第52話 リュートグランの消息
久々の投稿です
書き方を変えて見ました。
これからの話もこういう感じにしていきます
[マーラ・ドシタル]に到着して4日目の朝…今日もバイトで資金を稼ごうと考えていたが…。
今はそんな場合では無い。
その理由は…
「グランさん達…どうしたんだ? 2日も宿に帰って来てないって…何かあったのか…?」
グランさん達がまだ帰って来てない事。
実は彼等、一昨日の昼頃にクエストを受けて出てからもう2日近く宿に帰って来て無いのだ。
これを教えてくれたのは宿屋の従業員の人達からだ、あの人達も帰って来ないグランさん達が心配になって僕達に教えてくれたのだ。
理由は簡単、宿を借りた際…一緒にいた事から知り合いと思ったのだろう。
だが、僕達も心配するのは強ち間違ってはない…。
「本当に…何が遭ったんだ?」
「何日も掛かるクエストなら問題ないんじゃ?」
ミュラも僕と同様に心配するが、ラウちゃんはそうでも無かった。
それに対して僕が…
「その間に魔力回復とかはどうするの? 彼等はそんな物持ってないし、ましてや彼等のようなパーティーでは買うのは大変だろ。」
「あ…そっか…。」
そう言うとラウちゃんは納得した。
「だとしたら…何があったんでしょうかね…。」
不安な表情を浮かべるリオさん…。
皆が皆、グランさん達の事が心配になってるようだ…。
「取り敢えず聞けるかどうかは分からないけど…この町のギルドを探してグランさん達の事を聞いて回ろう。」
「そうだな、ここには僕と…。」
「私も残りましょう、数が多くても私達の大切な道具や荷物は誰かが守らないと。」
「話が早いね…。」
という経緯も有り、ミュラとマシューを除いた4人でグランさん達の情報を聞いてく事に。
町の人達に聞きながらギルドの場所を教えて貰い、僕達はギルドに到着。
僕らはギルドの関係者…では無く、ギルドにいた他の冒険者の人達から話を聞くことにした。
だが…結果は予想通り…
「何で他のパーティーの事を心配しなきゃならねぇんだ?」
「兄ちゃん、お人好しすぎるぜ…人っつーのは分からねぇもんだからよ。」
「リュートグランの事なんて正直…そんな心配してないんだけどね、私達のパーティーの事で精一杯だから。」
どの人物もグランさん達の事については一切興味を持たない様子だった。
簡単に言えば…どれも冷たい答えが返ってきたって事だ。
情報の期待も無い事から僕達はギルドを後にした。
「全く…自分達の事しか考えられないんですかね…あの連中…!!」
「いやー…無理も無いよ…。 所詮、他のパーティーとの関係とかってそんなもんだし…。」
「だとしても…あんな言い方って…!!」
リオさんは連中の対応に終始怒りを見せていた、まあパーティーの経験があまり浅い彼女にしてみれば…あんな対応を見ると腹が立つのは無理無いだろう、それに彼女には慈愛の心もあるから…余計に腹が立つのだろう。
そんなリオさんをラウちゃんが宥めていたのは言うまでも無い。
「まあ…今度は町の人に聞こう。 可能性は低いだろうけど…。」
今度は町の人にグランさん達の話を聞いて情報を集めるしかない。
「んー…悪いんだけど、やっぱり分からないわね。」
「そもそも冒険者じゃねぇからな。」
「町を出たのは分かるけど…その後は分からねぇな。」
結果は散々な物だった。
無理も無いだろう、冒険者でも無い人達に知ってますかと言われても町を出たらモンスターに出くわして、戦う術も無い人達にはどうする事も出来ないのだから。
そう考えたら、この町から出ない方が身のためだろう。
「困ったな…。」
遂に行き詰まり…グランさん達の情報をどうすれば良いのか分からなくなってしまう…。
「ベル殿…それならこの町にやってきた旅人に聞くのはいかがでしょうか?」
頭を抱える僕にザン君が、自分なりの考えを提示。
「でもさ…それってまず見つけるのが大変じゃないかな…?」
確かに良い考えだと思うが、まず根本的な事から行き詰まる。
そもそもそのやってきた旅人を探せるかどうかだ。
探せなきゃ、情報もこうも有ったもんじゃない。
だが、それでもザン君は…
「ですが…殿は助けたいのですよね? リュートグランの方々を…。」
「う~ん…。」
自分の考えを貫いて、それを実践しろと僕に言う。
しかも、本来の目的である[リュートグラン]の人達を助けたいという目的をわざわざ言って…。
ラウちゃんもリオさんも、ザン君に言い返す様な行為は無かった。
確かにこのまま、何も行動しないでいても…ただ時間が過ぎるだけ…彼らを助けるという事が出来なくなるかも知れない…。
僕は悩んだ末に…。
「分かった、それならまずは探そう。」
ザン君の考えに賛同し、早速行動開始する。




