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俺は世界をハックする!  作者: 黄金餅
Hello, World.
7/12

⒎完全に忘れてたお約束

お約束(テンプレート)


あるいは定石(セオリー)

──────────────────────────────────

[ ■ PERSON ] [ USER: LV_01 ]

──────────────────────────────────


▷MASTER

 ▶︎フィリス・メトリオ/Philis Metrio


▷The Metrios

 ▶︎フェーデル・メトリオ/Fedel Metrio

 ▶︎アンネ・メトリオ/Anne Metrio

 ▶︎ヴォルマンド・メトリオ/Volmand Metrio

 ▶︎メーセ・メトリオ/Mese Metrio


▷SYSTEM

 ▶︎シェル/shell


──────────────────────────────────


(ほー、もう本当に人物名鑑って感じだな)


『肯定します。この項目は、そのために設定されていますので。それでは、どれか適当な人物を選択してください。詳細を見ることが可能です』


(んー、じゃあ一旦自分のをみてみるか。結構興味あるし)


そう言って、フィリス・メトリオと書かれた項目を選択する。



──────────────────────────────────

[ ■ PROFILE:Philis Metrio ] [ USER: LV_01 ]

──────────────────────────────────


▼フィリス・メトリオ/Philis Metrio

名前:フィリス・メトリオ/Philis Metrio

地位:カナノス王国メトリオ辺境伯家次男

レベル:1

ギフト:ハッカー  魔導士

[開示不可能項目]

詳細:転生者。前世は青宮翔吾。自宅で死亡し、流転の女神スィスによって、ギフトを授けられこの世界で誕生する。相棒はギフト〈ハッカー〉の補助システムと、────────を兼任する「シェル」。

[開示不可能項目]


──────────────────────────────────


(おー、すっごい気になるのが2つくらいあるけどまあ一旦無視しとくわ)


『感謝します。このように、現在マスターの知る情報が、プロフィールに書き出されるのです。レベルを上げると、知らない情報も出てくるようになります。知っている情報しか出ないのはレベルが1の時だけですのでご安心を』


(ん。でさ、このレベルって何?あと普通に気になってたけどギフトって何?)


『は?』


(え?)


『……っ、失礼しました。あまりにも、あまりにもだったので』


(ん?つまり?)


『ギフトやレベルについては、女神から説明を受けているはずですが』


(え?あの女神そんなこと一切言ってなかったよ?あ、でもレアギフト〈魔導士〉がどーたらこーたらとは言ってたような)


『質問にお答えしましょう。つまりですね、あのくそめがm……んん゛っ!!女神スィスはあなたにギフトやレベルについても説明しなければなかったのに、それを忘れて雑な説明のみをしたということです』


(わーお、やっちゃってくれてんねあのクソ女神)


怒りが腹の底から沸々と湧き上がるのを感じる。つかどういう職務のこなし方だよあの女神。抜けが多すぎるっての。あいつぜってぇ仕事できないタイプだ。そのくせ顔はいいからチヤホヤされてるタイプね、くそが。


でも俺はそんな理不尽にめげないしょげない屈しない、地道にレベル上げてあいつをハッキングしてやる。それが唯一のモチベーションとなりつつある今日この頃(ギフト使用開始2日目)。




『それでは、あの女神が説明しなかったギフトやレベル、それら全てを表す、いわゆるステータスについて説明しようと思います』


(は、はーい……)


あれ?おかしいな、ホログラムが不安定だ、システムに何か問題が起こったのだろうか。あとシェルさんのこめかみがぴくぴく痙攣してる気がするけど、まさかホログラムだしそんなことあるわけないよな…………ないよな?


シェルさん、怒ってます?



◇◇◇



実のところ、シェルは猛烈に怒っている。


フィリスには、ギフト〈ハッカー〉の中のシステムだと説明しているが、シェルはそのシステムと、転生者特別案内人(ナビゲーター)という、読んで字のごとく転生者を案内するための案内人が合体したような存在なのだ。ナビゲーターは、転生者、その中でも特に記憶を保持して転生している魂に配属され、その魂をサポートする役目を持つ。そのため、一時的にハッカーの最大権能を取得できたのだ。「転生者に導を見つけさせるため」と言う言葉は、理に適っていると言えるのだ。


とまあ、何が言いたいかと言うと、シェルは単なるシステムではなく、己の意思も持った一個の知的生命体であると言う事。システムであるならば、「感情」はあくまでシステムの中の演算でしかないが、システムではない生命であるならば、「感情」はその個人を構成する大切な要素になる。それ故に、シェルは女神に対して悪感情を抱くこともできるし、フィリスに対して呆れた目で見ることもできるのだ。フィリスが「人間味がある」と言ったのは、あながち間違いでもなかったのである。


