62.魔法武術大会~目的
「やっぱり、痛いの?」
「何を唐突に聞いてくるんだ!」
「だから、痛いの?」
「凄く痛いよ、天地がひっくり返るぐらい痛い」
自分から聞いてきたくせに顔を真っ赤にするマリ、それを聞いてうつ向くルカとミーア。
痛いのか痛くないのか、聞いてきたけど、俺なんかされるの?スゲー怖いんだけど。
次の四回戦で予選は終わり、そのあとは準々決勝だ。
トーナメントはみんなうまいことバラバラになっていたが、準々決勝で仲間同士が当たることとなった。
このまま順当にいけば、俺が二コラと当たり、マリとルカが同士打ちとなり、ミーアが知らない人と当たることとなった、あと知らない人たち同士戦いもある・・・・どうでもいいや。
グレーンはともかく、二コラって令嬢は強いのか、しっかりと準々決勝まで上がってくるだろう、おそらく実力者なのだろう。
だが!ミーアをあんなことや、そんなことをしようとしていた黒幕だ!お仕置きが必要だ!
「うおおおおおお!やるぞ!!!!」
「いきなりビックリするじゃないの!!!!」
マリのゲンコツが俺の頭にクリーンヒットした。
それぞれ、四回戦は何事もなく勝利を収めて、みんな準々決勝へと駒を進めた。
準々決勝は午後から開始だった、四分割されていたサークルは、大サークル一つとなり、広いフィールドでの戦いとなる。
観客席には、教師陣の防御魔法が張られるようだ、思いっきり魔法をぶっ放せるってこと。
「みんな、よくやったのね!お昼はオリビア先生お手製のお弁当を持ってきたから、みんなで食べるのよね」
「やったー先生の手作り弁当なんて!」
「・・・うれしい・・・」
「ありがとうございます・・・・」
「これって食べれるんですか!?」
「失礼な!なのね!!」
四人まとめてのゲンコツが俺の頭をホームランした。
みんなで先生の弁当に舌鼓を打った。
「ところで、この大会の目標って・・・なんでしたっけ?」
「なーにを今頃言っているのね!」
「俺はミーアに酷いことをした二コラを懲らしめるために出てるんですけど」
「あなた、なーにを言ってるのね!あなたとミーアはCクラスなので、この大会で入賞しないと進級できないのね」
「僕、その話初めて聞きました・・・」
「俺も初めて聞いたような・・・・・」
「あら、言ってなかったからしなのね」とぼけるオリビア。
「そんな大事なことを言い忘れるなんて・・・・先生素敵・・・」
(変なのが好きなルカ)
「まぁ準決勝まで行けばノルマクリアじゃないの?」
「なんか腑に落ちないな・・・」
「まぁ、何はともあれ、勝てばいいのね!」
その時だった、またまた嫌な予感がした、俺の嫌な予感、俺のセンサーはグレーンに良く働くようだ。
「おい!平民!私の馬車に勝手に乗りやがって!汚れてしまったじゃないか!」
やっぱりグレーンだった、いつもと違うのはその横に、二コラがいた。
「あ!悪役令嬢!!」
「誰のことかしら・・・次の試合私と当たるなんて不運なものね、所詮Cクラスの掃きだめどもがマグレで上がってきただけだから、わたくしは問題はありませんけどね」
「私の許嫁と試合が出来るのだ、ありがたく死ね!」
ほんと、この人たち悪役に徹してるなぁ、偉い偉い、大抵の物語にはこの手の人たちが必要だからね、みんな仲良しじゃあ、物語にならないからね。
しっかし、暇なのかこいつら。
「それより、俺の聖剣ポチを返せ!!!!」
「なにがポチよ、なによそれ!」
「俺の愛剣ポチだよ!ポチ、お前の部屋にあっただろう!」
「ふん!言いがかりは辞めていただけます?」
「言いがかりって・・・ミーアにも酷いことしやがって・・・!許さんぞ!」
「何か言いたければ、私に勝ってからにしてくださる、まぁ所詮Cクラスなので勝てないかしら・・・」
「分かった!ただ勝つだけじゃ面白くない、泣かせてやる!」




