第49話 D級のパーティーとセイラス
久々の投稿です。
自己紹介をする為、ひとまず安全な僕達は集まりお互いのパーティー同士でキャンプをする事に。
「あ、はい。 私達のパーティーは[リュートグラン]と言います。 パーティーを組んでからは、まだ1年程ですが…。」
パーティーの名前は[リュートグラン]。
4人で活動してるD級のパーティーらしい。
今話した男性がリュートグランのリーダー、"グラン・アーディス"さん。
「そして、魔法使いの"メリュス・ライ"に、弓使いの"マビュセル・リュエラ"、近接使いの"アリー・ザバロドリット"です。」
「「「宜しくお願いします。」」」
グランさんは他のメンバーの紹介と役割も教えてくれた。
以上の4人がD級のパーティー[リュートグラン]のメンバーらしい。
ただ、僕は聞きたい事が…
「あの、グランさん。 先程のキラージャッカルですが…雄叫びを上げて仲間を呼んでたみたいですね。」
そう、キラージャッカルのあの雄叫びだ。
「えぇ、あれのおかげで…私達は苦戦をしてしまって…。」
どうやら彼等が苦戦してたのはそれが原因らしい。
更に聞くと、キラージャッカルのその行動のせいで倒しても倒してもキリが無くなり、どうにもならなくなったとの事。
加えてゴートナイトまで呼ばれた事も有って、余計戦いが厄介になったらしい。
だけど…
「キラージャッカルがそんな習性を持つなんて…僕の知る限りではそんな事は…。」
あのキラージャッカルの習性に、違和感を感じた事を話すとグランさんも同様の事を話し始める。
「えぇ、私達も簡単に戦闘が終わると思ってたんです。 ですが…あの習性が現れて…混乱してしまって…。」
どうやらグランさんにとっても不可思議な出来事だったらしい。
だが、そうなればまた新たな疑問も生まれる。
「でも、それでしたら…逃げる事も出来た筈ですよね? 何故、逃げなかったのですか?」
僕はグランさん達が逃げなかった理由を聞いた。
「確かに逃げようともしましたが…。 それがまたキラージャッカルの新たな…というよりも知恵がより発達してたのか、仲間を呼ぶなり私達の逃げ道を塞ぐような行動をしたので…。 それで…。」
何とキラージャッカルは新たな習性だけじゃなく、知恵まで発達してた模様。
仲間を呼んで、退路を塞ぐ行為を行っていたとグランさんは語った。
そう考えれば、彼等が苦戦した上に逃げられないのも無理は無い。
しかもグランさんが言うには、弓使いのマビュセルさんが怪我を負ったからという事で状況は悪化。
その為、逃げる事も出来なくなってしまったという…。
「じゃあ、マビュセルさんは…今…。」
「いや、大した事じゃないから。 うっ…!」
当の本人が大丈夫とアピールを試みたが、怪我が思ったよりも深刻なのか、彼は右の脇腹を庇って痛い雰囲気を醸し出してる。
ミュラがその怪我の具合を確かめる為、マビュセルさんの身体を確かめる事に。
「そんな…何も…。」
ミュラがマビュセルさんの右の脇腹を見ると、痛々しく真新しい傷があった。
形状から見て、剣で斬られた事から…これはゴートナイトによるものだと推測。
直ぐ様、ミュラが回復魔法の[メガ・キュアラ]を使用。
マビュセルさんの傷は直ぐに回復し、彼は動いても痛いという雰囲気も見せなかった。
「うわぁ…スゴい…。 ありがとうお兄さん!」
「スゴいですね…。」
傷が治ったマビュセルさんはミュラにお礼を言ったが、その光景を見ていたグランさんは驚いてしまってる。
と気になっていた事がまた、彼等は回復魔法とかは覚えていないのかと思った。
こういったパーティーなら、回復魔法が得意なメンバーがいてもおかしくないが…。
気になった僕はグランさんに聞いてみた。
「実は…その…魔力が足りなくて…。 一応、レベル4の回復魔法を私が覚えてるのですが…。」
「あ…そういう事ですか…。」
どうやらキラージャッカル達との戦いで魔力が枯渇してたみたいだ。
確かに、他のスキルでも魔力は多少なりとも使う。
それがずっと続いてしまえば、いずれ足りなくなるくらいの量になってしまう。
そう考えれば納得だ。
すると近接使いのアリーさんが僕にこんな事を聞いてきた。
「ねぇねぇ、アルベールさん。」
「ん? 何でしょうか?」
「あたし、リオンって人の剣の実力見てて…スゴいと思ったんだけど…あの人ってレベル幾つなの?」
と聞いてくるアリーさん。
どうやら先程の戦いでリオさんの剣技を見て、どのくらいのレベルなのかが気になったみたいだ。
まあ、聞いてどんなリアクションするかは分からんが…一応教えるとするか…。
「えーと…確か、8ですかね。」
教えた瞬間、彼等は目を点にして驚く。
するとグランさんは動揺しながら
「あ…あぁ…そ、そそ…その…8!? 嘘でしょ…私達でも一番良いレベルが5なのに…。」
自分達のパーティー内でスキルの最高レベルを教えた。
まあ…多分、他も教えたら…こんな動揺じゃすまないな…。
「まさかだけど…他の人も…?」
アリーさん、すかさず他のメンバーの最高レベルを聞いてくる。
「えーと、双手スキルが7。」
「ボクは、銃のスキル両方と弓、後は調合が6。」
「私は斧スキルが8です。」
「僕は剣と槍が6です。」
僕以外の全員が最高レベルを語る。
聞いた彼等は聞くたびに目を丸くしていき、ミュラの時には全員、喋る雰囲気すらも無かった…。
おそらく放心状態になってるのだろう。
「…。」
「あ…あの…。」
僕はグランさんに話し掛けると、リュートグランのパーティー全員がハッと目を覚まし、意識を取り戻す。
そしてグランさんは僕のレベルも聞いてきた。
「えーと…そうなると…アルベールさんは…?」
「僕は4です。」
普通に答えて、それを聞いた彼等は少し安心した様な表情を浮かべる。
しかし…
「僕はその…全部のスキルのレベルが4なので…。 だから、まあ…。」
真実を告げた途端、グランさん白眼になって気を失ってしまったのか、倒れ込んでしまう。
それに続くかのように…他のパーティーメンバーも気を失ってしまう。
こんな状況に僕達はどんな対処をすれば良いのかを議論する事になってしまう。
「どうしたら良いんだこれ?」
やはり、僕達のパーティーって普通じゃないのかも。
普通の人から見れば、普通じゃないように見えるんだな。
気を失ってしまうリュートグランのメンバー達。
むしろ、このアルベール達が異常な程のハイスペックなだけであって、彼等が普通のパーティーなのです。