そんなことを思いながら、シェルは女神への怒りでピクピクと痙攣するこめかみを鎮めながら、フィリスに解説を始める。



◇◇◇



『ステータスは、この世界において誰でも使用可能なものです。ステータスは、マスターの前世でも転生ものによく出てくるあれだとお考えいただければいいかと思われます。ステータスについては、スキルの発動と同じように心の中で【ステータス】と念じれば開ます。一旦、してみてください』


(というかさ、それ以前にステータスとかマジで忘れてたんだけど。転生したらいの一番に考えそうだけどな)


『あー……おそらく、女神の仕業かと』


(女神便利だな!?なんでもできるじゃねえか。まあいいや、とにかく一旦ステータスだ)


【ステータス】、と心の中で念じる。すると、いつもウィンドウが開く時のように、一つのウィンドウが開いた。



名前:フィリス・メトリオ

種族:人間種

ギフト:ハッカー 魔導士

LV:1

HP:30

MP:30

STR:20

AGI:20

VIT:20

INT:30

MND:30

DEX:30

LUK :20

適性:火、水、風、土、無、光、闇

称号:カナノス王国メトリオ辺境伯家次男

スキル:



(うーん、これがいいのかいまいち分かんないな……シェル、1レベの時の能力値の平均ってどれくらい?)


『およそ10程度でしょうか』


(……おぉ………………じゃあギフトの数は?)


『レベルとは関係なく一個です』


(はぁ………ふー、適性、ってこれ魔法属性だよね?これの数は?)


『5個あれば賢者とも言われるようなものです。また、特定のギフト所持者しか操れないようなものも数個』


(いやっ……それはっ………………………)


『…………』


(チートじゃねぇか!?)


『肯定します』


(いや肯定された方がヤバいって………つーか女神これについても一切説明してない……あ、当然か。ステータスについて一回も触れなかったもんなぁ!?)


『私に怒りの矛先を向けることはやめてください』


(あー、すまん。悪い悪い。というかさ、これ女神にメッセージ送るとかできねぇの?あっちからメッセージは届いたわけだし)


『権限不足です』


(またかー)


『レベルを上げることを推奨』


(まぁこればっかりはしゃーないか)


『そう言っていただけるとありがたいです』


(んじゃ、気を取り直して、レベル上げとかってどうやるの?)


『説明します。レベルを上げるには、一般に「魔物」と呼ばれる存在を倒すことが一番手っ取り早いとされています。システム的にも正しいですね』


(へぇ、やっぱそんな感じなのか。ん?でも待てよ、それじゃあ俺レベル上げれなくね?こんな姿でどうやって魔物倒すんだ?)


『それについて、説明します。この世界ではあまり定着していませんが、違うレベルの上げ方もあるのです。前提条件として、「「肉体」と「魂」はお互いに影響し合う」ということを理解しておいてください。まず、「レベル」というものは二つのレベルの合計です。具体的には、「肉体」のレベルと「魂」のレベルになります。「肉体」のレベルは、そのままの意味で、肉体の頑丈さを示すレベル、「魂」のレベルは与えられる〈ギフト〉のレベルです』


(ほうほう)


『そして、魔物を倒す、というのは主に肉体のレベルを上げています。魔力なども、こちらに含まれることに注意してください。では、魂のレベルを上げるにはどうすれば良いと思いますか?』


(えーと、ギフトを使いまくる、とかギフトに関係のあることをする、とか?)


『正解です。ギフトを使いまくれば、肉体のレベルを上げずとも合計のレベルは上がります。そして、先ほど言った「肉体と魂はお互いに影響しあう」という条件。これによって、「レベルの上がった魂に、肉体が影響されて肉体のレベルも上がる」という理論が完成するのです』


(んー、つまり?)


『ギフトを使いまくればレベルが上がって、それによって肉体も頑丈になる。だからギフトを使いまくろう、ということです。まあ、体を鍛えたら心も鍛えられる、のような武道などの精神にも通ずるものがありますね。方向は逆ですけど』


(おー、分かりやすい)


『それとは別に、魔力を高めるときにもまた違った方法があるので説明します。これは簡単ですね、魔力を使い切ることです』


(ふーん、色々あるんだな)


『色々あるんです』

作者が書き忘れたのを女神になすりつけていくスタイルで執筆しております


プロフィールとか、そのあたりのUIはレイアウトが変更になることがあります

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