メッセージ
読者さんはほのぼのが好きなのか人が○ぬのが好きなのか、、
「この子、どうすればいいんだ……」
だが、その時だった。
私の指に触れているリリィの指輪が――
かすかに、光った。
「……?」
私は眉をひそめる。
さっきまでただの金属だったはずの指輪が、淡く光を帯びている。
不思議に思い、私はそれを手のひらに乗せ、のぞき込んだ。
その瞬間。
指輪の内側に――
文字が浮かび上がった。
「……これは」
目を細める。
そこには、はっきりと読める文章が並んでいた。
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いつも 次元商店 をご利用いただきありがとうございます。
当店で販売しておりました
「世界転送リング」 に関してお知らせがございます。
以前の製品では、
強制的にランダムな世界へ転送されてしまう不具合 が確認されておりました。
この不具合により、意図しない世界への転送が発生した可能性がございます。
ご迷惑をおかけしましたことを、
次元商店一同、心よりお詫び申し上げます。
本件を受け、製品の改良を行いました。
改良後の世界転送リングでは、
転送先を二つの世界に限定する仕様へ変更されております。
これにより、完全ランダム転送による事故の発生確率を大幅に低減いたしました。
また、すでに旧型リングをご利用のお客様に関しては、
順次アップデート処理が実行される場合がございます。
今後とも 次元商店 をよろしくお願いいたします。
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私は思わず目を瞬かせた。
(……次元商店?)
聞いたこともない名前だ。
だが――
「世界転送リング」という言葉。
それは間違いなく、この指輪のことだろう。
私はふと、自分の指にはまっているもう一つの指輪を見る。
最初に手に入れたものだ。
同じように、のぞき込んでみる。
すると――
見覚えのある、あの壊れた表示が浮かび上がった。
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{*>{{AL商店へようこそ!!!
次JH{行はおたのしみいただけたで‘+>{
本商品はさまざまな機@があり”((#
されます!!
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「……」
文字は途中で崩れ、完全に意味不明な記号の羅列になっている。
私はゆっくり息を吐いた。
(私の指輪は……壊れているのか)
あるいは――古い型か。
その時だった。
ベッドの上で、リリィがもぞもぞと動いた。
「……ユウ?」
眠そうな声。
私はとっさに指輪を隠すように手を下ろす。
「起こしちゃったか」
リリィは目をこすりながら言った。
「なんか……」
「ゆびわ、ぴかぴかしてる」
私はもう一度、指輪を見る。
光はすでに消えかけていた。
だが最後に――
もう一行だけ、文字が浮かび上がる。
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※旧型リングをご利用のお客様へ
不具合による転送については当店では責任を負いかねます
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「……は?」
思わず声が漏れた。
責任を負いかねます、じゃないだろ。
私はゆっくり目を閉じる。
(……とんでもないものを拾ったな)
そして、もう一度指輪を見る。
どうやら――
この「次元商店」とやらのせいで、
私たちはここにいるらしい。
???「くくく、計画通り」
ユウ「どうにかクレーム入れる方法ないのかよ」
リリィ「こんな指輪こわす!!!」
???「こ、こわすのはやめろ!!」




