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第25話 タイラー・リュブオンの正体

家から帰った後、まだ起きていたリオさんとマシューと共に今日についての話をした。

その仕事が何なのか、そして、どんな内容の仕事だったのかを。


「え、あのタイラーさんが用心棒を?」


「そうだよ。 まあ、今日しかも…暗殺者に会ってしまった。」


「ええ!? そんな…まさか、大丈夫だったんですか?」


リオさんが心配そうに僕を見つめる。


「まあ、返り討ちにしてやったよ。 そしたら屋根から落ちたんでね、まあ暫くは暗殺稼業も出来ないだろう。」


「おお…それは良かったです…。」


しかし…マシューは未だに不思議な表情が抜けずにいた。


「マシュー、どうしたの? さっきから不思議な表情をしてるけど…。」


僕はマシューにその理由を聞くことに。

すると…その理由が…


「いや、ベルさん。 あのタイラーさんが用心棒を雇ってほしいと頼むなんて…ちょっとおかしいと思いましてね…。」


「おかしい?」


「はい…。」


するとマシューの口から詳しくその理由が明らかとなった。


「実はタイラーさん、昔は凄腕の冒険者なんですよ…。 確か持ってるスキルの最高レベルが8だった気がする…。 だから、用心棒を雇うなんておかしいんですよ、逆に暗殺者を返り討ちにするくらいの実力があるのに…。」


何と衝撃の事実、タイラーさんは昔凄腕の冒険者で持ってるスキルの最高レベルは8だと…。

でも僕はまだ信じられなかった、実際今では資産家としての姿だから、今の実力が本当に返り討ちにする実力があるかどうかも怪しい…。


「実際、彼は資産家になって確か…10年近くだったはず…。 こんな治安の悪い街でそんな長い期間も資産家として存在するのが不思議でしょう。 真っ先に狙われてもおかしくないのに…今でもああやって普通に生活してるのはタイラーさんの実力の高さがそれを物語ってるからです。」


マシューの言う事は間違いないだろう。

確かに言われてみれば、いくら資産が大量に有っても毎日用心棒を雇えば、いずれは赤字になって枯渇するのがオチだ。

それでも…ああやって普通に生活してるのは…そういう事なんだろう。


だとすると…あの時の様子も…。

ただそれよりも気になるのは、リュブオン家のいざこざについてだ。


「じゃあさマシュー、リュブオン家の実情も知ってるの? 何かさ、いざこざがあるって話…。」


「あー何か…それも色々と事情があるんですよ。 実は、その前の奥さんと今の奥さんはタイラーさんと同じ元冒険者で同じパーティーにいたんです。」


「そうなの!? あ…だから…。」


そしてマシューの口から衝撃の事実が告げられる。


「実は、前の奥さんは…離婚じゃなくて…亡くなったんです。 冒険者時代の際に…。」


何と、実は前の奥さんは亡くっている事が分かった。


「え…亡くなった…って…? もしかして…モンスターとか…?」


「詳しくは分からないのですが…丁度2人目の子供を産んだ後ですかね…その時に…。」


「そんな事が…。」


何とも言えないリュブオン家の実状…それを聞いて胸が苦しかった…。


「まあ…その時に…タイラーさんは冒険者を辞める寸前まで追い込まれてしまったんです。 でもそんな時に支えたのが今の奥さん、マーベルさんです。」


「…! 成る程…そういう事か。」


「まあ、前の奥さんとマーベルさんは実の姉妹の様に仲が良くて、結婚した時も大いに喜んでましたし、亡くなった時は彼女も悲しんでました…。」


なんと、マーベルさんとタイラーさんの前妻は姉妹の様に仲が良いとの事。

そう考えると、死の間際に前の奥さんがマーベルさんに家族を託したと言っても過言じゃないだろう。


「そうなんですか…。」


「ですが、落ち込むタイラーさんを必死になって支えて、冒険者として続けさせる原動力を作ったりもしたんです。 その恩義からかタイラーさんは、マーベルさんと結婚する事になったんです。」


「だからなのか…だとすると子供達と仲が良くないのはなんでだろう…?」


ミュラがあの家族の不仲について疑問に思う。

まあ…特にミュラは家族に関しては人一倍…。


「それは分からないです…おそらく、本当の母親じゃないからとかの理由かと思います。」


「そういう事なんですね…何か気持ちが分かります…私…。」


リオさんが複雑そうな表情で言う。

確かにリオさんもリオさんなりに…そういった事を経験してるからな…むしろ、この4人の中だったら1番気持ちが分かるかもしれない。


ただ、それよりも僕が不思議に思うこと…。


「ゴメン、話変わるというよりかは…話を戻そう。」


「あ、はい。 どうしたんでしょうか、ベルさん?」





「その…暗殺者というよりも…今回の仕事についての違和感についてだ。」


1話辺りの内容が多くなってる為、

執筆のスペースが遅くなります(汗)

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