55.ゴルフ大会
昨日のクエストから、どうもみんなの顔が見られない、俺とマリだった。
でも、意外なことが発見出来た、普段大人しいルカとミーアが、あの手のお話は大丈夫だってこと、そして、生き生きしている。
「・・・ドロドロのぐっちょんぐっちょんも大丈夫・・・・」
「僕はお化けが見えているので大丈夫・・・・」
「え!?お化け見えているの!?」
「うん、見えてる」
「いま、ここにいたりする!?」
「ここにはいない」
「へぇ~見えてるんだ・・・・・・」
少し距離を置こうと考えた俺とマリだった。
「お化けぐらいで何を言っているのね!」
「先生!昨日はどこに行っていたんですか!?」
「私は私の仕事があったのね!」
これはたぶん、怖くて来れなかったに違いない。
「それで、オリビア先生、今日は何をするんですか?今日こそはまともな奴でお願いしますよ!」
「今日はゆっくり休暇としたいのね、でも合宿なのね、だから・・・ふふふなのね・・・今日はこれをやってもらうのね!その名をバガニア!なのね!」
一同「バガニア??」
オリビア曰く、4人チームで争うスポーツのようだ、極められた距離を道具で球を打ち、少ない打数で穴に球を入れた人が勝つスポーツのようだ。
「それってゴルフじゃん!!」
「ごるふ?バガニアなのね!ここチリアはバガニア発祥の地と言われているのね、ここにきてバガニアをやらなくて、何をやるのね!」
俺たちはゴルフ場・・もといバガニア場へと向かった。
緑が広がり、広々とした会場・・・・やっぱりゴルフ場じゃん!
「これらを使って打つのね」
それは、どうみてもドライバーだった、・・・・やっぱりゴルフじゃん!
ただ、普通のゴルフと違うのは、ボールが白い石だった、これに魔法を掛けてから打つらしい・・・・ゴルフじゃないじゃん!
「私が見本を見せるのね」
「いえ、先生、ゴルフなら私にお任せください」
サラリーマン時代には接待ゴルフだなんだと何回も回ったことがある、スコアは90ぐらいだった、負ける気がしない。
「この球をこれで打てばいいんでしょ!」
俺はサラリーマン生活で培ったゴルフスイングを披露した、球はジャストミートした、球は2段ほど伸び、300ヤードは飛んだと思う。
「どうだ!」
「お兄ちゃん凄い!」
「・・・やるわね・・・」
「カイなかなかじゃない!」
「なーにやってるのね!」
オリビアが見本を見せる。
クラブを持ち、構える、ここまでは普通だ、すると、オリビアが詠唱を始めた。
クラブのヘッドと球に魔法陣が現れ、光に包まれた。
オリビアがスイングする、クラブがボールをとらえた瞬間、衝撃が大きな爆炎となり、球がドラゴンの形となり、もの凄い勢いで飛んでいき、地面へとえぐりこんだ。
しばらくすると、グリーン近くの地面から再び炎のドラゴンが現れ、ピンフラッグを飲み込み蒸発させた。
「なんじゃそりゃ!!!」
「これがバガニアなのね!フン!!」
どや顔のオリビア。
「めちゃくちゃだ・・・」
マリは炎で飛ばし、ルカは水魔法で飛ばし、ミーアが光魔法で球を飛ばす。
みんなホールインワンだ。
そして俺の番、慣れてないけど闇魔法を使い打ってみた。
これが意外と難しい、魔法力をクラブとボールに同じように与えないといけない。
俺の場合、ボールの方が若干強いみたいで、打った瞬間クラブが破裂する。
18ホール廻って、3人は18打でホールアウト、俺は34打でホールアウト。
結局のところ、全部ホールインワンで回らないといけない。
「カイはまだまだコントロールが下手なのね」
「お兄ちゃん・・・・」
「・・・・ダメですね・・・・」
「カイって何が出来るのぉ?」
カチンとくるけど、バガニアでは俺は勝てなった。
ゴルフなら勝てるのに・・・・
俺はゴルフを嫌いになった。




