第23話 リュブオン家の実状
リュブオン家の用心棒となった僕達。
まずはこの家の実態を調べる為、ご家族に挨拶をする事に。
最初はこの部屋の人物から…。
コンコン
ガチャ
「はい…? あれ、どなたですか?」
ノックをすると、部屋から出てきたのは若そうな男の人だった。
「あ、失礼。 僕達は、ここのご主人のタイラーさんに雇われた用心棒のアルベールと言います。」
「同じく、ディレンです。」
僕達は男の人に軽い自己紹介をした。
「あぁ…父が雇った用心棒の方ですか、これはどうもご丁寧に、私はタイラーの息子オルバーと言います。」
この男の人の名前は、オルバーさんと言うみたいだ。
どうやらタイラーさんの息子さんのようだ。
「あぁ、分かりました。 ありがとうございます、ではまた後程…。」
「はい、では…。」
時間も時間の為、僕は軽く自己紹介をする程度で終えた。
そして次に…
コンコン、ガチャ
「はーい、どちらさん…誰ですか?」
次に現れたのは綺麗な女の人だ。
「えー僕達はここのご主人のタイラーさんに雇われた用心棒の…アルベールと。」
「ディレンと申します。」
「パパが雇った用心棒…へー…なかなかいい男じゃん。」
僕達は軽い自己紹介をすると…女の人の目が僕達を狙う目に変わった。
まるで獲物を狩るような目で…恐怖でしかない…。
「あら~冗談、別に何もしないよ。 あ、自己紹介ねアタシはベニーって言うの、よろしく~。」
この女の人はベニーさんと言うみたいだ。
彼女は冗談と言っていたが、正直目は本当に狙いを定めようとしていた感じで怖かった…。
「分かりました、ではまた後程…。」
僕達は軽く挨拶を済ませて、また次の部屋に向かう。
コンコン、ガチャ
「はい、あれ…誰ですか?」
今度は、先ほどの2人と違い少しばかり幼そうな女の人が現れた。
この人に対しても僕達はさっきまでの2人と同様に挨拶をする。
「初めまして、本日この家の用心棒として働くことになりました、アルベールと。」
「ディレンです。」
「用心棒…もしかして、暗殺者から守ってくれるんですか? お願いします!!」
どうやら、この人は暗殺者に対して脅えてるようだ…。
「その為に、僕達は懸命になってお守りします。」
「分かりました…あ、自己紹介が遅れました。 私はアミーナ・リュブオンと申します、今の母親の娘です。」
女の人はアミーナさんと言うみたいだ。
どうやらこの人はタイラーさんと今の奥さんから生まれた子供の様だ。
「では…また後程…。」
「それでは…宜しくお願いします…。」
僕達はアミーナさんに軽く挨拶を済ませて、次の部屋に。
コンコン、ガチャ…。
「はい! あれ…お2人は…。」
次に現れたのは、しっかりしていそうな男の子だった。
見るからに一番幼い…おそらくさっきの女の人の"弟"という事かも…。
「確か…お父さんに頼まれて…用心棒として雇われた人達ですよね。」
「え…なぜ?」
何と男の子は、僕達が雇われた用心棒だと言うのを知ってるようだ。
何だろう…一番幼いけど怪しい…。
「色々と話してしまい申し訳ありません。 僕の名前は、ジェイラ・リュブオンと言います。」
男の子の名前はジェイラ君と言うみたいだ。
彼は、僕達に対して先に自己紹介をしてきた。
「ジェイラさんですね、僕はアルベールです。」
「同じく、ディレンです。 君の言う通り、用心棒として来たんだ。」
「アルベールさんにディレンさんですね、よろしくお願いします。 母の部屋は向こうですので、どうぞ、この家の子供は僕を含めて4人ですから。」
どうやら子供は、彼で最後のようだ。
「そう、ありがようございます。 じゃあまた後程。」
僕達はまた軽い挨拶で済ませて、最後の母親の元へと向かった。
コンコン
どんな母親なのかと緊張しながら、その部屋のドアをノックする。
ガチャ
「はい、あらあなた方は?」
「僕達はここのご主人に雇われた用心棒のアルベールと。」
「同じくディレンです。 今日一日お世話になる為、皆さんに挨拶をしようと…このような事を。」
中から出てきたのは、若そうな女性だった。
見るからに気位が高そうな高慢な見た目だ。
「あら、そうなのですね、それはそれは…律儀にありがとうございます。 私は、タイラーの現妻、マーベルと申します、どうかよろしくお願いします。」
女性の名は、マーベルさんと言うみたいだ。
しかしながら意外や意外、キツそうな外見に寄らず物腰柔らかな人だ。
「この街は…暗殺者の事件がありますからね…。 正直、物騒も良いところです…。 お2人も気をつけてくださいね。」
「はい。」
マーベルさんは、僕達の心配をしてくれた。
この光景を見て…いざこざが…なぜ起きるのかが分からない…。
どう考えても…おかしい…。
マーベルさんに軽く挨拶を交わすと、その場を離れた。
これで、この家の家族全員に挨拶をする事が出来た。
後は…夜まで待つことだな…。




