⒏now loading……
更新再開します
パチッ(※目が開く)
パチッ(※意識が少しずつ覚醒)
パチパチッ(※転生1ヶ月と3日でも少し困惑する)
パチッ(※急激な意識の覚醒からの)
ギラーン!!(※完☆全☆覚☆醒)
健康的ですっきりとした朝を迎える。この体になってからというものの、毎日がすごく健やかな感じがする。というか、現実として健やかである。前世もこんな体が良かった……いや、過労で倒れた訳じゃないけど……え、違うよね?
少し前世のことを心配している俺ことフィリス・メトリオ(1ヶ月3日)。できれば前世は過労で死んでいませんように、と神へ祈る。
そうしているうちに、親とメイドがやってくる。
「あら、もう起きてたの、フィル」
ちなみに、俺の愛称はフィルである。いやぁ、なんともイケメンっぽい響きの名前だなぁ。兄の名前は少々イカつい気もするが。ヴォルマンドとか反則だろ。
「あうあう」
「はぁー、今日も可愛い……」
「君はこの子の前じゃ随分と豹変するね……」
「(コクコクコクコクコクコクコクコク)」
なんかメイドさんが激しく同意している、親たちの見えないところで。いやまあそうだろうけどね、というかこのままで知らない人に接しようもんなら酷いことになるし、辺境伯家の面目丸潰れだろう。いや、親しかったらいいんだけどね?
まあそんなこんなで、両親とメイドが部屋を出ていく。すると、しばらくして視界の端にホログラムが現れる。
『おはようございます、マスター』
(おはよー)
『今日は何をされますか?』
(魔力の上げ方を教えてもらおうかなーと)
『了解いたしました。と言っても、教えることはあまりないのですが。ほとんどマスター自身の感覚になりますので。個人差もありますしね』
(ほー?そりゃあ大変そうだな……)
『頑張ってください。魔力の出し方から教えていきましょうか。まず、自分の魂の位置を理解してください』
(は?え、そんな抽象的?哲学的?な感じなの?)
『いえ、立派な理論ですよ。魔力とは、魂から生み出されるものなのですから』
(まじか……「これは大変そうだな」レベルを一段階上げることにしよう……)
『?何をおっしゃられているのかは理解できませんが、とにかく探してください。自分に流れる力が集まる場所、あるいは源泉。そんな感覚が一番わかりやすいかと。ヒントは……そうですね、無しにしておきましょうか。魔力は、己の力なのですから、自分で見つけなくては』
(えー、シェルのケチ!……まあ考えてもしゃーないか、一旦やってみよう!)
『はい。頑張ってください、マスター』
体の内側に全神経を集中させ、いつしか失われた厨二心を全て呼び覚まし、魔力の源泉たる魂を探す。しかしそう簡単には見つからない。探せ、俺の魂を……っ!!なんて思いながら、魔力を探すのであった。
………
(うーん、わからん!)
それが、およそ12時間(昼寝・その他諸々込み)で俺が得た答えだった。
『そうですねぇ、この世界の人間にとって魔力の操作はある意味言葉のようなものですから。自然と習得できるものなのですが、こうやって意識しながら習得するというのはなんとも……』
(うーん、どうしようか……)
『あ、そうだ。ご両親やメイドの魔力の流れをみてみましょうか』
(は?え、そんなことできんの?)
『当然ですね。ハッカーをなめないで下さい。【解析】を使えばイチコロです』
(イチコロて……)
『細かいことは気にしない、です。それでは明日、早速やってみましょう』
(おー)
◇◇◇
翌朝……
「おはよう、フィル」
そう言って、両親&メイドがセットで俺の部屋へと入ってくる。
(よーし、早速【解k……『あ、待ってください』え?)
『すみません、言い忘れていました』
(何を?というか現れて大丈夫なの?)
『今は見えないように設定していますので。また、いざとなったら音声のみでも可能です』
(は、ハイテク……)
『そんなことよりも、【解析】について一つ言わなければならないことがあります。実は、【解析】にも色々と制約があるんですよ。今までも制約はあったんですが、【解析】する対象も限定していましたので一時的に無効にしていたんです』
(制約って?)
『「対象の──が使用者以下である場合、一度【解析】したことのある場合、ログが一定の基準を満たしている場合、または特殊条件を達成している場合のみ」です』
(何って?)
『──です』
(あー、権限足りないのか)
『お察しの通りです。まあ単純に考えていけばわかりそうな気もするんですが……』
(んー、じゃあ具体的に親とかを【解析】する場合にはどうしたらいい?)
『この親の場合は、──がマスター以上であるため通常の解析は不可能です。また、当たり前ですが【解析】をしたこともありませんので、今回は「ログ」の条件を達成します。特殊条件はおいそれと出せるものでもありませんしね』
(特殊条件がなんちゃらはどうせ権限不足で聞けないだろうから置いとくとして、結局俺は何をすればいい訳?)
『パンチしてください』
(は?)
『パンチしてください、激弱でいいので』
(脳内ログ)
Reboot……
Reboot complete!
now loading……
0%
5%
23%
36%
57%
59%
60%
[ERROR] Partner_Logic_Not_Found: Buddy's IQ dropped below zero, or it's just a cosmic joke.
94%
100%
Processing failed.
(へぇ、そうなんだぁ)
『嘘であることを確認。正確な受け答えを要求します)
(おう、お前喧嘩売ってんのか?親を解析しますって言ったら、いや解析しようとしてんのもおかしいんだけどさ、パンチしろって、そりゃないぜシェルさん)
『では解析しなくていいと……』
(アッスイマセン、何にも問題ありません)
『(サポートに負けるマスターってどうなんでしょう……)』
((純粋なまなこ))
『(まあいいか……)』
((キラキラした目))
『それでは、どうぞ優しくパンチしていただいて』
そう言われたため、ある程度可愛げを持たせつつパンチを母親へと送り込む。
「あうあっ!」
「ん゛がわいいっ!!」
「アン……」(※アンネの略称です、変なことを想像した人がいたら心を洗うことをお勧めしますby作者)
「んんっ、失礼」
「(ジト目)」(※メイド)
ものすごくコントみたいなやりとりを親&メイドが繰り広げているものの、正直見てられないので無反応を貫き通す。というか笑いそうで困ります。
『おほん、それでは条件を達成されましたので【解析】しましょう』
若干気まずそうな感じのシェルにそう言われ、俺は【解析】を使用する。
(【解析】)
そして、視界の端に解析結果の画面が表示される。しかし、重要なのはそこではなく。
(血管、みたいなのが身体中を巡ってる……?)
紫色の光の束が、母親の身体中に、それこそ血管のように張り巡らされていたということだ。
昼寝は5時間、その他諸々に3時間
Reboot complete!
→脳内緊急再起動
[ERROR] Partner_Logic_Not_Found: Buddy's IQ dropped below zero, or it's just a cosmic joke.
→エラー:相棒の思考回路が行方不明。突拍子もなさすぎて処理を拒否しました
Processing failed.
→考えるのを諦めました。適当に相槌を打ちます
ちなみに「──」ですが普通に考えたらめっちゃ簡単だし何なら主人公(現在)は知っている(「──」としてではなく)
「これは大変そうだな」レベル:4(現在)




