60.魔法武術大会~カイの詠唱
60.魔法武術大会
「あなたたちいいのね、一つだけ注意するのね」
大会前にオリビア先生に呼び出された4人。
「合宿で覚えた魔法は全力でやらないことなのね、やれば分かるけど、あなたたちのレベルは、他生徒とかけ離れているのね、だからほどほどになのね」
「先生!俺たちは打倒二コラに燃えているんですよ!そんこと関係ないってことですよ!」
「なーにを青春ごっこをしているのね、冷静になるのね!」
オリビア先生の飛び込みゲンコツがさく裂した。
「だから、あなたたちが本気を出したりしたら、消し炭しか残らないから、蘇生出来ないのね!そしたら反則負けなのね」
「分かりました・・・・」
「まぁ、この4人で表彰台を独占してくるのね!やってくるのね!」
最後にはにっこりとほほえみ、俺たち四人を送り出してくれたオリビア先生。
予選は、大きな戦闘サークルを四分割して、四試合一気に行われていた、予選からトーナメント方式で、6回勝てば優勝だった、ただ、グレーン殿下は、なぜかシード選手で2回勝てば優勝の位置にいた。
俺たちの宿敵二コラ令嬢は、トーナメントの反対側に居たため、決勝まで上がらないと当たらないことになっていた。
一回戦・四組の試合がすでに行われていた。
詠唱を行い、魔法を発動させる、ファイアーボールが選手に当たり、制服が焦げる。
無詠唱の生徒は一人もいなかった・・・これは・・・・
「俺たちも詠唱唱えよう!」
「まぁ、そうね・・・」
少し空気を呼んだ四人であった。
「しかし、詠唱って何を言ったらいいんだ?俺は詠唱反対派だったから、一度も言ってことない!」
「そうなの!?詠唱ってのは、属性魔法の精霊にお願いをして、どんな魔法を使いたいかを言ってから魔法を発動させるの」
「え!?でもそんなこと急に出来ないよ」
「・・・いい考えがある・・・」
ニヤリと笑うルカがいた、嫌な予感がする、俺の耳元で耳打ちをするルカ。
「それなら、俺にでも出来そうだ」
(それではカイ選手、サークル2でお願いします!)
「じゃぁ行ってくる!」
「頑張りなよ!」
「・・・さっきの忘れないでね・・・」
サークルに上るとすでに相手選手は立っていた。
何か強そうな杖を持っている。
「あ!杖ないよ!俺!」
「試合はじめ!」
「あぁ、もういいや!さっきルカに習った詠唱方法で・・・」
すでに詠唱を始めている相手選手、慌てて詠唱を始める俺。
「え~大地におられます精霊様、私に力を貸してください、ストーンバレットです、私の名前は、カイドウ・マモル・45歳・独身・東京都品川区・・・・出身で、電話番号は090の〇〇〇ー〇〇〇〇です、ではよろしくお願い致します!ストーンバレッド!!」
すでに詠唱を終えてた選手の杖から、勢いよく水が出されていたが、カイは左腕それを払った、そして右腕を相手に向けて差しだすと、無数の岩が相手の身体を貫通した。
ざわつく場内、身体から血を吹き出し倒れる相手選手。
「それまで!!!」
「おお!上手に出来た!!!しかし、長いのが難点だな・・・電話番号を飛ばすか?」
「やったじゃなーい!カイ!」
「・・・さすがカイ・・・」
「おめでとうお兄ちゃん」
「でも、あんな詠唱始めて聞いたわよ、なんなのあれ?」
「あれは、ルカに教えてもらったんだよ」
「・・・本当にするとは思わなかった・・・・」
「え!?」
やっぱり詠唱はやめておこう。




