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第24話 その日の夜

今更ですが、この世界の名前は[アトミアラ]という名前です。

夕食を食べ終えて、ようやく用心棒の仕事と言った所かこの屋敷内で暗殺者が来るのか…と警戒している。


僕は子供さん達や奥方様の部屋を巡回して…

そしてミュラは、この家の主タイラーさんの部屋で待ち構えてる。


ホー…ホー…


不気味な夜の静けさが恐怖を感じさせる…僕だって正直に言って恐怖を感じる。

暗殺者がどんな強さなのか分からないし、僕達で太刀打ちできるのか分からない。

本当に守れるのかどうかも怪しい…。


カチ…カチ…


「来るのかな…?」


壁にかけてる時計の時刻を確認すると…時刻は短針が8の位置と9の位置の真ん中に、長針が6の位置を指している。

その時だった…!


バァン!


「うわぁぁぁぁぁぁ!!」


屋敷内から何かが強く開かれた音と誰かの悲鳴が!!

声からすると悲鳴は…オルバーさんのだろう!!

僕は急いで、オルバーさんの部屋に向かった!!


ダダダッ!!

バァン!!


勢いよく


「オルバーさん!!」


「あ…あぁぁ…!!」


僕とオルバーさんが見たのは、部屋の空いている窓から見える夜空をバックに黒いマントに黒い仮面の謎の人物がいたのだ…。

男か女か分からない…謎の人物が…!!

見るからに分かった、こいつは…"暗殺者"で間違いない…!!


「オルバーさん、下がって!! 僕が相手になる!!」


僕は、持っていた剣を構えて"暗殺者"に立ち向かう。


ザッ…


「(逃げた…!?)」


奴はなぜか、空いている窓から逃げ出した…。

一体どういう事だ…?


「アルベールさん、奴は逃げたんですかね…?」


「いや…。」


「いやぁぁぁぁぁ!!」


今度はアミーナさんの悲鳴が!!


「アミーナさん!?」


「アミーナ!? くそっ…!」


ダダダッ


僕とオルバーさんは、アミーナさんの部屋へと向かう。


バァン!


「た、助けてぇぇぇぇ!!」


ドアが勢い良く開かれて、アミーナさんが部屋から飛び出してきた。


「アミーナ!! 無事か?」


オルバーさんが怯えるアミーナさんを抱いて安心させる。

その間に僕は、部屋の中に入る。

すると…またもや奴はいた…。

しかも、またも窓が開けられて、そこから逃げようとしている…!!


「くそっ…この野郎!」


ビュン!


僕は、思い切って持っていた投げナイフを奴に向かって投げてやった。

しかし…投げナイフは、奴に当たらず外に…。


「くそっ!!」


悔しさを露にして…怒りを出す。

だが…奴を何としてでも…叩きのめさないと…!!

犠牲者が出てしまったら…何の為に用心棒になったのか…!?


「助けてぇぇぇぇぇ!!」


今度は、奥さんのマーベルさんの…!!


「くそがぁぁぁぁぁぁ!!」


僕は急いでマーベルさんの元へと向かった。

今回はナイフを常備させて…奴に傷を負わせるために…!!


バァン!!


勢いよくドアを開けると目に映った光景は衝撃のものだった。

何と今にも…マーベルさんを襲おうとしている光景だった…。


「や…やめて…おねが…!!」


しかし…奴は僕の姿を見るなり…再び開けられた窓から逃げようとするが…。


「逃がさん!!」


ヒュン!


ドスッ!


「グ…!」


投げたナイフが奴の肩にいうまく刺さった!!

だが、奴はそれでも窓から逃げた。


僕は、逃げようとする奴を追う為、窓から出て奴に追撃を。

ここで深手を負わせないと…!!

1階部分の屋根に乗って奴を姿を確認するが…。


「どこだ…? あっ…!!」


僕は、奴が今にも窓から侵入しようとする場面を見てしまう…!!

僕は再び投げナイフを装備し…奴に目掛けてまた投げる!!


ビュン!


ドスッ!


「グ…ぅぅ…!!」


ドサッ…!!


投げたナイフはまたも背中にヒット!!

今回は当たり所が良かったのか、深手となって奴は屋根から落ちてしまった。

トドメを刺そうと、下を確認するが…暗く…姿を確認するには月夜の光だけじゃ分からない…しかも黒い服装で来たわけだから…。

その為、これ以上の追撃は無理と判断し、僕は家の中に戻ることにした…。


再び、時計を確認すると…短針は先ほど確認したよりも9に近い位置に長針は8の近くの位置を刺していた。


バァン!!


「暗殺者は…撃退したのかね?」


そうこうしてる間にタイラーさんが部屋から飛び出してきた。


「えぇ…まぁ、何とか持っていた投げナイフを2回も当てて、屋根から落としてやりました。」


「え…屋根から?」


「ん、何か問題があるんですか?」


「いや、何も。 ただ…2人共中々腕が立ちますね…流石としか思えなかったです…。」


「そうですか…ありがとうございます…。」


タイラーさんに褒められた僕…。

すると…


「ベル、お前…暗殺者を撃退したのか?」


「ミュラ! そうだよ、何とかね。」


タイラーさんの部屋で待機してたミュラもやってきた。


「はぁ…僕は何も役に立たなかったな…。」


「いえいえ、ミュラさんも窓の前でずっと槍を構えて待ってましたから!! もしかしたら…その姿を見て、暗殺者は中に入れなかったのかな~?」


「そうだとしても、撃退したのはうちのベルです…僕は…。」


「まぁまぁ!! じゃあ…もうそろそろ時間なので…僕達は…。」


時間も時間の為、僕達は帰ろうとする…。

すると…


「あのー…お願いが有るんですが…。」


ここで、マーベルさんに引き留められる。


「また次の日も…用心棒として私達を守って頂けないでしょうか?」


何と、また僕達を雇うと言い出したのだ。


「お気持ちは分かりますが…。」


「お金なら出します!! どうか、また私達を守って頂けないでしょうか?」


「マーベル!!」


「あなた、お願い!! これは、あなたの為よ!!」


「あの…申し訳ないですけど…僕達は"セイラス"という4人パーティで活動してるんです。 だから、僕達が来るとは限りません…それでも宜しいでしょうか?」


僕は、パーティーの現状をリュブオン家の人達に伝えた。


「ただ、ご心配は無いです。 残る2人のうち1人は剣のスキルレベルは8ですし、もう1人は双手のレベルが7ですし、色んなスキルのレベルが高めです。 ただ…皆さんの迷惑になるかどうか…。」


「スキルレベル8!? それなら問題ないです、是非ともお願いします!!」


マーベルさんは僕の手を握ってお願いしてきた。


「分かりました…ではまた後日…。」


「どうかよろしくお願いします。」


僕の勝手な約束にミュラも乗る事に。

そして、帰り際にタイラーさんから報酬の6万ロドを貰い、家を後にした。

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