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第31話 暗殺者を調べる

スキルについて その2 レベルアップの条件

スキルのレベルアップの条件は、個人差があるものの、敵を倒す戦いに挑む等の経験を積む事でレベルが上がっていくもの。

レベルが高ければ高いほど、特技に使う魔力が少なくなったり、威力が高くなる、高度かつ強力な特技を使う事が可能になると言った恩恵が得られる。


タイラーさんの仕事が終わった後、僕達の家に帰るなり例の話をする。


「で、どうする? もう目標金額はとっくに超えてるんだ、今すぐにでも…街を出る事は可能…。」


「まあ、ただそうなると…貸家の料金が勿体無いですけど…。」


「それに気になるのは、ベルさん。 タイラーさんの家で、昨日の暗殺者の女の人を調べてたんですか?」


ミュラとリオさんは[街を出るかどうか]、マシューは[ラウネさんの事]を僕に聞いてきた。

僕は、それに対してちゃんと答えた。


「まず、街に関しては最後までいようと思う、やっぱり…資金は多い方が良いと思うからね。」


街に関しては、最後まで居続ける事を決意した。

それを聞いた3人は、快く了承してくれた。


次に僕はラウネさんの事について…


「彼女に関しては…気になる点がある、なぜ名家の関係者が暗殺稼業をしてるのか…それに暗殺者なのかどうかも気になるしね。」


彼女が気になる為、調べることを決意した。


「まあ、それはお前が決める事だから別に問題は無いけど、調べるにも相手は警戒心の高い人だぞ、僕達が調べるにあたっても直ぐに撒かれるかも知れないぞ。」


「確かに…相手は普段から暗殺稼業をしてる人間だから、調べるのも困難だな…。」


「せめて…[特殊スキル]の"隠密"を持ってる人がいたら…。」


ミュラと言うように、普段から警戒してる人間な事だし僕達みたいな素人が迂闊に尾行しても撒かれてしまうのがオチだ。

僕は軽く彼女の事を調べようなんて考えたけども、今思うと難しい事なのを思い知らされた…。

それに加えて、リオさんの言った[特殊スキル]の"隠密"が無ければ、彼女を調べるのは難しい事なのだろう、しかしながら[特殊スキル]は簡単に取得できないその名の通り、取得方法が良く分からない本当に特殊な上に取得が難しいスキルなのだ。

だが、その効果の高さは一度取得すれば、普通のスキルでは得られない戦闘力を手にするのだ。

戦闘ならば不利な戦況を一気にひっくり返す程で、周りの冒険者もそれを取得した冒険者を仲間にしたいと言う程。

そう考えると…


「やっぱり、諦めるしかないかもな…。」


彼女を調べるのは諦めるしか無い…そうなってしまう…。

そう思った僕達だったが、ある人物が異議を唱えた。


「ふっふっふっ…実は言い忘れておりました…。 ベルさん、諦めなくても大丈夫ですよ?」


マシューが不敵な笑みと笑い声で僕達に語り掛ける。

そして、マシューは


「実は、リオさんの言う[隠密]のスキル、私取得してるんですよ。」


と言ったのだ!!

まさかのマシューが目的とする"隠密"のスキルと取得してるなんて…こんな偶然…信じられない…。

そんな事実を知った僕達は驚きを隠しきれなかった。


「ですから、何も心配はありませんよ!! 私が彼女をしっかりと観察、尾行して正体を調べますから!!」


「あぁ…ありがたいけど…ただ1日そこらで出来るようなもんじゃないし…何日掛けるにも…この街の治安の悪さは…承知だろ?」


確かにありがたいと思うが、しかしながらこの街は暗殺者がはびこる治安の悪い街だ、そんな街の中でいくら"隠密"のスキルを持ってたからと言って無事で済むのかどうかは分からない…。


「無理にとは言わないよ。」


マシューに対して止めるかどうかを促す。


「何言ってるんですか、私だって護身の心得はありますよ、だから大丈夫です!!」


やる気満々のマシュー、こうなれば彼女はいくら言っても、気持ちは変わらないようだな。

その結果、僕達はやる気満々のマシューに彼女の事をお願いする事にした。

そうなると、次はバイトと家待機の分担だ、今までならそれぞれ2人ずつの役割分担が出来た訳だが、マシューが彼女の調査に回るとなれば3人で役割分担をしなければならなくなる。

そうすると…必然的にバイトの人数を1人に減らさなければならない…。

ただ、リュブオン家からの報酬60万ロドを貰って財力的に余裕が有るとはいえ、毎日赤字になってしまうのは必然だ…。

これが問題だ…それについて案を考える事にした僕達。


「毎日赤字になる訳だからね…。 そうなると賃金の良い所を探さないとダメかもしれない…。」


「ただ、そうだとしても赤字は免れないだろう。 何とかして家で待機しても…お金が貰える仕事が無いと…。」


「それならば、内職はどうでしょうか? 求人で内職の仕事を探し、それを応募すれば良いかと!」


「それは良いですね! なら、次の日からそうしましょうか!」


リオさんの出した案で、明日以降のデメリットは克服できた。

そして、僕はマシューに明日以降の注意事項を伝える。


「じゃあ、マシュー、調査の時間は始まりは遅くても朝の9時頃から、終わりは遅くても日にちが変わるまでにしといてね。」


「わっかりましたー!!」


「後、お昼ご飯とかは自由な所で食べて良いから。 その分のお金も渡しておくよ。」


「はい、お任せあれです!!」


マシューに粗方説明した後は、皆で夕食作りをする事にした僕達だった。

スキルについて その3 特殊スキル

特殊スキルは、条件が特に決まってないスキルの事であり、その強力さは折り紙つき。

レベルも基本スキルと同様に、最高は10となってる物もある。


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