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第54話 フィオナの力

お久しぶりです、長らくお待たせしてすいません。

最新話です!!

フィオナさんをパーティーに迎えてからというものの、

戦闘が無いからか、未だ彼女の実力が分からない。

それどころか、どんな戦闘スタイルなのかも分からない。

だが、気になる点も有るが、今は本来の目的である[リュートグラン]の捜索をしないと。


「ねえねえ、フィオナさん。 ボク思ったんだけど、フィオナさんって何が得意なの?」


「え?」


ラウちゃんが早速、フィオナさんに質問。

突然なのか、フィオナさんはビックリしてる様子。


「んーまあ、あたしは銃器とか弓ならある程度は使えるよ。」


「おおっ、じゃあボクと同じ様に遠距離が得意なんだね!」


「という事は、ラウネちゃんもあたしと同じ感じ?」


「そう!」


今の会話で分かった事は、彼女は遠距離の武器が得意な事。

という事は…ラウちゃんと同じ類になるのか?


ガサガサ


「ん?」


「ベルさん、どうしたんですか?」


「今、あそこの茂み…。」


僕は近くの茂みから音がした為、音のした茂みを見ていたが…。

突然、リオさんが剣を抜くなり僕の前に立ったのだ。


「ベルさん…一応警戒しておいた方が…。」


「リ…リオさん…。」


僕の事を守ろうとする姿はまるでナイトの様な感じだった。

だが、実際には王女なのだけど…。


ガサガサ!

ガサガサ!


しかし、再び茂みが動き出した為。

リオさんだけで無く僕やラウちゃん、ザン君も武器を構え始める。


「もしかしたら…敵かもしれない…。 皆、気を付けて。」


僕が皆に警戒を呼び掛けるが、その正体は僕達の前に現れた。

出てきたのは"ゴブリンナイト"だった。

その数はおよそ…10体位だろう。

皆それぞれで武器を構えて戦闘態勢に入った。


「そおりゃあ!!」


ザン君が先陣を切って、ゴブリンナイトに攻撃を仕掛けた。

ハルバードの一振りでゴブリンナイト2体を吹き飛ばして戦闘不能にした。

僕も負けられず、狙撃銃を持ってゴブリンナイトを狙撃した。


ドォン! ドォン!


「よしっ!」


ものの見事に撃った弾丸はゴブリンナイトの額に命中した。

着実に数を減らしてるのは間違いないだろう、リオさんもラウちゃんもゴブリンナイトを上手く撃破している。

一方で、注目のフィオナさんは…


「そりゃぁっ!」


ブンッ、ズバッ!


剣で何とかゴブリンナイトと戦っていた。

だが、リオさんと比べてしまうと動きがぎこちないのが気になるが…それでも良く戦ってる方だと思う。

まあ…リオさんが凄すぎるのもあるが…。


こうして僕達はゴブリンナイトの集団を全滅させ、戦闘を終えた。


「しかしながら、意外と接近戦もやれるんですね。」


「いやいや、お兄さん達が居たからだよ。 あたし一人だけなら、遠距離の武器で戦ってたもん。」


「そう言う事ですか。」


どうやら僕達が居たから、わざわざ接近戦の武器で戦ったとの事。

戦闘態勢から一変して安全が保たれたのか警戒を緩めた僕達は、話しながら普通に歩いてしまってた。

しかし、それが…


ピュン!


「!! 殿、危ない!!」


「へっ?」


ドンッ!!


「うわぁぁぁッ!!」


突然、ザン君が声を出したのも束の間、次の瞬間僕はザン君に背中を押され地面に倒れ込んでしまう。


「いてて…ビックリしたよ…! !?」


僕は押してきたザン君に注意しようとしたが、彼が僕の背中を押した理由は彼の胸辺りにあるもので分かったのだ。


「ぐっ…ぐぅぅ…。」


「ザン君!! 大丈夫かい!?」


何と、彼の胸に5本くらい矢が刺さってるのだ。

刺さってる部分から徐々に血が滲み出ているのが良く分かる。

ザン君はその矢を抜くが…矢に毒らしきものが塗られてるのか、ザン君は地面に倒れてしまう。

それを見て、女性陣も顔を青ざめて心配して彼に駆け寄る。


「ざ…ザンさん!! ちょっと、そんな…!!」


「ザン君、しっかりしてよ!!」


リオさんとラウちゃんは倒れたザン君を見てパニックに陥ってる。

僕は直ぐに回復魔法の【ハイ・キュアラ】と補助魔法の状態異常回復【ヒュール】の魔法を掛けるが…一向に彼の容体が良くならないのだ。


(ど…どうしよう…!!)


この状況に僕はどうしたら良いのか分からなくなった。

もし、こんな時にミュラが居れば…この状況を打開できたのだろうが…!!


「ちょっと待ってね。」


「フィオナさん!?」


僕を押しのけて、フィオナさんがザン君に近づく、

すると彼女、ザン君の身体の状態を粗方確認すると、次の瞬間見た事の無い魔法を掛ける。


「はぁっ!」


「ん…んん…あれ、私は一体…?」


何と先程までの様子とは一変しザン君の容体が回復したのだ!!


「ザン君、良かった!!」


「と、殿…ご無事で何よりです。」


「フィオナさん、ありがとう!! うちのメンバーを助けてくれて!!」


「良いの良いの、でも良かった~あたしの持ってるスキルで治せたから。」


僕らは、フィオナさんに改めて感謝を述べた。

だが、僕らはフィオナさんがザン君にかけた魔法が一体何なのかは気になっていた。


「フィオナさん、さっきの魔法って…?」


僕は恐る恐る聞いた。


「あぁ、さっきの魔法ね、あれ特殊スキルの魔法だよ[快癒]って回復魔法のさらに上位版の。」


何と、その正体は特殊スキルの魔法らしい。


「特殊スキル…。」


「実はあたし、回復魔法が得意なんだ。 だから、回復に関してはあたしにまかせてよ!!」


ここで知った彼女の本当の実力、もしかしたら僕達はまたすごい人物と一緒にいるのかもしれない…。

だが、グランさん達を見つけるまでしか彼女と一緒に居れないというのもまた事実なのだ…。

僕達は歩を再び進める。

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