃあ」
黒い子猫は、当然のような顔でカバンから這い出してきた。
そして、床にツナ缶を置くと、
ぱしっ。
私の足に猫パンチを一発。
さらに、ツナ缶を前足で叩きながら、もう一度こちらを見る。
ぱしっ。
もう一発。
まるで――
「まだ猫缶あるだろ? 出せ」
と言っているようだった。
私は目をぱちぱちさせる。
「……レナか?」
黒い子猫は「にゃあ」と短く鳴いた。
「なんでカバンの中に……」
私は思わず頭を抱える。
「いつ入ったんだ???」
そのとき。
「ねこ!!!」
リリィが目を輝かせて駆け寄ってきた。
そして――
ひょい。
両手でレナを持ち上げると、
ぎゅううううう。
そのまま思いきり抱きしめた。
「かわいいいいい!!」
リリィの尻尾がぶんぶん振れている。
レナはというと、
「……にゃ」
少し迷惑そうな顔をしながらも、大人しく抱っこされていた。
どうやら本当に――
ついてきてしまったらしい。
私は額を押さえながらため息をつく。
「……明日、孤児院に返しに行かないとな」
リリィはレナを抱いたまま、こちらを見る。
「えー」
少し不満そうだ。
「だめだ。勝手に連れてきちゃったんだから」
「むぅ……」
それでもリリィはレナを撫で続ける。
レナは途中で小さくあくびをした。
どうやら、すっかりくつろいでいる。
その後、私は軽く体を拭き、明日の準備をしてからベッドに入った。
リリィは――
レナを抱きかかえたまま、ベッドの上に丸くなっている。
「今日は一緒に寝る」
そう言って、レナの頭を撫でていた。
レナも抵抗する様子はない。
むしろ、気持ちよさそうに目を細めている。
「……まあ、一晩くらいならいいか」
私は小さく笑った。
部屋の灯りを消す。
やがて、静かな寝息が聞こえてきた。
リリィは、レナを胸に抱いたまま眠っている。
レナもその腕の中で、丸くなって眠っていた。
こうして、長い一日が終わった。
衛兵「この宿に凶悪な誘拐犯が潜伏していると通報が入っている!!!さっさと姿を現せ!!」
ユウ「そんなやつがこの宿にいるのかよ」
レナ「にゃああああ!!!!」
衛兵「!?助けを求めているこえが!!! いまいくぞ!!!」




